シェールガスの官民合同作業チーム 初会議＝韓国

　地中深くの岩盤から採取するシェールガスの開発本格化を視野に、韓国知識経済部は官民合同のタスクフォース（作業チーム）を発足させ、14日に第1回会議を行った。
　シェールガスは採算性が低く、1990年代はあまり採掘されてこなかったが、採掘技術が進歩したこともあり北米を中心に生産量が急増している。最近、米国で天然ガス価格が下落しているのはシェールガスの採掘量増加が要因だ。
　同部の趙石（チョ・ソク）第2次官が主宰した同会議には産業界や学会などの研究者を含め30人以上が出席した。
　会議で、趙次官はシェールガスの増加がエネルギー産業の構図を変える可能性を指摘し、韓国もシェールガスへの対応策を準備すべきだと強調した。
　タスクフォースは5分科会で構成・運営され、シェールガスの開発動向や今後の見通し、国内への導入戦略を集中的に議論する。国内石油化学産業に及ぼす影響や石油化学企業の海外進出についても協議し、シェールガスに対する総合的な戦略を提示する。
　知識経済部は6月末に公開のセミナーを開き、8月末にシェールガスの開発や導入についての総合対応策を発表する計画だ。