天皇陛下の靖国神社御親拝を希望する会会長

日本人の歴史認識は間違っています。皇紀2675年こんなに続いた国は世界の何処を探しても日本しかありません。

『新日本建設ニ関スル詔書』

2016-11-03 20:15:08 | 歴史

所謂『人間宣言』のことです。

戦争時を体験した者は天皇陛下への思いは戦後と戦前で分断され、理解も変化した。
終戦の詔でさえ『耐え難きを耐え〜』の一節のみが強調されタブー視する様に全文を読んだ国民は多くないだろう。

国民に分かり易く問いかける詔が都合の良い部分だけを抜き取り、本文とは主旨を変えて題名を付ける。やがて仮名交じりの旧文体は直訳するには難解になり、都合良く定着した。

目的は天皇陛下への尊崇の念の排除と基本的人権を与える、これに尽きる。

皇室への直接的ダメージをGHQが与え、後は日本人によって時間をかけて何もしない事で弱体化、解体を待つのである。

1946年1月1日に官報により発布された昭和天皇の詔書であり、公用文としての「題名」は付されていない。

したがって件名として

『新年ニ當リ誓ヲ新ニシテ國運ヲ開カント欲ス國民ハ朕ト心ヲ一ニシテ此ノ大業ヲ成就センコトヲ庶幾フ』

『新年ヲ迎フルニ際シ明治天皇ノ五箇条ノ御誓文ノ御趣旨ニ則リ官民挙ゲテ平和主義ニ徹シ、新日本ノ建設方』
などがあり、国立公文書館には『新日本建設ニ関スル詔書』の名称で所蔵されている。

全文は以下の通りであり、所謂人間宣言とされた部分のみ完璧に訳し、他は極限まで省略と現代語
訳をつけたいと思う。





茲(ここ)ニ新年ヲ迎フ。顧ミレバ明治天皇明治ノ初(はじめ)国是トシテ五箇条ノ御誓文ヲ下シ給ヘリ。曰ク、

一、広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スベシ
 
一、上下心ヲ一ニシテ盛ニ経綸(けいりん)ヲ行フベシ

一、官武一途庶民ニ至ル迄各其志ヲ遂ゲ人心ヲシテ倦(う)マザラシメンコトヲ要ス

一、旧来ノ陋習(ろうしゅう)ヲ破リ天地ノ公道ニ基クベシ

一、智識ヲ世界ニ求メ大ニ皇基ヲ振起スベシ

叡旨公明正大、又何ヲカ加ヘン。朕ハ茲ニ誓ヲ新ニシテ国運ヲ開カント欲ス。須(すべか)ラク此ノ御趣旨ニ則(のっと)リ、旧来ノ陋習ヲ去リ、民意ヲ暢達(ちょうたつ)シ、官民挙ゲテ平和主義ニ徹シ、教養豊カニ文化ヲ築キ、以テ民生ノ向上ヲ図リ、新日本ヲ建設スベシ。
大小都市ノ蒙リタル戦禍、罹災者ノ艱苦、産業ノ停頓、食糧ノ不足、失業者増加ノ趨勢等ハ、真ニ心ヲ痛マシムルモノアリ。然リト雖(いえど)モ、我ガ国民ガ現在ノ試錬ニ直面シ、且徹頭徹尾文明ヲ平和ニ求ムルノ決意固ク、克(よ)ク其ノ結束ヲ全ウセバ、独リ我国ノミナラズ、全人類ノ為ニ、輝カシキ前途ノ展開セラルルコトヲ疑ハズ。夫レ家ヲ愛スル心ト国ヲ愛スル心トハ我国ニ於テ特ニ熱烈ナルヲ見ル。今ヤ実ニ此ノ心ヲ拡充シ、人類愛ノ完成ニ向ヒ、献身的努力ヲ効(いた)スベキノ秋(とき)ナリ。
惟(おも)フニ長キニ亙(わた)レル戦争ノ敗北ニ終リタル結果、我国民ハ動(やや)モスレバ焦燥ニ流レ、失意ノ淵ニ沈淪(ちんりん)セントスルノ傾キアリ。詭激(きげき)ノ風漸(ようや)ク長ジテ、道義ノ念頗(すこぶ)ル衰ヘ、為ニ思想混乱ノ兆アルハ洵(まこと)ニ深憂ニ堪ヘズ。
然レドモ朕ハ爾(なんじ)等国民ト共ニ在リ。常ニ利害ヲ同ジウシ休戚ヲ分タント欲ス。

『朕ト爾等国民トノ間ノ紐帯(じゅうたい)ハ、終始相互ノ信頼ト敬愛トニ依リテ結バレ、単ナル神話ト伝説トニ依リテ生ゼルモノニ非ズ。天皇ヲ以テ現御神(あきつみかみ)トシ、且日本国民ヲ以テ他ノ民族ニ優越セル民族ニシテ、延(ひい)テ世界ヲ支配スベキ運命ヲ有ストノ架空ナル観念ニ基クモノニモ非ズ。』

朕ノ政府ハ国民ノ試錬ト苦難トヲ緩和センガ為、アラユル施策ト経営トニ万全ノ方途ヲ講ズベシ。同時ニ朕ハ、我国民ガ時艱ニ蹶起(けっき)シ、当面ノ困苦克服ノ為ニ、又産業及文運振興ノ為ニ勇往センコトヲ希念ス。我国民ガ其ノ公民生活ニ於テ団結シ、相倚(よ)リ相扶(たす)ケ寛容相許スノ気風ヲ作興スルニ於テハ、能ク我至高ノ伝統ニ恥ジザル真価ヲ発揮スルニ至ラン。
斯(かく)ノ如キハ、実ニ我国民ガ、人類ノ福祉ト向上トノ為、絶大ナル貢献ヲ為ス所以(ゆえん)ナルヲ疑ハザルナリ。一年ノ計ハ年頭ニ在リ。朕ハ朕ノ信頼スル国民ガ朕ト其ノ心ヲ一ニシテ、自ラ奮ヒ、自ラ励マシ、以テ此ノ大業ヲ成就センコトヲ庶幾(こいねご)フ。
 御名御璽
  昭和二十一年一月一日


明治の初め明治天皇は五箇条の御誓文を示された

一、幅広い会議と、議論で世論に従い決めましょう。

一、身分に関係なく心をひとつにして、国のあり方を考えましょう。

一、中央政府も地方の領主も、庶民に至るまで、生きていて幸せに感じる事が重要。

一、古く悪しき習慣を打ち破り、正しい道を。

一、知識を世界に求め、この国の基盤を固めよう

誓いを新たにして国の運命を開いていきたい。

都市の被った戦禍、苦しみ、には実に心を痛めます。

我が国民は豊かさを平和の中に求める決意は固く、我が国だけでなく全人類のために、輝かしき未来が展開されることを信じています。

家を愛する心と国を愛する心、日本人は特に熱心で、人類愛の完成に向け、献身的な努力をすべき時なのです。

過激な風潮が強まり、道義の感情はとても衰えて、そのせいで思想に混乱の兆しがあるのはとても心配な事です。

しかし国民と共にいて、常に利害は同じくし喜びも悲しみも共に持ちたいと願います。

『私と国民との間の絆は、互いの信頼と敬愛によって結ばれているのであって、単に神話と伝説とによって生まれたものではなく、天皇を神とし、または日本国民は他より優れた民族だとし、それで世界の支配者となる運命があるかのような架空の概念に基くものでもない。 』

私が任命した政府は国民の試練と苦難とを緩和するため、政府の運営に万全の方法を準備しなければなりません。

同時に、私は我が国民が難問の前に立ち上がり、産業と学芸の振興、その市民生活において団結し、寛容に許し合う気風が盛んになれば、わが至高の伝統に恥じない真価を発揮するでしょう。

私が信頼する国民が私と心をひとつにして、自ら奮いたち、この大きな事業を完成させる事を心から願います。







『朕ト爾等国民トノ間ノ紐帯(じゅうたい)ハ、終始相互ノ信頼ト敬愛トニ依リテ結バレ、単ナル神話ト伝説トニ依リテ生ゼルモノニ非ズ。天皇ヲ以テ現御神(あきつみかみ)トシ、且日本国民ヲ以テ他ノ民族ニ優越セル民族ニシテ、延(ひい)テ世界ヲ支配スベキ運命ヲ有ストノ架空ナル観念ニ基クモノニモ非ズ。』

「私と国民との間の絆は、互いの信頼と敬愛によって結ばれているのであり、単に神話と伝説とによって生まれたものではなく、天皇を神とし、または日本国民は他より優れた民族だとし、それで世界の支配者となる運命があるかのような架空の概念に基くものでもない。」



『天皇陛下と国民との絆は、互いに信じ合い、敬い合うことで硬く結ばれているのであって、今や神話や伝説は関係無く、天皇陛下は神様だ、だから我々国民は他国より元々優れた国民なんだから、世界の支配者となる運命にあるのだ、という絵空事の考え方によるものではないので、あまり調子にのってはいけませんよ。』


『つまり、私は現人神ですが、日本国民というだけで支配的にならないように、注意して下さい。』

つまり、日本人に対しての注意喚起であり、
いま私に題名を付ける事が許されるなら

『日本人宣言』が正解である。


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