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はあどぼいるど・えっぐ

世の事どもをはあどぼいるどに綴る日記

さすらいエマノン

2012-04-11 14:25:25 | マンガ
さすらいエマノン(リュウコミックス)
クリエーター情報なし
徳間書店


「さすらいエマノン」作:梶尾真治 画:鶴田謙二

 福島の自宅へ一時帰宅した折に持ち帰った「おもいでエマノン」を久しぶりに読みかえしていたら、いつの間にか新作が出ていたので即購入。30億年前からの記憶を遺伝(?)という形で持ち続けて世代交代し続けるエマノンが、前作の船上の「彼と」の別れのあとどうなったのか。それが気になってしょうがなかったので、かなり期待して読み始めたのだけど……。
 前作の「彼」のような対話する存在がいないので、結果的にはよくわからんかった。説明ほとんどないし、鶴田謙二の絵はいいけど、絵だけじゃ伝わらないよ。無理無理むーりー。
 今回は、環境問題(?)に関わるエマノンと、いるはずのない「兄」を持ったエマノンが登場した。どっちもたぶん前作の「彼」と遭遇したエマノンなのだけど(例の本を嬉しそうに読んでた)、前述のように、対話すべき存在としての登場人物がいないのでまったく理解できなかった。
 小説読めってことなのか? 続きが出そうな終わり方だったけど、この人遅筆だからな……うーん……。「サラマンダー殺戮」とかは好きだったけど、梶尾さんって外れも多いのよね……。

34歳無職さん

2012-04-08 20:04:34 | マンガ
34歳無職さん 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
クリエーター情報なし
メディアファクトリー


「34歳無職さん」いけだたかし

 34歳。一般に働き盛りと呼ばれる年齢で、主人公の彼女は無職になった。この就職難の世の中で、しかし彼女は仕事探しに奔走するでもなく、内に閉じこもることを選んだ。
 1年間、なにもせずに過ごす。鉄の意志とも、軟弱な逃避ともとれる決断を下した彼女の日常を描いた作品。
 なので。
 ゴミ出しのために起床時間を決めたり、新しい掃除機に振り回されたり、社会人時代の友人と食事をとったり、時にポエミィな夜を過ごしたり、コンビニおでんを買うかどうかで七転八倒したり。どうでもいい日常のあれやこれやで悩む彼女。
 娘がいるらしく、でも会おうとはしてないらしく、そのへんが好きになれなかったので、個人的にはこの女性のことが好きではない。
 でも一社会人の身としては、何物にも縛られることのない生活の得難さを知ってしまっているので、すごくうらやましい気持ちになったりはする。そういった、微妙な生活や人生の機微を察せられる層にはおすすめできるのではないだろうか。
 好きではないし、イライラするけども、うらやましいと思ってしまう。自分もそうなりたいと願う。無理は承知だけれども。これはそういうお話。

ハイスコアガール(1)

2012-03-20 15:41:27 | マンガ
ハイスコアガール(1) (ビッグガンガンコミックススーパー)
クリエーター情報なし
スクウェア・エニックス


「ハイスコアガール(1)」押切蓮介

 舞台は1991年の日本。カプコンの名作「ストリートファイターII」によりもたらされた格ゲー全盛期のあの頃。主人公の矢口はゲーム以外になんの取り柄もない子供だった。勉強もできない運動もダメ。同級生とのコミュニケーションもうまくとれず、何かというと下品な言葉を連呼する。ただのクソガキだった。
 そんな矢口の日常に変化が訪れた。ある日矢口のホームとするゲーセンに、天使が舞い降りたのだ。天使の名は大野晶。矢口のクラスメイトのお嬢様で、いつも小奇麗な格好をしていて、無口で、人を見下すような目をしていて、お稽古事に忙しくてろくに友人と遊ぶ暇もないはずの彼女が、なぜかストIIで連勝街道驀進中。しかもキャラはザンギエフだと……!?
 唯一のプライドのよりどころであるゲーセンを守るため、矢口は彼女に対戦を挑む。キャラはガイル。「待ちガイル」や「投げハメ」など、大人げない汚い技を駆使して、なんとか勝利をものにするのだが、直後、激昂した彼女に強烈な前蹴りをくらって……?

「ゆうやみ特攻隊」「でろでろ」など、ホラーでグロテスクでギャグな作風が売りの押切蓮介が、いよいよ恋愛漫画に挑戦した!
「ピコピコ少年」プラスラブコメ!
 これだけの説明で、知ってる人ならわかると思う。氏の得意なお嬢様系美少女と、ゲーマー小僧の幼き日の友情とほのかな恋を描いている。
 いやしかし、大野さんほんとにかわいいわ。世間一般でいうことろの萌え系とはかけ離れた容姿なのだけど、その所作や目つきや肉付きが怪しげでエロティックで目が離せない。ほとんど言葉を発しないので心情はこっちで汲み取るしかないのだけど、それが逆に、コミュニケーション不全なクソガキから見た大野さんという感じがして、関係性的にもリアルだった。
 ゲーム的には8割ストII、1割ファイナルファイトといった感じで、当時のゲーセンの格ゲーツートップというラインナップがひたすら懐かしかった。僕もちょうどこのくらいの時期にゲーセンにいたんだよね。懐かしいわ。しみじみ。もちろん、大野さんみたいな女の子はいなくて、子どもと不良のたまり場みたいな感じだったけども。
 続き物で、次巻は中学生編のようなので、そっちも楽しみ。

血まみれスケバンチェーンソー(1)

2012-03-17 16:41:36 | マンガ
血まみれスケバンチェーンソー 1 (ビームコミックス)
クリエーター情報なし
エンターブレイン


「血まみれスケバンチェーンソー(1)」三家本礼

 3年A組においていじめの対象だった碧井ネロ。フランケンシュタインも真っ青のマッドサイエンティストな彼女は、クラスメイトをゾンビ化させ、支配下に置く計画を実行に移した。次々にクラスメイトを攫い、改造手術を施し……その連鎖は、最後の一人である鋸村ギーコを除いてはうまくいった。しかし、このギーコが問題だった。町外れのボロ家に1人住まいの彼女は、昼間からどぶろく臭の息を吐く不良で、一般人のような倫理常識の通じない埒外人間だった。セーラー服にさらしに下駄履き、その手にはチェーンソーという狂ったファッションで、群がるゾンビどもをなぎ倒し始めた……。

 三家本作品は初見なんだけど、や、すごいねこの人。ウルトラ・スプラッタ・ロマンの煽り文句は伊達じゃなかった。
 女性主人公対ゾンビの無双モノっつーとどうしても「お姉チャンバラ」とか思い出すんだけど、いや、あんなもんじゃなかった。ゾンビになったとはいえ、かつてのクラスメイトを情け容赦なく切り刻む立ち回り。乳尻太股と、見た目はかなりグレード高いお姉ちゃんが口汚く敵を罵る様が、返り血でぐっしょり濡れた立ち姿が絵になりすぎていた。
 敵も完全に狂ってた。股間からミサイル飛ばしてきたり、いやらしい触手を振り回してきたり、とても言葉では表現できないような格好で出てくるかつてのクラスメイトや、ボスとしてのネロのはち切れんばかりの敵意と狂気がびんびん響いてきた。
 直感で楽しむものなので人は大いに選ぶと思うけど、ぜひ一読していただきたい。 

まかまか (1)

2012-03-04 17:41:22 | マンガ
まかまか (1) (角川コミックス・エース・エクストラ)
クリエーター情報なし
角川書店(角川グループパブリッシング)



 皆……気をたしかに持って聞いてほしい……
 そうなんだすまない。
 表紙詐欺なんだ……

「まかまか(1)」美川べるの
  
 という表紙裏の独白から始まるのは、百合っぽい表紙の見た目からは想像もつかない、喪男教師と歪んだキャラ持ちの女子高生しか出て来ないダメ人間系ギャグ漫画だ。
 舞台となるのは私立ファムプーリ学園。伝統ある小中高一貫の女子校で、普通の男性にとっては夢のような職場環境なのだが、34年喪男で、浮いた話に縁がなさすぎて、この世の美男美女(美女はどうせ自分のことをせせら笑っているから嫌い)を憎みきっている主人公・速見敦志にとっては地獄でしかなかった。
 しかも、敦志の担任のクラスには、問題ばかり起こす5人組がいて……。

 美咲亜弥:見た目美少女なのに、いつも張り付いたようなにやにや笑いを浮かべていて、出てくるのはトンデモ発言ばかりで、起こすのは人間の限界をさらりと超えた超常現象ばかりなので、浮いている存在。
 牧島昴:おとなしくたおやかな乙女と見せかけて、ひとめぼれした敦志に変質的なストーキングを繰り返す残念乙女。敦志のやることなすことすべて好意的にとらえるフィルターを備えている。
 桐生沙有:ツインテでツリ目だけどデレない。全力ツッコミが持ち味で、そのためなら恋のひとつやふたつは見逃す所存。
 小鳥遊真樹:本名まさき。男の娘。
 桃井乃々:ちびっ娘。でも面倒見の良いオカンキャラ。
 後半2人は目立たないので頭に入れなくてもいいかも。というかむしろ3人組で良かった説。基本、亜弥、昴に対するツッコミを沙有が入れていくスタイルなので、本当に必要性を感じない。

 なんだかんだで敦志を好意的に受け入れてくれる彼女らとのスクールライフは、帰宅部(5人組が所属している)の大掃除や、クリスマスや、敦志のための弁当作りや、花見など、普通に聞くとどこのハーレム系ラブコメなんだと思われるかもしれないのだけど、ところがぜんぜんそんな風にはならなかった。美川べるの特有の全力ボケと全力ツッコミが面白すぎて、恋する暇なんてありゃしない(昴のは……なんか違う)。最初から最後まで笑わせてもらった。
 とくに良かったのは敦志だろうか。喪男の殻に閉じこもった彼の歪んだ世界観が素敵だ。安易にデレない姿勢も素晴らしい。
 次巻も当然の買い。他の作品に比べると比較的読みやすいので、美川べるの未体験の人にもぜひおすすめしたい。

妹先生 渚 (1)

2012-02-23 19:46:53 | マンガ
妹先生 渚 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
クリエーター情報なし
小学館


「妹先生 渚 (1)」村枝賢一

 むかーしむかしのことでした。潮風香る港町に、金髪の教師が赴任してきました。染めてるわけじゃなく、純粋で、遺伝故の金髪で。彼の名前は光路郎といいました。彼は生来の明るさと外国産故の破天荒さで、問題生徒ばかりの学校を変えました。彼には親の異なる妹がいました。彼女の名前は渚。純粋な日本人で、剣道小町で、兄に対して素直になれない娘でした。憧れや、尊敬も……。

 まさかの「光路郎」セカンド。まさかすぎて、表紙見たときにはぶっとんだ。まさかあの渚が教師になって、あの港町に赴任してくるとは……。え? 前作のラストで語られてた? 覚えてるか! 20年前の漫画だぞ!?
 個人的にはモロ青春時代とかぶってて、「俺たちのフィールド」含めて大好きなシリーズなんだけど、なんというか、いまさらというか、誰が望んだのだ……?
 いやだってさー、熱血教師モノなんて今日日流行らないだろ? もう掘り尽くされたジャンルじゃないか。原とか藤井とか三影とか吉永先生とか(吉永先生の美しさは変わらず、今も教師として働いている)、楽しいやつらは今もいるけど、だって……ねえ?
 内容も、まあその、ごくごくふつーの教師モノです。光路郎にしたって、変な外人バリバリの光路郎が主役だから面白かったからで、渚って、よくも悪くも普通なんだよね……。
 光路郎が出てくる2巻までは読んでみるけど、それ以降は微妙かなあ。同窓会気分の懐かしさでどこまで追えるか……うーむ……。


つきロボ

2012-02-19 19:39:03 | マンガ
つきロボ 1 (ヤングジャンプコミックス・ウルトラ)
クリエーター情報なし
集英社


「つきロボ」中平正彦

 おお「破壊魔定光」の人か、懐かしいな。と思わず手に取った。女の子とロボの組み合わせとかベタすぎて、普通だったら興味ももたないんだけど、この人の作品は好きなので。
 肝心の中身は、というと。
 人類が月で生活するようになった未来。ロボットアニメが、とくに「月面魔神グラドゥルス」が大好きな山本つきひは、ルナホッパーという特殊車両を使った競技で無理くりアームをぶん回しては悦に浸る危ない女の子。そんなつきひは、ある日「本物の等身大の」グラドゥルスが月面に実在することを知った。半信半疑でその場に向かってみると、大量のコンテナに埋もれるようにしてそれはそこにあり、しかもよくよく聞いてみると、造ったのは技術者である父親だという……。

 元気いっぱいのつきひがとにかくかわいい。ロボットに対する愛、賑やかな友達関係、大人とのうまい付き合い方、あふれる冒険心と行動力。小さな体にみなぎるパワーを見ているだけで、なんだか気持ちよくなってしまう。思えばこの人女の子書くのがうまかったよね。萌えとかじゃない、純粋なかわいさがある。
 ストーリーのほうは、リアルに存在する月面生活と、ファンタジーなロボの世界をいかに融合させていくのかが見所なのかな。敵はいないけど、それはそれでリアルでいいかも。そのうち出すとは思うけどね。
 夢の持てない世の中で、できる範囲でどれだけ夢を見れるか、冒険できるか。たとえば現代に生きる僕たちにって、それはどういうものなのか。いろいろ考えさせられました。いい題材だと思います。次巻も当然の買いで。

マホロミ(1)

2012-02-13 14:22:48 | マンガ
マホロミ 1 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)
クリエーター情報なし
小学館


「マホロミ(1)」冬目景 

 高名な建築士だった祖父の孫にして、やはり建築の道を志す土神(にわ)くんは、建築家の1年生。ひさーしぶりに再会した幼馴染の卯(あきら)との、ちょっと濃い友達関係以外はとくに変哲のない大学生活をおくっていた。のだが……。
 卯に誘われて出かけた取り壊し寸前の洋館で、土神はなぜか古めかしいドアノブに心惹かれる。真鍮製の、レリーフが美しいそのドアノブに触れた瞬間、目の前に幻の扉が現れた。
 扉はすぐに消え、他の誰に説明することもできず、まあしょうがないか、あれは気の迷いだったのだと片付けようとしていた矢先、土神は謎の美女と出会う。祖父の隠し持っていた古い写真に写っていた少女に瓜二つの彼女は、真百合という名で、奇しくも土神と同じ現象を体験できる能力を持っていた……。

 古い建物に残された記憶をミステリアスな美女と一緒に探偵するという、いかにも冬目景っぽいお話。登場人物の配置も、祖父の代から受け継がれている愛憎関係なんかも当然お得意の分野で、だからこそ目新しくはないが安定して楽しんで読める。冬目作品の雰囲気が好きな人だったら文句なしのおすすめ。
 個人的には卯が好きかな。近代建築マニアで、実家が剣道場で、暴力も辞さないシスコン兄貴どもに過保護に守られてて、土神のことを気にしていて、言葉には出さないけどもいつかきっと……な雰囲気を持っている彼女が可愛いい。冬目作品的には当然の当て馬なのだけども、頑張ってほしい。土神と幼馴染といっても小学生の時のサマースクールでだけの関係らしいのだけど、そのへんも良いよね。そういうちょっとした、ほのかで淡い繋がりに憧れます。

このお姉さんはフィクションです!?(1)

2012-02-10 19:29:57 | マンガ
このお姉さんはフィクションです!?(1) (アクションコミックス(コミックハイ!))
クリエーター情報なし
双葉社


「このお姉さんはフィクションです!?(1) 」むつきつとむ

 漫画家の母と運送業でほとんど家にいつかない父の間に生まれた隼は、成績、運動、精神的にも大人に比肩しうる、隙のない良い子に育った。酒好きで家事は出来ず、漫画家という因果な商売の母を手伝い、家事全般をこなしながらの高校生活が、彼を成長させたのだ。
 ある夜、翌日の食事の用意のために外出した隼は、河原で半裸の女性に出会う。半裸な挙句泥酔状態な彼女は成海という名で、紆余曲折の末に隼の家に住み込みのアシスタントとして居つくことになった。
 彼女は一見知的で有能なのだが、実はとんだ見かけ倒しで、職もスキルもない三十路間近の残念美女だったのだ……。

 年の差美人との同居コメディ。タイトルから「僕の彼女はフィクションです」を思わせるが、まったくそんなことはなかったので、注意するべき人は注意。
 成海さんは三十路間近にして処女という設定で、大人の色香で隼を誘惑しながらもいざとなるとヘタれるのだが、はた目にはそうは見えなくて、隼のちんまい幼馴染の大貫さんが事あるごとに過剰反応するのがポイント……なんだろうけど、全然盛り上がらなかった。問題ははっきりしてて、隼が成海さんを異性として、というか恋愛対象になりうる女性として見ていないからなのだ。AV女優に興奮はしても恋はしないのと同じだと思う。当て馬であるところのロリーな大貫さんはしょうがないんだけど、このままだと辛いかな。一応ラストの方で成海さんが性的な意味でもノースキルなことが判明したので、そこから展開できるか。
 まあ2巻次第かな。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(1)

2012-02-01 07:23:30 | マンガ
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(1) (ガンガンコミックスONLINE)
クリエーター情報なし
スクウェア・エニックス


「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(1)」谷川ニコ

 喪女。
 男性との交際経験が皆無。
 告白されたことがない人。
 純潔であること。

 喪女でネガティブ思考で自虐的な黒木智子は、もうすぐ訪れる春に希望を抱いていた。
 女子高生。女が一生でもっともモテる時期。なにもしなくてもただ女子高生であるだけでちやほやされ、性の花咲き乱れる3年間。
 そう、とうとう私も高校デビューを果たすのだ……!
 と、思ってた時期がありました。
 だが実際には、高校に進学しても何もなかった。気が付けば2カ月になるというのにクラスでは友人も出来ず、当然恋人もおらず、昼は本を片手の孤独な食事。中学時代はまだしも喪女友達がいたが、その子は他の高校に進学しちゃってて……え? なに、彼氏がいる? 見た目もそんなに変わっちゃって……。 じゃ、じゃあ弟よ、姉と会話しよう! え……なにその嫌そうな感じ。ちょっと前までは一緒にウイイレやってくれてたじゃ……。
 ……なんだこれは、人生のハードル上がりすぎじゃないか……?
 
 というお話。喪女の辛い青春の一幕。
 いやー面白かった。
 主人公の黒木が好き。ちびで根暗で目の下にクマがセットで、化粧はしたことないし、下着すらも母親に買ってもらい、先生へのあいさつもまともにできない。そんな彼女が世間から受ける打撃の数々は、周りからするとたいしたことないんだけど、本人にはいちいち背景に特殊効果を使うほどの衝撃で……そんな折々の、黒木の呪いの言葉が良いのです。「これは願望だけど、この学校テロリストに占拠されないかなー」とか「私の寿命一年減らしていいから、あいつら事故死しねーかな……」とかね。
 個人的ヒットは制服姿。ブレザーなんだけど、基本ちびで残念な幼児体型をしているものだからまったくセクシャリティがない。胸は地平線のようだし、足だって棒みたいで肉がない。そんな彼女が背負えるタイプの手提げの学生鞄を背負って歩いている姿を見て、なんだか昔を思い出しました。今どきのって死語だけど、うら若い乙女たちとは違う、少女って感じのたたずまいが良いです。
 次は夏か、当然の買いで。