「テレビ」と「平和」と「憲法」のblog

元ワイドショープロデューサー仲築間 卓蔵(なかつくま・たくぞう)のブログ

民営化の先

2005-12-03 18:47:14 | Weblog
ご無沙汰でした
鎌倉市長選挙以来です。
夏目漱石のお孫さんを擁立しましたが 負けました。
争点は憲法と行革でした
1 憲法について
  現市長は(いちど決めていた「九条の会」の後援を 圧力に屈して取り消した経緯が
  あります)自民党べったりです。
  女性候補は 「4年間の護憲ということでどうでしょう」という条件で「統一」を要
  請してきていました。
  統一なんて ありえませんよね
  漱石の孫は 憲法を護る。憲法を市政に生かすことを強調しました。
2 行革について
  現市長は 「職員の数を150人減らす」ことを表明していました。
  女性候補は 「160人減らす 現市長に負けたくない」と表明しました。
  漱石の孫は 職員の数を減らすことは市民サービスを後退させることになる」と訴え
  ました。すでに鎌倉は 職員削減がすすめられて 他市以下になっているのです。
  漱石の孫以外は 「民でできることは民で」の路線でした。

結果は 「行革」側が勝ちました。現職の当選です。
「官から民」が そんなにいいのですかね。

郵政改革で 日米の金融資本が340兆円の郵政マネーを狙っている」ことが明らかになりましたが 「報道ステーション」のキャスターは「そんなことあるわけないじゃありませんか」といきまきました。
有権者は 民営化を支持しました。
日本郵政株式会社の社長に 三井住友銀行の前頭取が就任するようです。340兆円の使われ方が見えるようには思えませんか?

全国小売酒販組合中央会の元事務局長が 年金共催事業をめぐる使途不明事件をおこしましたね。小売店主たちの「虎の子」の年金管理を 一人の人物に任せきりだったことや 政界に流れたことも問題ですが ぼくは 年金で積み立てた144億円を外資系金融機関と契約して外資を購入した結果のことの方が気になるのですよ。運用先の英国企業が破綻して 144億円がほぼ回収不能だというじゃありませんか。年利6.75%という高利回りに惹かれたのでしょうね。

この事件と 郵政民営化がダブってみえませんか?
340兆円を運用して 1000兆円にもおよぶ財政赤字を解決しようとでもかんがえているのでしょうかね。
酒の小売店主たちの嘆きを 郵便貯金や簡易保険を信頼してきた人達が味わうことになりませんかね。
「考え過ぎだ」という向きもあるでしょうね。
でも 民営化というのはそんなものだと思いますよ。
国民も市民も しっかりしましょうよ。

次は憲法ですね。
「マスコミ九条の会」のホームページが開設されました。
意見を寄せてください。