久し振りにハン君に逢う。以前より約束していた中古のテレビを届けてあげる。
この写真はイメージですが。
彼の部屋には立派なSONYのテレビが有るが中古で買ったので直ぐ映らなくなったと残念がっていた。私のあげたテレビは15インチ程の古いタイプだが彼は大変喜んでくれた。
「自分でアンテナに繋げれるかな、ビデオとセット出来るかな」
「大丈夫、出来るよ。 先日貰った自転車、パンクしたよ」
「自分で治せるか」
「自分で治す、」
「今月給料でたの?」 私は直ぐに給料の事を遠慮なくを聞いてしまう。
「残業が少ないので給料も少ないよ、手取り約24万程度」と云いながらちゅうちょする事無く私に給料明細を見せてくれる。
「今月もお母さんに仕送りするの」
「半分ぐらいはね、。。。以前パチンコをして4万円程負けたので勿体無かった」
「偉いねハン君は、一生懸命働いたお金だからパチンコなんか止めとけよ」
「もうパチンコは止めたよ」
彼はお母さんに私の事を話してくれた、そしてお母さんが贈ってくれたベトナム産の「海老の冷凍」を一箱私にくれた、遠慮しては彼との距離が遠のくと思い海老を頂く。彼は以前と比べると随分明るく成った。少しは心の扉を開いてくれたのかな?。腕に技術を付けさせてもっと安定した企業で働ける様にしてあげたい。ハンが日本に来て良かったと何時か思える様に私は頑張ろうと密かに心に誓う。