ながら運転：事故トラック、時速100キロで走行していた

　今月1日、25トントラックの運転手（65）＝大邱市北区＝がテレビ番組を見ながら運転していて自転車競技の女子選手をはね、3人の死者と4人の負傷者を出した事故で、運転手は制限速度80キロの道路で100キロ以上のスピードを出していたことが明らかになった。

　警察は2日午後3時から約1時間半にわたり、慶尚北道義城郡丹密面の事故現場で、道路交通公団の調査官を含む30人余りで現場検証を実施した。現場からは、事故を起こしたトラックが残した約70メートルのタイヤ痕（スリップ痕）が見つかった。

　警察関係者は「タイヤ痕が残っていたということは、正常にブレーキが掛かったということ。100キロ以上のスピードで走っていたと推定される」と説明した。警察は「12年間毎日のように通行していた慣れた道だった上、デジタルマルチメディア放送（DMB）の番組に気を取られ、運転手が速度感覚を忘れていたようだ」と話している。