北朝鮮は先月、金日成(キム・イルソン)主席の生誕100周年に合わせ、人工衛星の「光明星3号」を打ち上げると発表した。
米国など国際社会では「光明星3号」を長距離ミサイルとみなしているが、北朝鮮は「故金正日(キム・ジョンイル)総書記の遺訓」「金日成主席の生誕100周年を迎えた祝砲」「強盛大国入りを宣言する砲声」と考えている。つまり、「光明星3号」の打ち上げは、米朝高官級協議や南北関係とは関係なく、予定されたスケジュールであると言える。
「衛星打ち上げ」以外にも、北朝鮮の4月は大規模イベントが相次ぐ非常に重要な時期だ。
北朝鮮の国会に相当する最高人民会議12期第5回会議が今月13日に招集される。年に1~2回開催される最高人民会議は北朝鮮で労働党大会に次ぐ重要なイベント。最高人民会議では国防委員会、内閣など「政権機関」の組織を改編することができる。とりわけ、今回は金総書記死去後に初めて行われ、後継指導者の金正恩(キム・ジョンウン)氏が国防委員長に選出されるか注目されている。
また、最高人民会議に続き、党代表者会も開かれる。北朝鮮労働党は2月20日、4月半ばに党代表者会の招集を予告した。同会では正恩氏の総書記選出が有力視されている。
4月のハイライトは金主席の生誕100年に当たる「太陽節」(4月15日)だ。当日は金日成広場で大規模群衆集会を開き、「強盛大国入り」を宣言するとみられる。韓国情報当局によると、北朝鮮は「太陽節」に合わせ、年間予算の半分近くを投じるとされている。
「太陽節」に続き、4月25日には朝鮮人民軍創設80年を迎える。金正恩体制に入り、初の大規模閲兵式を行い、軍事力を対内外に誇示するとみられる。
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