韓国人の国民性を表すことわざに、「泣く子に餅をもうひとつやる」というのがある。
日本のことわざ「沈黙は金なり」とは逆の意味だ。
「泣く子に餅をもうひとつやる」は「ゴネ得」と言い換えてもいいかもしれないが、「自己主張すべき」という意味で使われる。
そして、泣いて餅をひとつ余計にもらった子どもは、思い通りにならないときは泣き喚く方法を体得して大人になる。
大人になった彼らは、自分の家や会社など厳格な序列が見えるところでは、目上の者が怖くて我慢するが、その反動は弱者に向かう。
韓国では、駅の乗車列への割り込みをとがめた駅員に暴力をふるったサラリーマンや、機内サービスの順序が待ちきれずにキャビンアテント罵倒したおじさんなどが時々ニュースになったりしている。
役所や警察には市民の苦情(この場合は暴言)に対応(この場合は謝罪)する窓口担当者がいて、あるべく大柄で強面の男性を配置するということが多いらしい。
「餅」をねだる人たちが殺到してしまうことを防ぐための苦肉の策なのだろうか。
韓国に行った日本人は、韓国人の激しさに面食らうこともあるだろう。
うれしいときや悲しいときに、その感情を率直に表現する自己主張は、韓国社会では美徳の一種のようだ。
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