定ちゃんの部屋

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(from 2006.1.18)

『Scream』 OZZY OSBOURNE

2010年07月04日 | 私的ロックの名盤 O
オジーの新作が出た。
当然即買い。


オジーと言えば、スーパーギタリスト発掘人。

ランディ・ローズ、ジェイク・E・リー、ザック・ワイルド...加入前は無名に近かった彼らは皆オジーのギタリストとなったことによって、スーパーの仲間入りをした。

ランディ・ローズは、QUIET RIOT時代は普通のギタリストだったのに、「BLIZZARD OF OZZ」では劇的に巧くなっている。
BLACK SABBATHのトニー・アイオミとは全く異なるクラシカルなスタイル持つランディの才能が開花し、2枚のアルバムはHR史に残る名作となった。

ジェイクは言わずもがなのテクニカル・ギタリストで、巧さに加え、ステージアクションが抜群にカッコ良い。
ちょうどLAメタル全盛で、どこのバンドにもスーパーなギタリストは必須な時代。
ジェイク時代の2枚(1983、1986年)は時代にマッチしたゴージャスでポップなアルバムになっている。

ザックは、テクニカル系じゃないけど、パワフルで、ペンタトニックを基本としたロックギタリストらしいギタリストと言える。
メタルシーンは、メタリカのブラックアルバム以降、ますますヘヴィな方向に。
ザックのヘヴィなギタースタイルは、これまた時代にマッチしていた。


前置きが長くなったけど、その新作。




ギタリストはザックではなくて、何とガス・G。
8年前に彼がメンバーの「FIREWIND」のレビューを書いたけど、「イングヴェイのコピー」とけちょんけちょんの評価を下した。

僕はそのFIREWIND以降彼のアルバムを聴いていないので、以降プレイスタイルがどう変化したかは分からないけど、様式美のイメージがある。

若くして、色んなバンドに引っ張りだこなので、ギターの腕はスーパーな前任者達には引けを取らないと思う。

様式系のギタリストがオジー・オズボーンに合うんやろうか?
様式系速弾きギタリストは、オリジナリティが希薄になりがちで、誰が弾いても同じに聞こえる。

果たして.....

1曲目・・・いきなりBLACK SABBATHばりのヘヴィなギターリフから始まる。
しかも、低音弦のピッキング・ハーモニクスの音色はザック・ワイルドそのまんま(汗)

おいおい...これが君のギタースタイルなの??

と思ってしまった。
本当はもっとピロピロ弾きたかったんやないの~?

というのが第一印象。
全般的にどうも昔のイメージとは違うなあ。


ヘヴィで重いアルバムの中で、現代版「Crazy Train」とも言える16分のハネたノリが心地よい「Let Me Hear You Scream」は抜群にカッコ良い。

オジー節炸裂の今年のベストチューン候補とも言える。

巷ではアルバムの評価は低いみやいやけど、実際自分の耳で確かめましょう。



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