大衆的人気を背景として、簡易投稿サイト「ツイッター」などソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを通じ、政治的な影響力を行使する有名人が、新たな政治勢力として浮上している。小説家、芸能人、メディア関係者、教授など非政治家が政治家を圧倒する現象が起きている。こうした人たちは「ポリテイナー(政治芸能人)」と呼ばれている。
■ツイッターの力
女性コメディアンのキム・ミファさんは23日、ツイッターで「(警察が)きょうソウル市庁前の集会で市民に放水した」とつぶやいた。キムさんは19万人のフォロワーに対し「着ていた服がすぐに凍った」「このような(寒い)天気に放水とは」などと、リツイート(ほかのユーザーの発言の引用)して、現場の様子を伝えた。キムさんは玄炳哲(ヒョン・ビョンチョル)国家人権委員長に手紙を送り「今すぐ警察庁に向かい、放水に遭って連行された国民のために抗議すべきだ」と主張した。それをきっかけに、警察の放水は論議の的になった。
野党・民主党だけでなく、与党ハンナラ党の若手議員までもが警察批判を展開した。タレントのキム・ジェドンさんは同日、63万人のフォロワーに対し「放水を浴び、気分は最悪だ」と書いた。24日に釜山大で行った講演では「李明博(イ・ミョンバク)大統領はご立派だ。再選されるだろう。米国大統領に」と皮肉った。講演には約2500人が訪れた。
小説家の李外秀(イ・ウェス)さんは23日、韓米自由貿易協定(FTA)批准案の可決直後「今は笑っていられるが、来年になれば(選挙で)世の中がどれだけ変わったかを骨身にしみて感じるはずだ」と書いた。李さんのフォロワーは104万人に達する。
女優のキム・ヨジンさん(フォロワー15万人)も韓米FTAについて「3分間の強行可決」と書いた。小説家の孔枝泳(コン・ジヨン)さんは、突然韓米FTA反対世論を形成する勢力の中心に立った。フォロワーは25万人、頻繁な書き込みとリツイートが武器だ。
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