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TICOブログ

TICO最新情報をお届けします。

JAIH-S合宿!(1月27日~29日)

2012年02月02日 | 地球市民教育
みなさんこんにちは、事務局の伏見です

1月27日から29日の3日間、合宿が行われました。今回は、jaih-s (Japan Association for International Health Student Section, 日本国際保健医療学会学生部会)から7名の方々が合宿に参加するため徳島に来てくださいました。中にはなんと北海道から来て下さった方も

スケジュールは、
(1日目)
TICOの活動説明
(2日目)
世界がもし100人の村だったら
ラクの物語/PCM
懇親会
(3日目)
農作業
さくら診療所見学
宇宙ステーション

というものでした。
世界を100人の村に見立てて世界の状況について学ぶ「世界がもし100人の村だったら」というアクティビティでは、雑誌等身近なものを使って6大陸の人口、面積、富の分配を比較しました。例えば、アジアとアフリカでは面積は大体1:1ですが、人口では5:1であったり、アフリカとヨーロッパは人口比だと1:1くらいなのに、富の分配は2:33!もちろんそれぞれの大陸の国々の間で格差はあるので、このデータが世界のすべての状況を正確に映し出しているとは一概には言えませんが、可視化することによってわかりやすくとらえられました。


アジアの人口は多いなぁ…

薪ストーブであったまりながら、お昼ご飯には手作りのカレーライス!
この時も、ごみの分別はもちろん、生ごみはコンポストへ。

カレーおいしい~

この日の午後は5時間弱にわたってPCM(Project Cycle Management プロジェクトの計画立案・実施・評価)を学びました。今回のテーマは、「子供が下痢で死なないためには」というものでした。始めて見ると様々なアプローチが浮き上がってきました。


みんなで考えるの図

お母さんが母乳で育てられるようにするには何が必要か?
すぐ病院に行けるようにするには?

掘り下げていくと、それは母親を取り巻く労働環境や、病院が近くにないという状況や、家族関係…とあらゆることが密接に関係していました。この細かく分析していく作業では、みんな頭をかかえつつもあきらめずに頑張ってた姿が印象的でした!あきらめずに集中して物事を整理して考える、なおかつそれをわかりやすく相手に伝える能力の大切さを改めて実感
そして、ある一人の参加者の感想がとても印象的でした。それは「子供を死なせないためのプロジェクトだから医療からのアプローチになると思っていたのに、そうはならなかった」という言葉。TICOがWAHEで取り組んでいる理由と同じで、やはり一側面からのアプローチでは根本的な問題解決にはならないんですね。

今日は頭を使って疲れたー!ということで、懇親会ではさくら農園の小麦を使ってお好み焼き!ここではみなさん分担してテキパキと。


お好み焼きをひょいっと裏返す大阪人の彼。

ここでは、みなさんの地域医療や国際保健医療に関する熱い思いを聞かせていただきました。普段はきっぱりと区別されがちな地域医療と国際保健医療。やはり根本は同じで、「苦しんでいる人を助けたい」という気持ちなんですね。

次の日は、朝6:30から農作業体験まだ外が真っ暗な中、畑へ向かい里芋を掘り出しました。畑のかぶを丸かじり!あまーい

かぶをがぶっと。

そのあとはオレンジを収穫。このころには空も明るんできました。

その後は、さくら診療所を見学。7人中5人は医学生であることもあり、みんな集中して先生の話を聞いていました。

真剣そのもの!

最後のアクティビティの宇宙ステーションでは、
「もしも地球に住めなくなってしまって、宇宙ステーションに住むことになったら?」
ということを考えました。

水は?食べ物は?エネルギーは?人種は?

考えることはいっぱい。しかし、目的は一つ。それは「生き延びること」です。宇宙ステーションには限られた資源しかないので、みなさんから出てくるアイデアによって循環型社会の宇宙ステーションが作られていきました。

みんなで考えた宇宙ステーション

社会の5パーセントの人間が行動を変えると、それは社会全体にも変化をもたらすそうです。「自分一人がやったって…」と思わずに、無力感を克服して、自分の身近な人に伝えることから始めましょう


今回来て下さったみなさん、本当にありがとうございました!また来てくださいね~

文責:事務局(伏見)

IFMSA合宿12月10-11日

2011年12月14日 | 地球市民教育
IFMSA(国際医学生連盟 日本)のメンバーが合宿に来てくれました


北海道、福井県、静岡県から遠路はるばる8名が参加
TICOの紹介、代表の吉田と事務局長の福士と夜な夜な語り合い、
翌日は農作業、カードゲーム「チャレンジ・アフリカ」を体験していただきました。

半分の参加者が1年生ということで、初々しかったです。

文責:事務局(庄田)

講師派遣:高知南高校 第3回

2011年12月09日 | 地球市民教育
高知南高校にて、半年間の連続講座(全5回)を担当させていただいております。
今回は3回目。
少しずつ生徒さんたちに受入れられて来た気がします

1回目2回目の授業の様子はこちら

前回は、TICOオリジナル教材のチャレンジアフリカを用いて、
アフリカでの生活を疑似体験いただきました。
学生からは「こんなにも格差が大きいとは愕然とした」
「なぜこのような貧富の差があるのか」といったものが多くありました。

そこで今回は、「格差が広がる仕組み」について取り上げることとし、
「貿易ゲーム」というワークショップを実施しました。



「貿易ゲーム」は開発教育ではとてもメジャーなワークショップで、
これがまた大変よく出来ているのです。

生徒たちを8グループに分け、他のグループと交渉しながら、
どれだけお金を稼げるか競って頂きました


▲手持ちの資源をいくらで買い取ってくれるのか交渉中

ワークショップの中で学生さんはいろいろな気付きを得てくれたようです。

資源も技術もない国はどこからも相手にしてもらえないこと
相手と交渉をして好条件を引き出すには資源や技術に加えて教育が必要なこと、など。

その後、フェアトレードの取組みについて紹介しました。
事前に宿題として、「身近にあるフェアトレード商品」について調べてもらったのですが、
きちんと近所のスーパーに足を運んで、丁寧に調べて来てくれた学生さんがおり、
大変感激しました

がんばった上位3名にはフェアトレードチョコを進呈

宿題の感想を伺うと、

近所のスーパーにも、意外と数があった、
いろんな種類のフェアトレード商品がある、
フェアトレード商品は他の商品よりも値段が高い、

とのことでした。

昨今、だいぶ身近になってきましたよね、フェアトレード商品。
そして確かに値段も高いイメージはありますが、あまり変わらない商品もありますし、
買う時には少し生産者や末端労働者の人たちのことに思いを馳せ、
自分たちの生活が彼らによって支えられていることを忘れないで欲しいと思います

次回の授業は2月。そして、ついに真打ち登場!
代表の吉田が授業を行います。

彼らがどんな反応を見せてくれるのか、楽しみです。

文責:事務局(瀬戸口)

公募合宿(10/8-10/10)

2011年10月13日 | 地球市民教育
今回の合宿には徳島、大阪、そして東京から総勢8名の方が参加されました
3日間にわたる合宿は、盛りだくさんの内容でした!

1日目
「世界がもし100人の村だったら」
チャレンジ・アフリカ
2日目
農作業
大豆ワークショップ
講義
3日目
宇宙ステーション  などなど…



合宿を通して、

「アフリカで起きていることが昔の日本と変わらないと聞き、日本で解決したならアフリカでもできると思いました。」
(チャレンジ・アフリカ)

「身近にある大豆なのに、何も知らないことに気づかされ、普段食べているものをもっと知ることが大切だと気づかされました。」
(大豆ワークショップ)

「小さな世界なら可能なことが、この地球ではできていないのがおかしなことだと思いました。」
(宇宙ステーション)

といったコメントをいただきました

合宿中みなさんが和気あいあいと共同生活を楽しまれていたのがとても印象的でした。農作業でとれた人参の赤ちゃんを使って、みなさんでかきあげを作っていたり素敵ですね~



合宿を終えての感想の中に、大切なことをたくさん書いていただきました。そのうちの二つをご紹介します。一つ目は、
「できることから始めること」例えば、食べ物。大豆ワークショップでは、肉を減らして大豆をもっと食べるようにすると環境のことを考えた食生活ができるということも学びましたが、これなら少しずつでもできそうですね。

二つ目は、
「世界のことだけでなく、日本のことも考える」
例えば、日本のエネルギー政策はこれからどうあるべきなのでしょうか?

地球に住めなくなってしまって、宇宙ステーションに住むことを想定してみる「宇宙ステーション」では、この世界が様々なシステムによって成り立っている貴重なものであることを改めて感じました。

そのかけがえのない地球に生きるため、できることから始める。その第一歩として自分一人がやってもしょうがない」という無力感を克服し学んだことをどんどん伝えていってほしいと思いました。

最終日の午後には出発間際までさくら農園にて農作業を頑張ってくれたみなさん!また来てくださいね~




文責:事務局(伏見)

TICOユース初合宿開催!

2011年10月03日 | 地球市民教育
9月23日(金)~25日(日)まで、TICOユースの合宿を行いました。
TICOユースのメンバーの中には初めてTICOに行くという人もいて、
先生やTICOの職員さんとの交流も大事にしたいと思いました。

1日目
まずはTICOの職員さんも入ってのアイスブレークとTICOの紹介から。
TICOの活動について実はあまり知らない…というメンバーも多く、
TICOの様々な活動を知ることで実際にザンビアに行きたいという想いが強くなりました
その後はコーヒーのフェアトレードに関するDVDを観ました。
想像以上に酷い現実を知り、フェアトレードは普段の生活から取り組める問題なのできちんと考えようと思いました
夜は吉田先生のお話しを聴きました。
先生の今までの活動や、国際協力について、また政治や原発の話題に至るまでとても幅広くお話ししてくださり、
とても白熱した時間を過ごすことができました。


2日目
朝、さくら農園の小野さん、入倉さんとともに農作業から一日が始まりました。とても健康的!
お昼には鳴門教育大学の留学生とカンボジアから研修に来られていた医療スタッフと合流し、
一緒にお昼ご飯を作りました。午後は留学生の方々による平和学習。

自身の出身国(フィジー、サモア、インドネシア、ルワンダ)の紹介と、
それぞれが考える「平和」について発表していただきました
私が感じたことは、「平和に対する意識はどの国もあまり変わらないんだ」ということです。
これからも彼らとの交流の機会を持ち、たくさん意見交換をしたいと思いました。
夕ご飯は、今関英子さんのお宅でピザを作りました

生地やソースまで全て手作りで、さらに英子さんお手製のぶどうジュースとワインもいただき、
とてもおいしいにぎやかな夕食になりました


3日目
吉田先生と農作業の後に、TICOのワークショップである「宇宙ステーション」を行いました。
私たちが普段どのように生活を成り立たせているのかを理解することができたと同時に、
私たちの生活の中で要らないものの多さにびっくりしました。
最後の吉田先生の総括で、TICOが目指すもののスケールの大きさに感動し、
私たちもしっかり考えて行動しなければいけないと思いました。


少人数での合宿となりましたが、その分色々な人との関わりが密にとれたと思います
TICOユースの中でも、もっともっと勉強したいという声があがり、これからも積極的に活動していこう!と思います。
今回TICOユースの合宿にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

文責:TICOユース(小淵)