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羅州市・丁村古墳 石室造成・盛土を同時進行など築造技法を確認

2016年09月09日 | 韓国の遺跡・古墳など
 国立羅州文化財研究所は5日、5世紀後半から7世紀初期までに作られた羅州市・丁村古墳の築造技術と構造を確認するための発掘調査を実施して、丁村古墳は1号石室造成と盛土作業を同時に進めて作った墓とわかったと発表した。
 このような築造技法は栄山江流域の古代墓では初めて確認された。
栄山江流域古墳は普通平地や低い丘陵にあるのに対して、丁村古墳は海抜112mの山斜面に単独で造成された。上部の土を削平し1,600㎡の広さの平坦な土地を固め、安定的に古墳を築く(積み重ねる)ために石室造成と盛土を一緒に行った。土の墓が流れないように外側の土は水平に固めて積み、築台を設置して古墳下部を補強した。
 今回の調査では1号石室と甕棺2基、木棺1基は同時代に造成され、以後に石室2基と石槨4基、甕棺4基が古墳中に追加されたことも分かった。
 1号石室(4.9x3.8x3m)の3Dデジタル写真が添付されており、石積みの壁と天井を構成した姿がよく確認される。また、そのドーム状は。思ったより天井の幅が狭く傾斜が強かった。
[参考:聯合ニュース他]

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 羅州市・丁村古墳


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