「ヤクルト」は1970年代初めに日韓合弁企業として韓国で生産を始めた。
韓国では初めての乳酸菌飲料の市販だったが、ヤクルトのヤクが「薬약(韓国語でもヤク)」に通じ、さらに国籍不明(?)のネーミングだったことも功を奏し、たちまち韓国社会に定着した。
現地化を進め、最も成功した日韓合弁企業の一つといわれるが、“日本商品“と知っている韓国人は少ない。
しかしヤクルトの韓国社会への貢献はもっと別のところにある。
配達の「ヤクルトおばさん(韓国語では아줌마アジュンマ)」である。
シャレタ帽子にユニフォーム、スニーカーそれにカート・・・・・・という姿が、これまで社会的評価が低く、賤業的だった食品配達ビジネスのイメージを一変させたのだ。
「야쿠르트아줌마(ヤクルトアジュンマ)」には希望者が殺到した。
カッコいいというわけだ。
つまり食品配達という職業の社会的評価を一挙に向上させたのだ。
牛乳配達など同業他社もヤクルトを見習うようになった。
しかも主婦たちにパートタイマーとして職場を組織的に提供した。
これも韓国では「야쿠르트아줌마(ヤクルトアジュンマ)」が初めてだった。
ヤクルトのお陰で韓国の主婦たちも堂々とパートがやれるようになったのである。
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