佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

自分考~音楽を通じて知る自分~

2007年05月28日 23時49分24秒 | 合唱

 

 社会に出ると、

自分というものを否応無しに考えさせられます。

 

 

 やっぱり、音楽をしていると、

自分が何に向いていて、何に向いていないかが良く分かります。

自分が一番生かせるポジションと言うのでしょうか。

 

 

 率直に言って、僕は指揮者には向いていないですね。

あと、人の上に立つことも。

何と言うんだろう、これはもう生まれ持ったもので、

仕事をはじめ、既に様々なところで

破綻をきたしていることですが、

人がどう思っているか、人がどう感じているか、

僕のしたことによって人がどう思うか、

相手はいったい何を考えているのか、

こういったことを気にしてしまいます。

これは、気にしないでおこうと思って出来る事ではないです。

 

 

 こういうことって、

こういう関係の病気の説明にもなるんですが、

世の中って、全てが「刺激」なんですね。

目を開けている、耳を開いている、

見るものや聴くもの全てが「刺激」です。

で、それぞれの社会の中(というか人間関係)での

「刺激」があります。これはストレスともいえますが。

で、こういったものに、どう反応するかというのが、

人によって本当に様々です。

こういう関係の病気の人というのは、

例えば、道端で人と通り過ぎただけでも、

それについて「刺激」を感じ、

自分の思考について影響を受けます。

これは、ある程度は生まれ持ったものだと思います。

要は、どれだけのものを刺激として受け取り、

その中で、どれだけのものをストレスとして受け取るか、

これは、本当に個人差が大きいものだと思います。

 

 

 そういう意味では、

僕は昔から、前に立つことが好きではありませんでした。

端的に示すのが「遠足」です。

僕は先頭を歩くのではなく、

一番後ろの方を選び、全体を見渡せる位置にいることで、

安心感を得ていました。

今考えると、僕は先頭を歩くと、

後ろがどうなっているか、

もしくは人がたくさん後ろにいることが

自分にとってのストレス、まあ言いすぎですが、

不安材料だったのだと思います。

 

 

 まあ、これに関連することついては、

もっと書きたいことはあります。

「頑固論」とでもいうものでしょうか。

「頑固」におけるいくつかのパターンについてですが、

これはまあ後日。

 

 

 音楽の中で言うと、

合唱団員の一人として、音楽全体を見て意見を言う、

それが一番合っているよな、と思います。

何だかんだいって結局は「言いたがり」であり、

何かをしないと気がすまない性質ではあります。

でも、指揮者という立場や、組織の上に立つということで、

そういう自分の面が、最大限に生かされているか、というと、

そうではない気はします。

やっぱり、本当は、一歩下がったところから、

先頭に立つ人間をサポートする、

そういう立場が一番良いのかな、と思っています。

 

 

 しかし、自分の中には矛盾した気持ちというのが存在します。

昔から、人が苦手だったのに、合唱団で歌ってきたという現実。

団に所属しながら、あまり人と交わらなかったけど、

所属はして、歌ってはいて、それなりに色々感じるという現実。

そうしてまた、何だかんだと意見したくなる現実。

自分が向いていないと分かっていながら、

何かしないと気がすまない性質。

やってから向いてないと後悔するも、

代わりがいないと思うと何とかしないとと思うこと。

そんなことの繰り返しだなと思います。

 

 

 残念ながら、人より負荷のかかりやすいものを持っていることは、

仕事を通じて嫌というほど味わいました。

だから、音楽も辞めて、仕事に専念して、

仕事外の時間は、静養に充てる、

そういうことを考えることもあります。

仕事しないと生活できませんからね。

 

 

 でも、昨日歌っていて思ったりもしましたが、

やっぱり音楽することで救われることや、

自分に活力を与えられることはあるのだなと思います。

しかし正直、生活の中で、そういう「波」(上下)を繰り返すことは、

あまり心にとっては良いことではなく、

波のないことこそが、自分の精神状態には良いのだろうと。

 

 

 とまあ、色々考えるわけですが、

しばらくの間は、仕事と音楽が両立できるように、

自分をコントロールしていかないとと思います。

何でしょうね。矛盾だらけですよ(笑)、僕は。

心の弱い人間だと分かっていても、

結局は、何か思ったら言わずにはいられない、

何かしないと気がすまないのかなと。

だからブログが続いているのでしょうし。

 

 

 まあ、自分の出来ることをするだけですね、しばらくは。

断っておきますが、これは常日頃思っていることであって、

今、最近、ふと思ったことではありません。

そうですね、中学生くらいからのコンプレックスや葛藤です。

ここで弱さを見せすぎだと意見頂くことがあるので(苦笑)。 

ここに書いているということは、自分の中では

ある程度整理がついています。

僕は、書くことによって整理しているのではなく、

常日頃考え続けています。

だから、ブログを書かなくても同じだけ考える生き物です。

発信しているという部分では違いますが。

ん、話が逸れましたね。