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釜山市・蓮山洞古墳群 韓国最大古墳群築造技術究明

2012年02月24日 | 韓国の遺跡・古墳など
 釜山博物館は22日、整備と復元のために昨年7月から第2次発掘調査を行っている釜山蓮堤区(부산박물관)にある蓮山洞古墳群(연산동 고분군、釜山市記念物第2号)で、M3号墳の精密発掘調査をした結果、全長16m、幅4mに達する韓国で最も大きい規模の主・副槨竪穴式石槨墓(주ㆍ부곽 수혈식 석곽묘)を確認し、また、長さ25.2m、高さ4m以上の巨大な封墳を築く方法として小さい粘土塊を整然と積み重ねる古代の墓築造技術の秘密も明らかにしたと伝えた。

 蓮山洞古墳群は三国時代の釜山地域唯一の高塚古墳群である。 1次調査(2009年12月~2010年12月)では、それまで知られていた10基の高塚古墳の他に6基が新たに確認され、今回の2次調査でさらに2基の古墳が確認された。
 墓内部と封土から、三国時代の札甲片と板甲片も出土した。(注1)
 27日午後3時から、蓮山洞古墳群発掘調査現場で市民公開説明会が開催される。
[参考:聨合ニュース]

(注1) 東京国立博物館には、小倉コレクションとして、下記2点の同古墳群からの出土品を所蔵している。
 鉄製眉庇付冑 1個 伝釜山市東莱区蓮山洞出土 (三国時代・5世紀)
 鉄製短甲 1領 伝釜山市東莱区蓮山洞出土 (三国時代・5世紀)

過去の関連ニュース・情報
 2010.8.2蓮山洞古墳群 110基を越える墓を確認、墓築造中の食事を提供する野外露地施設も
 三国時代遺構: 時期的には福泉洞古墳群の後に出現し、5世紀後半から6世紀半ばに築造されたとみられる。盃山から北に延びた50m前後の稜線頂上部に沿って封墳の大型古墳10余基が一列に並び、周辺の丘陵傾斜面には中小型古墳が配置されている。大型古墳は既に調査された4号と8号墳の場合、石槨の長さが11mに達する
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