韓国の一般市民の対日意識は大きく変わっています。
ところが、なかなか変われない、変わろうとしなかったのが政治家とメディアです。
韓国国民の日本に対する意識は、1988年のソウルオリンピックを境にして大きく好転しました。
この時期に旅券の発給が自由化され、気軽に海外旅行できるようになると、日本を訪れ、日本の実情を知る人びとが多くなりました。
それが日韓間の相互理解の深化につながったのです。
そして2002年、サッカーのワールドカップ共催によって人的交流はいっそう深まりました。
同じ頃、韓国において日本文化が段階的に開放されるとともに、文化交流が飛躍的に密になり、日韓両国民の親近感が増していったのです。
昨今、日韓関係がギクシャクしてきたなかでも、市民レベルでは韓国の日本に対する認識は日本人が考えているほど変わっていません。
むしろ、日本人のほうが嫌韓感情が強くなって「韓国なんか放っておけ」という空気が広がっていますが、韓国では日本食や日本観光などが以前にも増して盛んになっています。
韓国人には建前と本音があります。
世論調査などで日本との関係を質問すると、否定的な意見が大勢を占めます。
たしかに、調査の数字の上からは関係は悪化しているように見えますが、もともと建前として日本は嫌いと答える人が多かったということであり、実際、韓国で生活している日本人で韓国の対日感情が悪いと感じている人はほとんどいないのではないでしょうか。
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