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地球人カレッジ 4月

2011年04月26日 | 地球人カレッジ
*とき:4月23日(土)10:00~13:00(15:00)
*参加人数:18名(講師含む)
*ところ:さくら診療所さくら農園
*案内人:小野裕次さん(さくら診療所さくら農園 有機農業実践家)
*テーマ:自然の恵みを体験してみよう~竹道具と昼食作り、農作業を通して~

今回は、いつもの講義形式ではなく体験型の地球人カレッジです。

当日は朝から雨
雨天決行とはいえ、どのくらいの方に集まっていただけるか不安だったのですが、
ご家族やお友達同士で多くの方に参加していただきました。


早速、炊き込みご飯を作るための竹筒作り↓

ノコとのみを使って四角く穴を空けます。

同時並行で、竹を使ったお箸、コップを作ります↓


お箸が出来た方から、お昼ごはんの材料を下ごしらえしていただきました。


炊き込みご飯をつめて、竹筒を火にかけます↑

この竹、前日に竹林から刈ってきたフレッシュなもの。
水分を含んでいるので、これだけ火にかけても燃えないのです!
また、火にかけている間、竹の切り口から白い汁が出てくるのですが、これをペロっとなめると「甘い!!」
竹からうまみ成分が出ているのです!!!!
だからご飯がおいしく炊けるんですね~~。


その他の料理もそろったところで、いただきます!

どの料理も大変おいしかったのですが、私はやはり竹筒ごはんが最高でした。
本当にいい香りがするんです


ご飯をいただきながら、小野さんのお話を伺います。


東北被災地支援の第2陣チームとして、1週間弱、現地入りし活動を行ったこともあり、
いままで「便利」とされてきた生活の「脆弱さ」を改めて感じたそうです。

一旦、災害が起きると「お金を払って物を買う」という現代の生活は成り立ちません。
昔のような電気やガスがなくても生きていける生活、
自分で自分が必要なものを作る(作る能力がある)生活というのが、いかに確実で強いことなのか。

「自分の足元を見据えた生活を」と、おっしゃっておられたのが印象的です。

もちろん、いまのように相互依存が深まっている状況では、お互いがお互いを助け合わなくては、私たちの生活は立ち行きません。
震災が起こったことで、改めて顕在化してますが、これは当然の帰結といえば当然なのでしょう。
「自分の生活」が「自分の生活の外」に支えられていることのリスクに私たちが無自覚だっただけで。

これは、日本国内に留まらず、海外との関係も同じです。
お互いが支え合って、互いの生活を成立させていくこと、そこに国際協力の一つの意義があるわけですし。

ただその一方で、自分の足元を固めていくことの大切さ、というのを忘れてはいけない、
それを今回の地球人カレッジでは、体験を通して学んでいただけたのではないかと思います。


午後は自由参加で「ボカシ作り」を行いました。
ボカシとは畑にまんべんなくまく堆肥と違って、成長を促進したい作物に直接投与する肥料だそうです。

4名の参加者に残っていただき、もみがら、牛ふん、米ぬか、あぶらかすを重ね、
適宜水分を含ませながら、混ぜていきました。
3~4日もすれば発酵して完成するそうです。

畑では、小麦、大麦、ライ麦の緑の畑が風にそよいでとてもきれいでした

次回の地球人カレッジは5月14日(土)19時~です。
タイトル:NGO在外事務所の運営とは~あなたも事務所長になれる!~+学生のザンビア報告
報告者:吉田純(TICOザンビア事務所長、業務調整員)



文責:事務局(瀬戸口)


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