古い物を壊す国
文化財の保護について、韓国を旅行した人はよくわかると思うが、李王朝以前の文化財や建物はほとんど残っていない。
歴史上は、百済・新羅・高麗・朝鮮・李氏朝鮮と王朝は変わっているのだが、残念ながら新羅時代の文化財は土中から発掘したのもばかりで、高句麗や高麗のものはほぼ皆無である。
朝鮮王朝になってからの16世紀以降の建物がやっと残っている程度だ。
日韓併合時代の建物もすべて毀してしまった。
日本では古墳ですらしっかり保存され、世界最古の木造建築である法隆寺はいまだ現役の寺院として参詣者を集めている。経験は貴族から武士に代わっても、過去を否定・消去せず、踏襲した上で新たな歴史を作ったのだ。
歴史認識を作り上げるのは、各国に遺された歴史遺産に対する国民の評価と解釈である。
遺跡や文化財に真摯に向き合う態度は、一般的なものだ。例えば日本人が海外の歴史的建造物に落書きしたと伝えられたとき、国民の多くは歴史そのものを汚したという感覚で、その旅行者を非難する。
ところが韓国人は「いま日韓関係が悪化している」からと、靖国神社に放火する狼藉を平然と働く。さらに異常なのは事件発覚後の韓国メディアや国民の反応である。他国の歴史的建造物である神社に対して、現在の手前勝手な解釈を付与し、「燃えてしまえ!」という世論が当然のように湧き上がる。
仮に、靖国神社の存立に意義があろうとも、それは日本人の問題であり、ある国の宗教的慣習に対し、文句を言うのは韓国(と無宗教の中国)だけだ。
ここからも、他国においてまで史科を捏造・改竄する国民性が読み取れる。