死別シングル奮闘記

夫の死を乗り越えて2人の子供と頑張って生きる母の日記です

原発がもたらしたもの

2011-06-09 23:53:18 | こどもたち
ま、原発のせいだけじゃないけど。

地震の後、お友達一家が海外に逃亡?してしまいました。
放射能が怖いから。子供を危険な目にあわせたくないから。
原発の事故の後にすぐ横浜を脱出し、関西へ。
関空から海外へ。
パスポートが切れていたので住民票も関西に移して、3ヶ月間海外で過ごしていました。
住民票もうつしちゃったから、子供たちはもちろん転校。
うちと同い年の兄妹がいて、結構仲良くしていて。
小学校は別だったんだけど中学校で同じ学校になれるということで喜んでいたんだけど。
入学式の日には彼の名前はなく、うちの息子は涙に暮れていました。

ビザが切れたので先日帰国したお友達一家。
もちろん横浜には戻って来ません。
九州地方で、家族で山村留学を受け入れてくれるところを探し出し、ソコに住むことになりました。
かなり過疎の島で、中学校は1年生は他に一人だけらしい。

セシウムの半減期まではもう関東には戻ってこないようです。帰ってくる頃には子供たちはもう私くらいの年だわ。

私はお友達のこの一連の行動が、どうも理解できないというか、理解はしているけど賛同できないというか。
海外に行ってしまった時点で私の中で何かが終わってしまい、もう、別物と言う感じになってしまいました。
なんだか感情は上手く説明できないけど。
帰ってきたときも連絡もらったけど、なんて返事すればいいのか見当つかず。
お帰りって言ったってどうせこっちには戻ってこないし。
今回の原発の事故で被害にあっているのは彼女だけではないんだからみんなが被害者なんだから、それで何かかける声もないし。

海外から帰ってきたときに、あまりに横浜の人間が普通に暮らしているのでとても驚いたといっていました。
海外では情報収集も大変だったし、酷いじょうほうしか聞かないから、
横浜の人間がマスクもせずに何もなかったように過ごしているのが信じられないと。
・・・・まだ何も解決していないけど、ここまで普通の生活のように過ごすまでどれだけ苦労したか。
どれだけ心痛めたか。風評被害や、水への不安や。
この状況に妥協して、どうにか暮らしているのに。
無防備だとか騒ぎ立てる彼女にはもう、気持ちがついていかなくなってしまいました。

原発のせいだけじゃない。
いつか他の原因でこうやってこの友達を失う日がやってきたかもしれないけど。
原発さえ、こんなことにならなかったら。。。と恨めしく思ってしまう私です。


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6 コメント

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Unknown (チカ)
2011-06-10 14:39:34
あぁ解ります解ります。
どうも、この手の問題は海外のほうが、大騒ぎしてるみたいね。

別に、ここに居たくない人は、ギャーギャー言うくらいなら、文句ないとこへ行けばよろし。と思います。どの道ここで暮らしていても、将来何か病気になるにつけ、原発のせいになったりするんでしょう。

私個人はねぇ。もう、結構長く生きた気もしてるのね。原発うんぬんよりも、震災で「亡くなった人」とその遺族のほうが、辛いし悲しい。
子どもにしたって、それで体悪くするよりも、事故とか突然何か病気でね。
そういうことがなくて、年取って病を持つなら、それはそれで仕方ないんじゃないかと。
心配出来るってことは「生きてる」ことだから。

ロシアの、その道の研究者のおじちゃんが言ってたけど、チェルノブイリの時は、「それがストレスになって」亡くなった人が多かったって。
心配し過ぎるのは、何にもならないよ。
・・・私個人はね(^_-)
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Unknown (saya)
2011-06-10 16:20:14
私も横浜在住で、小学生の子ども2人います。
そのお友達の言動にたいして
複雑な気持ち良く分かります。
でも、そのお友達の行動も分からなくもないのですよ。子ども達の命を守るより大切なことが他にあるのだろうか?と思うこともあります。
私は中間の立場かもしれません。

ブログをやられているぐらいだから
ネットで情報は得られますよね?
今はネットの時代なので、検索すればいくらでも
原発についての情報が入ってきます。
その中で本当に必要な情報をいかに取捨選択をするかです。

放射能のことを調べると、横浜も安心して
過ごせるレベルじゃないのかなって思い始めています。
でも、私も含め私の周りの人達も普通にすごしています。
政府の発表している数値は子どもの背の高さや
地表スレスレで測定した値じゃないことは
ご存知ですよね?
その数値を見て皆さん、安心と思っているんです。

お友達、お金持ちなんですね。
うちは仕事を捨ててまで遠くに避難(移住)するお金
はありません。

実際、横浜市の小学生のお母さんで、放射能から
子どもを守ろうと活動をしている方がいることを
先日ネットで知りました。

知っていましたか?
横浜市の給食は、福島産の野菜も使われているのですよ。
http://ameblo.jp/picha1953/
こちらのブログの方(金沢区)です。
給食に汚染地域の野菜を使わないで欲しいと
活動していますが、横浜市は変わらないので
お子さんはお弁当持参だそうです。

内部被曝怖いです。
でも、私個人の力じゃもうどうにも出来ない。
せめて家で出す食べ物は安全な場所の産地の物を
選ぶ・・・くらいです。

あとは、家族や子ども達が被曝したとしても
免疫力が勝ってくれることを祈り暮らすばかりです。
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Unknown (のんべの妻)
2011-06-12 20:46:14
チカさん、sayaさん

ご意見ありがとう。
私自身も今の自分の気持ちがよくわからず、
何に怒っているんだろうって思っているので
お二方のそれぞれのご意見ありがたく拝見しております。

友達はおおげさなのかもしれません。
正しいのかもしれません。

ネットでの情報は色々あって、何が正しく何が嘘なのか見抜けない部分も多々あります。
(私がおばかなだけなのかもしれませんが)
その中で、避難する・残るを判断するのはとても難しいし、それが正しいのかは今の時点ではだれもわかりません。
何十年後、子供たちにどのような影響が出てくるのか、その時点で分かることだと思います。

なので、避難した彼女の「不安なまま過ごすより安全なところで過ごしたい」気持ちはわからなくはないです。
でも、ナンだろう、何でだろう?
笑顔で送り出してあげることが出来ません。
小さい人間なのかもしれません。

でも、思うことは同じです。
子供たちは安全に過ごさせたい。
それだけなんですけどね。

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Unknown (nobol)
2011-06-15 21:19:39
広島の被爆者の母親を持つ身として敢えて言わせていただけば、自分だけ助かれば日本はどうなっても関係ないのっていいたです。
今まで貴女たちは広島や長崎の被爆者に関心ありましたか?って問いたいです。
一週間でも問いたいです。

結局は自分だけが助かれば日本中被爆者だらけになっても関係ないってことですよ。

自分と我が子だけが助かればいい、後は他人ごとです。
「ま、しっかり逃げ続けてください」としか言い様がありません。
宇宙船地球号は一蓮托生です。
北朝鮮が一発威嚇発射したら世界は終わる可能性だってあるわけで、逃げ場なんて無いです。
むしろ、日本に留まり世界に核の脅威を知らしめる方に意識が向かないのかが不思議でなりません。

「我先に…」と言う言葉を思い出します。

広島長崎で核の脅威を世界に訴え続けた日本人の中にも、こういう人もいるのですね。責めたりはしませんが、何だか釈然としないものが心に残ります。
ちなみに被爆者の私の母91歳、リハビリで歩行練習に入ってます。
不死身なのか?
車椅子で走りまわるのが楽しくてしょうがないらしい。
自分のクルマ好き、走り好き、は父母からの遺伝だと確信しました。(笑)




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Unknown (nobol)
2011-06-15 21:32:36
あ、書き忘れていました。
自分自身もアスベスト被害をかなり受けていそうです。
若い頃に建築関係に従事していましたからアスベストの吹きつけの側でマスク無しに一日過ごしたこともありますし。

危険なのは放射能だけじゃないです。
明日肺がん(中皮腫)を発病しても不思議じゃない自分の身を思うと、日本国民すべて明日はわかりません。
でも、むやみに恐れるより授かった自分の命をより有意義に使うほうが先じゃないかなと思っています。
(「nobolは有意義な人生じゃないかも」と言うツッコミはこの際無視してね(笑))

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Unknown (のんべの妻)
2011-06-16 13:35:45
nobolさん

地球滅亡の日に宇宙に行くのかなぁって思ったりもしました、私も。
なんだか釈然としないままですが、
彼女と彼女の家族が選んだ道だから、しょうがないですよね。

昨日から都内でも放射能観測の場所が増えたりして、本当の危険や安全が分かってくるのかなぁって思ったりして。
せめて、この電力不足の暑い夏に子供たちがプールに行ける程度の放射能であってほしいと思う私でした。
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