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マリファナ議論から見えてきたもの。自活による生活防衛を許さない統治機構。

2017-01-29 14:32:48 | 医療
マリファナ・X―意識を変える草(ハーブ)が世界を変える
第三書館


 マリファナの薬効はTHC単独によるものではない。大麻草は約80種類のカンナビノイド(大麻草に含まれる成分の総称)を含み、そのうち△9-テトラヒドロカンナビノール(THC)とカンナビジオール(CBD)の2つが、最も含有量の多いカンナビノイドである。
 よって、THCを化学合成したものを投与するのはとりあえず避けた方が良い。化学合成したものは人体に突発的に深刻な影響を与える可能性がある。自然の食物が含有する複数および複雑な組成によって、人体を緩やかに自己治癒を高める方向へ向かわせる。

 マリファナはダウナー系の効用があり、酒の代用となる。大麻草は雑草の一種であり、山奥に行けば自生しているし、違法ではあるが栽培も容易である。

 大麻は戦前迄日本の代表的な農作物だった。1948年にGHQ占領軍から「マリファナを禁止しろ」と言われた時に厚生労働省の役人は唖然とした。1950年第7回通常国会衆議院厚生委員会の議事録では、当時の厚生省が大麻を規制しながら大麻産業を存続させるために、いかに知恵を絞りながらGHQとやり取りをしていったかが伺える。
 フランスは、アメリカからの大麻禁止圧力はあったが、科学的知見と自らの国の伝統を守り,大麻を麻薬として規制することはしなかった。
 麻薬とは「強い精神作用があり、幻覚症状のような社会的に問題の症状が現れるもので、習慣性があって抜けられないもの」である。大麻は「強い精神作用」もなく、「習慣性」もない。
 麻薬とか医療用とか言われてるのはマリファナ。GHQが規制しようとしたのは日本の素材としてのヘンプ(大麻)である。日本には大麻を吸引する風習は無かった。
 医療用・産業用で大麻が解禁されれば、厚労省の組織の縮小や予算削減に繋がりかねない。厚労省麻薬取締部は、世界的な大麻解放の流れに危機感を抱いており、強権的な弾圧を行って、自分達の医療マフィアとしての利権を防衛しようとしている。
 マリファナそのものが直接的に治癒に寄与するといよりも、マリファナという比較的無害な鎮痛作用をもたらす薬効によって、猛毒の抗癌剤などを使用しないことによる副次的効果として、癌などが治癒しているのではないかと推測される。

 私はマリファナを吸いたいとは思わない。大麻がタバコよりも害が少なくても、微粒子化したものを吸引するのは、必ず人体へ悪影響を及ぼす。ましてや原発事故後なのでなおさらである。
 だが、大麻を素材としての使用を封じられた状態というのは、エネルギー自給の観点から見直さざるをえない。それは円の通貨価値暴落を控え、強制的に自給自足の社会体制へ回帰せざるを得ないからでもある。
 
 米帝国によって日本は自給自足体制への妨害が行われている。米国は日本における原油の自主調達を許さない。せめて大麻の栽培によって、石油への依存度を下げるべきである。


参考
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-246.html

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