時として韓国で吹き荒れる社会運動の一つに「国語醇化」があります。
日本にも「正しい日本語を使おう」という運動があります。
しかし韓国の「国語醇化」運動は、日本の「正しい日本語」運動とは異質です。
国語醇化は、韓国で日常使われている言葉の中に溶け込んでしまっている倭語(日本語)を、本来の韓国語に言い換えようという、反日的で民族主義運動なのです。
韓国語の中には日本語がたくさん取り入れられています。
和製英語まで入り込んでいます。
たとえば野球の「ナイター」。
これを、韓国語ではないが、正しい英語表現である「ナイト・ゲーム」に変えさせたことは醇化運動の成果であるらしい。
日中韓で共通した漢字表記だった「出口」(韓国語の発音はチュルグ)をハングル表記で「ナガヌンゴッ」(直訳すると「出て行くところ」になる)とさせたことは、最も目立った成果のようだ。
ところが醇化運動には、どうにも超えられない壁があります。
日本人が創作した概念語です。
科学、経済、主義、資本、共産、社会、哲学・・・・・・みんな江戸時代末期から明治初頭にかけて、日本人が考え出した漢字熟語であり、これらの言葉は中国でも韓国でも、そのまま取り入れています。
とりわけ『脱亜論』を書いた福澤諭吉が、明治年間の翻訳後に大きな役割を演じているのだから、韓国の反日インテリは悔しくて堪らないだろう。
さらに、公害、衛生、系列といった比較的新しい概念語。
目的、視点、立場、自動車、自転車といった一般名詞にまで、日本人が創作した漢字語が満ちあふれています。
もちろん、漢字を捨てた国民だから、これらの漢字語をハングルで示しているわけだが、本を正せば・・・・・・です。
一国の言葉が、他国の言葉のなかに入っていくのは、文化力によるものだろう。
日本語は日常会話の中に(和製)英語が多々あるのも、もちろん同じ理由です。
だから日本語の中に入り込んでいる韓国語だってあります。
食品・料理の名前は別にして、チョンガ(漢字表記は総角、未婚の男子のこと)は、その代表です。
チャリンコも元は日本語の自転車だが、その韓国語チャジャンゴがなまって逆輸入された言葉だ。
それにヤク(暴力団用語で麻薬のこと)・・・・・・あれ、他に思いつきません!
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