テレビ生産世界1位のサムスン電子と2位のLG電子は来年、「グーグルテレビ」を発売することが分かった。
グーグルテレビとは、米グーグル社が開発した基本ソフト(OS)を搭載したテレビで、インターネットに接続し動画を視聴したり、アプリケーション・ソフトを使用したりできるスマートテレビの一種だ。
米アップル社も来年「iTV」(仮称)を発売する予定で、グーグルとアップルはスマートフォンに続き、テレビ市場でも全面対決を繰り広げることになりそうだ。各電子製品メーカーは現在、単純な機能の独自OSを使いスマートテレビを生産しているが、グーグルとアップルはパソコンとほぼ同じ機能をテレビで実現させることを計画している。
サムスン電子の尹富根(ユン・ブグン)社長は22日、ソウル市内のルネサンス・ホテルで行われた「スマートテレビ・グローバルサミット」に出席し「グーグルテレビの発売時期について、グーグル側と最終協議中だ。来年1月に米ラスベガスで開催される家電展示会『コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)』で発売時期を発表する」と述べた。
昨年10月に日本のソニーが発売したグーグルテレビは、従来のスマートテレビと差別化されておらず、使い方が複雑で消費者にそっぽを向かれている。
グーグルはこのほど、テレビ画面向きのOS「Android 3.0」(通称:ハニカム)、100以上の動画投稿・共有サイト「ユーチューブ」のビデオチャンネル、テレビ用アプリケーションをまとめた「グーグルテレビ2.0」サービスを公開した。
サムスンとソニーはこれを基に新型テレビを発売する予定だ。「ソニーが作るグーグルテレビとサムスンが作るグーグルテレビにはどのような違いがあるのか」という質問に、サムスン電子の尹社長は「テレビ市場世界一の企業らしく、消費者にさらに愛される製品を作る」と答えた。
LG電子もグーグルテレビの開発を終え、発売時期を検討している。サムスンは世界市場でシェア(売上高ベース)22.6%、LG電子はシェア13.6%だ。各テレビメーカーは自社のスマートテレビのほかグーグルテレビも発売し、生産のラインナップを多様化する戦略を取っている。
また、今年のテレビ販売実績について、サムスン電子の尹社長は「販売目標値はほぼ全てクリアした。来年のテレビ市場は約10%成長するだろう」と答えた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます