「いつかこんなことが・・・・」と思われていたことが 起きてしまった。
フジテレビ系『発掘!あるある大辞典』(関西テレビ制作 1月20日放送)がとりあげた「納豆ダイエット」の実験効果やデータが ねつ造されたものだった。
放送後 納豆が品切れになった店もあったという。
視聴者はまんまと騙されてしまった。
「いつかこんなことが・・・・」には いくつかの背景がある。
1 視聴率競争
この日の視聴率は14.5(ビデオリサーチ調べ)
日曜日21時台としてはまあまあの数字ということになる。
このところフジテレビ系列の視聴率は好調のようだ。
視聴率が悪ければ「なんとかしなければ」と躍起になるし
「好調」であれば その「好調」さを維持しなければということになる。
関西テレビは 過去にも「レタスで快眠」(98年10月)で問題になったことがあるそ
うだ。「味噌汁ダイエット」もあったという。
まだまだ出てくるだろうが 大問題にならなければ さらにエスカレートすることに
なる。
「あっ!と驚いてもらわないと 次に見てくれない」とおもっているからだ。
制作委託された日本テレワーク(フジテレビの肝いりでつくられた会社)の 「番組
を維持したい」という思いが 結局は番組を潰すことになってしまった。
「不二家」と似たり寄ったりである。
2 安い制作費を補いたい?
実際に制作したのは日本テレワークの関連会社だという。孫請けである。
当然ピンはねされた制作費だったのだろう。
だから 実験データを検証する手間を省いたということも考えられるが この場合そ
うでもなさそうだ。
なぜなら 使用前 使用後の写真 学者のコメントなどウソだらけだったのだから
確信犯である。
番組周辺には「タイアップを専門にする」会社がうごめいている。
正規のCMだと相応の料金が必要だが タイアップだと安くあがる。
番組にはタイアップ料が支払われたり 制作にあたって便宜供与もある。制作費の足
しになる。
そこに目をつけた商売である。ここに落とし穴がある。
タイアップ会社は 商品に関するデータや取材場所 学者の意見などを取り揃えて企
画を持ち込む.なんともはや 便利である。
担当者がその気になれば その企画をウ飲みにしてつくられる。
「チェック体制を強化すればいいじゃないか」というが これがなかなか難しい。
テレビキー局の考査担当は 「データが正しいかどうか 入り込む暇もなければ 権限も無い」「相談にくる番組もあるが 視聴率のいい番組プロデューサーの多くは相談にはこない」「大丈夫?としか言いようがない」「放送基準が頭に入っているのかどうか 要は
プロデューサー”個”の問題だ」
と嘆く。
番組を見ていると 「これはタイアップだな」と思えるものがかなりある。
そう思っていても 見過ごせるものもある。
だが ウソは断じて許せない。
健康にいい 美肌効果がある 痩せるなどというと見る人が多いようだ。痩せているのに痩せたい人もいるという。
そこにつけ込んだ「ウソ」は 断じて許せない。
「どうすればいいのだ」という。
どこかにチェック機関を設けて解決することは まず無理である。
1 まず プロデューサーがしっかりすることだ。判断力と決断力である。
プロデューサーは その役割がすべてといっていい。
2 番組内に「言論の自由」はあるのか。
言論の府でありながら 実は職場に「言論の自由はない」といっていい。
「これでいいのか」「ちょっとおかしいんじゃないか」と思ったら 何人かで話し合
えばいい。
「指摘は正しい」と思ったら 是正すればいい。それだけでいいのだ。
3 視聴する側も 「局に言っても”暖簾に腕押し”だから」と諦めている節がある。
そんなことはない。
視聴者サービスセンターに電話したり 番組に手紙を出したりという方法もある。
まともなプロデューサーなら 必ずスタッフ会議などで検討するはずである。
『あるある・・』だけのことではない。情報番組 報道番組についても同じである。
「あんなことを放送していたが 本当なのか?」と聞くことが大切だろう。
「納豆ダイエット」のウソもけしからないが 安倍内閣のひどさと テレビ局の報道姿勢にも目を向けたい。この国を 戦争ができる国にさせてはなりません。
フジテレビ系『発掘!あるある大辞典』(関西テレビ制作 1月20日放送)がとりあげた「納豆ダイエット」の実験効果やデータが ねつ造されたものだった。
放送後 納豆が品切れになった店もあったという。
視聴者はまんまと騙されてしまった。
「いつかこんなことが・・・・」には いくつかの背景がある。
1 視聴率競争
この日の視聴率は14.5(ビデオリサーチ調べ)
日曜日21時台としてはまあまあの数字ということになる。
このところフジテレビ系列の視聴率は好調のようだ。
視聴率が悪ければ「なんとかしなければ」と躍起になるし
「好調」であれば その「好調」さを維持しなければということになる。
関西テレビは 過去にも「レタスで快眠」(98年10月)で問題になったことがあるそ
うだ。「味噌汁ダイエット」もあったという。
まだまだ出てくるだろうが 大問題にならなければ さらにエスカレートすることに
なる。
「あっ!と驚いてもらわないと 次に見てくれない」とおもっているからだ。
制作委託された日本テレワーク(フジテレビの肝いりでつくられた会社)の 「番組
を維持したい」という思いが 結局は番組を潰すことになってしまった。
「不二家」と似たり寄ったりである。
2 安い制作費を補いたい?
実際に制作したのは日本テレワークの関連会社だという。孫請けである。
当然ピンはねされた制作費だったのだろう。
だから 実験データを検証する手間を省いたということも考えられるが この場合そ
うでもなさそうだ。
なぜなら 使用前 使用後の写真 学者のコメントなどウソだらけだったのだから
確信犯である。
番組周辺には「タイアップを専門にする」会社がうごめいている。
正規のCMだと相応の料金が必要だが タイアップだと安くあがる。
番組にはタイアップ料が支払われたり 制作にあたって便宜供与もある。制作費の足
しになる。
そこに目をつけた商売である。ここに落とし穴がある。
タイアップ会社は 商品に関するデータや取材場所 学者の意見などを取り揃えて企
画を持ち込む.なんともはや 便利である。
担当者がその気になれば その企画をウ飲みにしてつくられる。
「チェック体制を強化すればいいじゃないか」というが これがなかなか難しい。
テレビキー局の考査担当は 「データが正しいかどうか 入り込む暇もなければ 権限も無い」「相談にくる番組もあるが 視聴率のいい番組プロデューサーの多くは相談にはこない」「大丈夫?としか言いようがない」「放送基準が頭に入っているのかどうか 要は
プロデューサー”個”の問題だ」
と嘆く。
番組を見ていると 「これはタイアップだな」と思えるものがかなりある。
そう思っていても 見過ごせるものもある。
だが ウソは断じて許せない。
健康にいい 美肌効果がある 痩せるなどというと見る人が多いようだ。痩せているのに痩せたい人もいるという。
そこにつけ込んだ「ウソ」は 断じて許せない。
「どうすればいいのだ」という。
どこかにチェック機関を設けて解決することは まず無理である。
1 まず プロデューサーがしっかりすることだ。判断力と決断力である。
プロデューサーは その役割がすべてといっていい。
2 番組内に「言論の自由」はあるのか。
言論の府でありながら 実は職場に「言論の自由はない」といっていい。
「これでいいのか」「ちょっとおかしいんじゃないか」と思ったら 何人かで話し合
えばいい。
「指摘は正しい」と思ったら 是正すればいい。それだけでいいのだ。
3 視聴する側も 「局に言っても”暖簾に腕押し”だから」と諦めている節がある。
そんなことはない。
視聴者サービスセンターに電話したり 番組に手紙を出したりという方法もある。
まともなプロデューサーなら 必ずスタッフ会議などで検討するはずである。
『あるある・・』だけのことではない。情報番組 報道番組についても同じである。
「あんなことを放送していたが 本当なのか?」と聞くことが大切だろう。
「納豆ダイエット」のウソもけしからないが 安倍内閣のひどさと テレビ局の報道姿勢にも目を向けたい。この国を 戦争ができる国にさせてはなりません。