定ちゃんの部屋

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(from 2006.1.18)

『Straight Out of Hell』 HELLOWEEN

2013年02月17日 | 最新CDレビュー
ジャーマン・メタルの雄、ハロウィンの新作。
 

今作は巷の評価が高いようだけど、確かに楽曲は充実している。

まず、7分という大作①「NABATAEA」は中近東アジアンな音階を駆使したスピードチューンで、いきなりアルバムのハイライトとも言える出来。

続く②「World Of War」は典型的なメロスピで、ハロウィンらしい高速ツイン・リードが印象的。

冒頭2曲だけでも「おおっ!」と思わせてくれる。

この2曲以外にもかつてのハロウィン節の香りがする④、⑨というスピードナンバーもあり、原点回帰か?と思ってしまったけど、作曲者がヴァイキーじゃないというのがミソ。
ヴァイキーと他のメンバーとの作曲レベル格差がなくなってきて、バンドとしての集大成と言っても過言ではない。

これまでハロウィンの新作を買うと、まずヴァイキー作の曲を目がけてきたけど、今回はそういうことをする必要がなくなった。
とは言っても、本家ヴァイキー作の曲が2曲だけというのは寂しい限り。


今作を機に、リアルタイムで聴いた「守護神伝Ⅰ、Ⅱ」を聴き直したけど、やはりこれらとは比べようがない。
好みにもよるけど、この2作はマイケル・ヴァイカート、カイ・ハンセンという希代のメロディメーカーが才能をフルに発揮していて、更にはマイケル・キスクというこれまたスーパーなヴォーカリストが歌っている。

この新作は普通に聴けば全然悪くない。
比べちゃダメなのは分かってるけど、そのヴァイキー作の⑪Yearsは期待を裏切らないレベルの曲だけど、「メタル史に残る名曲!」と呼べるレベルじゃないのも事実。

そして、Keeperな雰囲気のスピードメタルを聴けば聴くほど、デリスのヴォーカル(声質)が残念に思えてしまう....

★★★★☆


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2 コメント

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充実の新作 (ピッペン)
2013-02-18 22:39:17
これはデリス期のなかでも上位にくる秀作だと思います。"Waiting For The Thunder"も名曲と思いますし。。。

とは言っても、やっぱり「KEEPER」シリーズ(特にII)には勝てないんですよねぇ。。。
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良作 (定ちゃん)
2013-03-02 16:51:58
ピッペンさんおっしゃるデリス加入期の中では上位に位置するアルバムだと思います。

かなり何度も聴き込んだのですが、ちょっと昔風の曲を聴いてしまうと、ついつい「守護神伝」が気になるんですよねえ
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