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最近読んだHBRの記事。
電子メールに代わる社内SNSを構築したある企業で、メールが
60%削減されるとともに、(必ずしもメール削減だけが理由では
ないだろうが)営業利益率が上昇、さらに事務管理費も低下した。
さらに、メールを廃止または制限することで、個人の生産性を
飛躍的に高め、ストレスを大幅に減らせるという実証研究もある。
毎日のようにメールの処理に追われている身としては、大きく
肯ける内容であるが、本当にメールを減らすことは可能だろうか。
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自分が電子メールを使い始めたのは、四半世紀近く前になる。
最初は、インターネットの一機能なのか、程度に思っていたが
ユーザーが増えて、いつでも連絡を入れておける便利さはあった。
ただ、コミュニケーションの手段としては他にもチャットであったり
BBS、メーリングリストなども当時からあり、必ずしも電子メールが
生活の大部分を占めるようになるとは思わず、いつか別のツールが
主流になっていく可能性もあるのでは、くらいに思っていたはず。
しかしいつしか電子メールの洪水に巻き込まれ、重要かどうかも
分からずとりあえず開封して内容確認、対応に追われる日々となった。
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これは結局、電子メールが社会の重要なインフラとして普及し、
別のツールへと移行するためのハードルが上がってしまったのでは。
一部を社内SNSに移行したり、お知らせだけなら社内掲示板に出すと
いう工夫をしている組織は多いと思うが、メール廃止の動きは聞かない。
多くの人にとって毎日ストレスの溜まる存在でありながら、普及した
インフラを破壊し再構築するコストは非常に高い-という例かもしれない。
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多い時は1日200通とかあったな(-_-;