「風俗市場は国家予算の6%」の暗部
浦項(포항・ポハン)という地域。
慶州(キョンジュ)の隣町で、かつて小さな港町だった浦項(ポハン)は、1970年代に浦項製鉄所が誕生して以来、韓国有数の工業港湾都市として発展。現在では東洋最大級の製鉄会社POSCO(ポスコ)のお膝元の街として知られています。
ここでは2010年7月7日から1年間、売春婦の女性が8人も自殺しました。
初めての自殺者が遺体で発見されたのが2010年7月7日。
以後、2011年6月30日までに8人が自殺したのです。
SBSの取材の結果、売春婦たちは仕事を始める時に、業主からお金を借りました。
しかし、そのお金を返すためにいろいろ頑張ったけど、返すのはおろか、借金だけが増えていきました。
仕事をしても、さまざまな名目で、全部業主に持っていかれてしまいます。
最初から、返せない仕組みだったのです。
仕方なく、彼女たちはまた別の所から借金するしかありませんでした。
借金の保証をしてくれる人もいなかったため、結局彼女たちは(同じ処遇の)売春婦同士で借金の保証人になりました。
1人が自殺すれば、その借金が次の人に移ることになります。
そうやって、彼女たちは「性奴隷」になりました。
しかし、どうしても耐えられなくなった1人が自殺し、その借金まで次の1人が自殺・・・・・・・それが「連続」ならず「連鎖」自殺の正体だったのです。
全員がそうだとは思いません(思いたくありません)が、国家予算の6%だと言われている韓国の風俗市場には、「どうしても返せない仕組みの借金」の罠に引っかかり、奴隷のように働かされている女性が相当数、存在しています。
2004年に性売買禁止特別法が施行されたはずなのに??????
浦項駅前の置屋街
国内だけではありません。
女性家族部所属の国会議員が主張した内容によると、外国で売春している韓国人売春婦は約10万人で、その中の5万人が日本にいるということです。