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岡山市・南方遺跡 中国の戦国時代(紀元前5~4世紀)の双翼式銅鏃が出土

2013年02月06日 | Weblog
 岡山市教委は、北区国体町の南方(みなみかた)遺跡で、中国の戦国時代(紀元前5〜4世紀)に鋳造された青銅製の刃が二股に分かれた「双翼式銅鏃(そうよくしきどうぞく)」と呼ばれる矢尻が出土したと発表した。 中国戦国時代の矢尻は兵庫県や長崎県などで出土しているが、同タイプは国内では初めて確認された。 大陸文化に早く接した古代吉備の先進性を示す発見としている。
 南方遺跡は、弥生時代の吉備地域を代表する拠点集落の一つで、JR岡山駅の北約600mの市街地に立地する。漆塗り木器、近畿や九州産の土器など特殊な遺物が大量出土に出土した。
 銅鏃は弥生中期(紀元前2世紀頃)の大溝跡(幅8m、深さ1m)から出土した。長さ3・7cm、最大幅1・4cm、重量3・7gで、先端から両翼が長く伸びているのが特徴。矢の柄を取り付ける茎(なかご)の末端が欠けているほかはほぼ完形だった。軸が厚さ約2mmと細く、実戦用ではなく、祭祀などに儀式用に使われたとみられる。
 銅鏃は製作されてから、200年前後経過しているため、中国から持ち込まれた後も大事にされ、長く伝世され続けた可能性が高いとみられている。
 2月2日(土)午後1時半から現地説明会が開かれた。
[参考:2013.1.23 山陽新聞、2013.1.24産経新聞、2013.2.1毎日新聞]



キーワード:南方遺跡
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