ホーリーランド 18 (18) (ジェッツコミックス)森 恒二白泉社このアイテムの詳細を見る |
「ホーリーランド(18)」森恒二
仲間たちの支援を受け、ドラッグのバイヤーと総合ツートップを屠ったまでが前巻の流れ。いよいよラスボス・キングに挑むことになったヤンキー狩りこと神代ユウは、今までの戦いで身につけたあらゆる力と技術を駆使して、路上用に練り上げられた中国拳法と対決する。
凄惨な、と形容しても足りないほど容赦のない中国拳法の攻撃や、憧れのあの人との決闘など見所は盛り沢山だが、一番気になったのはラスト。正直、どうしてこういう終わり方にしたのか疑問でならない。一見綺麗に見えるかもしれないが、これは逃げだろう。打ち切りになった少年漫画じゃあるまいし。作者として迷いはあったのかもしれないが、最後の最後でどうして描くことから逃げた? 忸怩たる思いだ。
とはいえ、いじめられっ子から始まり、ボクシングのワンツー、キックに膝、パンチのテクニックにレスリングまでを身につけたユウ。リアル系格闘漫画の走りとして、この作品の功績は大きい。枝分かれした多くの子らの見本となるべき作品。
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