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働かずに暮らすのが、両班の正しい生き方で不労所得がかれらの最高の美徳だった

2020-06-13 02:53:40 | 韓国旅行

 
韓国には、日本やヨーロッパのように武人が国家を支配した封建制の歴史がない。
中国と同様、古代以来の文人官僚が政治を行なう王朝国家が延々と近世に至るまでつづいてきたのである。
 
王朝国家では、王朝と支配層(両班)、民のあいだに道徳観念や倫理観がうまれない。
王朝国家の韓国にあったのは、王朝と支配層の関係だけだった。
民は国の一部ではなく、王朝が支配層に与えた資材にすぎない。
 
働かずに暮らすのが、両班の正しい生き方で不労所得がかれらの最高の美徳だった。
労働を蔑視し、箸と本以外に重たいモノを持たない両班は、身を粉にして働く農民、商人、工人をさげすみながら、彼らから金品を巻き上げて優雅に暮らした。
 
とりわけ、蔑視さされたのが商人と工人だった。
商人は原価に利益をのせて売買するから盗っ人で、工人は材料に工賃をのせて高く売るから奸物というのである。
 
両班は商人や工人から搾取した。
商人は懸命に働いても両班に稼ぎの大半を持っていかれる。
こうして、勤労道徳が地に堕ちた。
 
両班はその時何をやっていたのか。
儒教の本を読み、集って君子はいかにあるべきかという空理空論を戦わせていたのである。
政治能力はゼロで、道路も市場もつくらなかった。
道路を作らなかったのは、敵が攻めてきたら兵馬の通り道になるという理屈からで、市場をつくらなかったのは、天からあずかった土地を卑しい商人に貸すのは儒教の教えに背くからだった。
 
両班の最大の罪は、勤労や経済にかかる道徳を破壊したことである。
労働を蔑み、農民や商人、工人を苛め抜き、不労所得を最大の価値としたため、韓国から勤労や徳や意欲が消えてしまったのである。
 
日韓併合で、日本が最初にやったのは両班の特権剥奪と勤労意欲の鼓舞だった。
日韓併合は、王朝的退廃のきわみにあった朝鮮を、封建的道徳で立て直した文化革命でもあった。
それを恨むのは、韓国人はまだ、両班政治から抜け出していないからである。

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