老人に席を譲るなど「年配者優先」という点については、明らかに日本より韓国の方が実践しているのではないでしょうか。
ただ老人の方も「年寄りとして(配慮されて)席を譲られている」という感覚よりも「年配者として席を譲られて当然」という感覚なのか、堂々としている印象がありますし、自ら「譲れ」という高齢者もいます。
儒教の影響か、若者も含めて、年配者に対する礼儀はしっかりしている印象があります。
この年配者優先の感覚は、たとえ酔っ払っても意識されています。
韓国の街で酔っぱらい同士が喧嘩を始めると、まず「お前、年はいくつだ」から入ります。
お互いに若輩者とわかるとへりくだらないといけないので、なかなか年齢を言いません。
最後には「お前の住民番号は何番だ」なんて話まで飛び出します(住民番号の冒頭部分が出生年を示しています)。
そして「年下のくせにぞんざいな言葉を使うな」という話になり、周りの人が「まあまあお前の方が若いんだから、お前が少し我慢しろ」などと仲裁に入るくらい、上下関係はしっかりしています。
こうしてみると、韓国の一般人の頭の中には「自分」「身内」があり、「年配者」があり、「社会」「公共」がなくて、「国家」があって、「協力国」「友好国」がなくて、「世界」があるのかもしれません。
韓国人の「社会・公共感覚のなさ」というのは、たぶん韓国政府もコントロールが利かなくて困っている部分ではないでしょうか。
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