![]() | 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん〈8〉日常の価値は非凡 (電撃文庫) |
クリエーター情報なし | |
アスキーメディアワークス |
「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん(8)」入間人間
紆余曲折を経て、いつも通りとなったみーまーの2人は、主にまーちゃんの気分によって、ちょっとしたバカンスに出ることに。といっても海外や国内の有名観光地ではなく、ちょっとした、ほんの些細な旅行なのだが。2人のたどり着いたホテルでは、やはり今回もいろいろと起こりまくる。
緑の帽子のロリコン探偵と、その寵愛の対象の尊大な少女。自殺志願の少女。部屋の死体の処遇に困る中年。後輩の女の子と初めてのホテルに舞い上がる大学生。ホテルで生活する人間嫌いな小説家。行方不明の夫を捜す人妻。訳あり人間たちの起こす騒動に、しかし今回はほとんど巻き込まれないみーまーなのだった。
まさかの群像劇。しかもみーまーほとんと出番ないとか、かなりの変化球。主人公って誰だっけ……?
だがまあ、面白かった。奇人変人大騒動に振り回されまくったり、入間人間のあのシリーズやこのシリーズからいろんなキャラが友情出演しまくってたり、見所が豊富にあった。
謎解きはいつも通りで、たぶんこの人なんだろうなという人がやっぱり犯人だった。入間人間らしすぎて、そのへん意外性が欲しい気もする。
ところで、最後の最後に提示された次巻への含みは……これはまじなのか……?