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AMD Ryzen見参!インテル帝国への雪辱なるか?

2017-02-18 16:30:08 | パソコン
Ryzen h-5000 Proポータブル赤外線クォーツヒーターW /リモート1500ワットby Ryzen
Ryzen

 
 個人的にはAMDはリサーチしていなかったのだが、AMDが3月にローンチする新CPU Ryzenは現行Intel CPUに匹敵する性能を持つとの下馬評が上がっている。
 Jim Keller氏が2012年AMDに復職してチーフ・アーキテクトとしてRyzenの設計に携わり、アーキテクチャーと関連するIPの開発を監督していたと言われている。クロック当たりの命令実行を「Excavator」コアの最大40パーセント改善し、同時マルチスレッドをサポートしている。Jim Keller氏はすでに、AMDからTeslaに移籍済である。
 Jim Keller氏は天才CPUアーキテククトとして世界的に褒れ高い。かつてはDECでAlphaを開発し、その後AthlonとAMD64を開発して、移籍したAppleでAシリーズCPUをデザインした経歴を持つ。
Alpha 21164/21264 processors AMD K7 K8 K12 RyZen Apple A4, A5 x86-64 (AMD64) HyperTransportの開発に携わり、DEC→AMD→Broadcom→Apple→AMD→Teslaとキャリアを積んできた。
http://www.hpcwire.jp/archives/9047

 ネット情報では、単コアではIntel優位。
「Extended Instructions(SSE)」は異次元差でAMD優位。但しSSE(128bit)でも浮動小数点除算(DIV)だけは3倍もの速度差でIntel優位。
Ryzenは256bit演算器はなく、128bit演算*2で代用している。よって、AVX AVX2ではAMDはIntelの半分程度の能力と見られている。
http://www.overclock.net/content/type/61/id/2929444/flags/LL
 
 SSEは、x86アーキテクチャに8本の128ビットレジスタを新設し、浮動小数点演算のSIMD処理を実現したものである。
 

「Integer Math」「Integer Math」「Encryption(暗号化)」はAMD優勢
「Prime Numbers」はIntel製CPUが優勢。

「Sorting」でもR7 1700XがCore i7-6900Kに勝利。

「Compression(圧縮)」は8形式うち6形式でRyzen R7 1700XがIntel Core i7-6900Kに圧勝。


 ゲームではシングルコア性能が重要なので、ゲーミングマシンとしてのIntel優位は揺るがないだろう。
AMDはQSVがないので、QSVハードウェア動画エンコードは不可。ソフトウェアエンコード速度は未知数。
H265ではNVIDIA NVENCハードウェアエンコード速度や画質向上により、ソフトウェアエンコード時代が終わりつつある。
RyzenがH264ソフトウェアエンコードでどの程度速度がでるのかが注目される。H264は汎用性がるので、しばらくはH264の時代が続くだろう。
AVX2はH265エンコードで活きてくるが、H264のエンコードにおけるAVX2の有無による差は2%程度。AVX2非搭載のRyzenはH264ソフトウェアエンコードにおいてあまり不利ではない。


RyzenはOS SUPPORT Support Windows 7(x64) / Windows 10(x64)。
DirectX12は6coreの性能が生きる。8coreではあまり性能が伸びない。

Intelの8Core16ThreadのCPUは10万円もするので、AMDのRYZEN 7 1700(8C16T)の3.7GHzで319ドルでTDP65wはかなり安価と言える。

ちなみに、Ryzenはソルダリング(ハンダ)。全製品・マザーボードはアンロックでOverClockが可能。

RyzenはSoCみたいなものでPCIe Gen3レーンとUSB 3.1とNVMeとSATAのコントローラを内蔵している。マザーボードに搭載されるX300チップセットはTPMやセキュアブートがセキュリティ関係の機能を担っている。

 個人的にはRyzenはWindows10運用で、映像エンコードやDirctX12ゲームなど向けか。仕事やDirectX11以下のゲームではWindows7運用のIntel Haswellやなどとの住み分けとなるか?
 実用上での安定性がどの程度あるのか、というところがRyzenがIntelの牙城を突き崩せるか否かの分岐点になると推定される。

・X300マザー
Ryzen (8C) or APU (4C+iGPU)
├PCI-Ex16 or 8x2
├iGPU ※APUのみ
├PCI-Ex1 or Sound
├PCI-Ex1 or LAN
├USB
├SATA

PCI-Ex4 (チップセット接続用 ※X300ではサウスブリッジ無しの代わりにセキュアチップ接続)

・X320マザー
Ryzen (8C) or APU (4C+iGPU)
├PCI-Ex16 or 8x2
├iGPU ※APUのみ
├PCI-Ex1 or Sound
├PCI-Ex1 or LAN
├USB
├SATA

X320 (サウスブリッジ)
├USB
├PCI-Ex1 *4
├M.2
├SATA
└他

X370GT7
メモリ: DDR4-2933までサポート、4スロット
ストレージ: 6*SATA6G, 1*M.2
ビデオ出力: HDMI2.0, DP, DVI
USB: 2*USB3.1, 8*USB3.0(うち背面4), 4*USB2.0(全て前面)

X370GT5 / X370GT3
メモリ: DDR4-2667までサポート、4スロット
ストレージ: 6*SATA6G, 1*M.2
ビデオ出力: HDMI1.4b, DVI
USB: 2*USB3.1, 8*USB3.0(うち背面4), 4*USB2.0(全て前面)

B350GT5 / B350GT3
メモリ: DDR4-2667までサポート、4スロット
ストレージ: 4*SATA6G, 1*M.2
ビデオ出力: HDMI1.4b, DVI
USB: 2*USB3.1, 6*USB3.0(うち背面4), 4*USB2.0(全て前面)

Intel CPUで6Core以上となると
LGA2011-v3 Broadwell-EかXeonとなる。

6800K:6C12T 3.4GHz/3.6GHz 15MB-L3 TDP140W $412
6850K:6C12T 3.6GHz/3.8GHz 15MB-L3 TDP140W $587
6900K:8C16T 3.2GHz/3.7GHz 20MB-L3 TDP140W $999
6950X:10C20T 3.0GHz/3.5GHz 25MB-L3 TDP140W $1569
マザーボードが最廉価でも3万円もする。
4Core OverでのRyzenのコスパはマザーボード価格差で更に大きなものとなる。


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