『指導という名の欲望』、ぼちぼち売れ続けているのはある意味驚き。Kindle版なんて、売れるのか?と正直思っていた。
さて、読まれた方から色々なご意見が来ていて、「うんうん、なるほど」と思うと同時に、「(うわぁ、図星、)だけど、中々難しいよなあ」というものがある。
書くからには当然、読者層のターゲットってのがある。今回は、マルクスについて予備知識のない、高校生が読んで楽しめて理解できるということだった。で、マルクスってのは、別に、彼が他から孤立していてるわけではないので、彼の時代に至る、そして彼の時代の意識ってのを理解してもらわなくてはならなかった。それを描くのが大変だ。最初はかなり懇切丁寧に、デカルト以降の哲学史を中心に書いていたが――やっぱりカントが一番偉大だ!とか――、ページ数がオーバー。ガッショガッショ切りまくったら、スカスカになったが、泣いてそのまま出した。
次に、アホみたいに多くの本を読んで、凄く思い入れのあるレーニン像について再構築したら、やっぱり余り世間で語られていない像が見えてきたので、それを表現しようと苦闘。何しろ、オリジナリティーが結構あるので、表現方法を含めて新規なものとなり、「伝わるかどうか」分からない中で、表現に苦闘した。
最終章は、共産思想ってのは、人間にとっての当たり前の欲望、最近読んだ本では『レヴィナス』が言っている「人間は、他者のために生きるためにある」という欲望の表出であるということを言いたかったのだが、成功しているかどうかは分からない。ここも表現に苦闘した。
それらの多くは字数制限に理由がある感じがする。思想書の多くがくどくどと長く、同じことの繰り返しに感じる理由が、書く側に回って初めて分かった。本来こんな本、3つくらいに分けるべきだったな。元々の説明をしっかりやってれば、60万字を超えていただろうものを、18万字にしたしなあ。
大学の先輩「たこしろう様」が言うように、注釈で「後読み」に細かい話を押し込んでしまうスタイルで改訂したいところである。
さて、読まれた方から色々なご意見が来ていて、「うんうん、なるほど」と思うと同時に、「(うわぁ、図星、)だけど、中々難しいよなあ」というものがある。
書くからには当然、読者層のターゲットってのがある。今回は、マルクスについて予備知識のない、高校生が読んで楽しめて理解できるということだった。で、マルクスってのは、別に、彼が他から孤立していてるわけではないので、彼の時代に至る、そして彼の時代の意識ってのを理解してもらわなくてはならなかった。それを描くのが大変だ。最初はかなり懇切丁寧に、デカルト以降の哲学史を中心に書いていたが――やっぱりカントが一番偉大だ!とか――、ページ数がオーバー。ガッショガッショ切りまくったら、スカスカになったが、泣いてそのまま出した。
次に、アホみたいに多くの本を読んで、凄く思い入れのあるレーニン像について再構築したら、やっぱり余り世間で語られていない像が見えてきたので、それを表現しようと苦闘。何しろ、オリジナリティーが結構あるので、表現方法を含めて新規なものとなり、「伝わるかどうか」分からない中で、表現に苦闘した。
最終章は、共産思想ってのは、人間にとっての当たり前の欲望、最近読んだ本では『レヴィナス』が言っている「人間は、他者のために生きるためにある」という欲望の表出であるということを言いたかったのだが、成功しているかどうかは分からない。ここも表現に苦闘した。
それらの多くは字数制限に理由がある感じがする。思想書の多くがくどくどと長く、同じことの繰り返しに感じる理由が、書く側に回って初めて分かった。本来こんな本、3つくらいに分けるべきだったな。元々の説明をしっかりやってれば、60万字を超えていただろうものを、18万字にしたしなあ。
大学の先輩「たこしろう様」が言うように、注釈で「後読み」に細かい話を押し込んでしまうスタイルで改訂したいところである。