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今日は久々に某大学との勉強会、今日は職場の会議室で。
テーマは「異文化観光客間の相互知覚と社会的相互作用:ニセコスキー
リゾートにおける観光客セグメントの互換性管理への示唆」というもの。
要は、ニセコにインバウンド観光客が激増しているが、文化の異なる顧客が
増えることは顧客満足度に対し大きな影響を及ぼす可能性があるのでは、と。
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主な調査結果であるが、ニセコ地域の主要なスキー場とホテルで観光客に
アンケート調査したところ、オーストラリア人観光客の90%は他国出身客を
気にしていないが、その一方で、日本人観光客の44%は他国出身客を意識
していて、その多くが不満を抱えている、というものだった。
フロアとの意見交換で、オーストラリア人が他国出身者を気にしていないのは、
アジアからの観光客の増える北海道でどういうことなのだろうか、という質問が。
恐らくだが、欧米からの観光客にとってアジア人はそれが日本人であろうと
中国、韓国人だろうとあまり見分けがつかないはず、逆もまた真なりだろうが。
ただし、オーストラリア人がせっかく海外であるニセコに来たのに自国出身者
ばかりというのは満足度を下げる可能性があるらしい、ここが悩ましいところ。
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自分も質問してみた、それはプロダクトミックスとかチャネルミックスのように
カスタマーミックスの最適解というかベストミックスを考える必要があるのか、
今ある現状はスキー場のターゲット顧客戦略の結果に過ぎないのではないか、と。
これについては難しい問題で、価値基準をどこに置くかで正解も異なるだろうと、
ただしパウダースノーという自然条件がニセコのキラーコンテンツになっている
現状では特定の顧客層だけに頼り切るのはリスクが高いのではないか、とのこと。
それは地域経営をどう考えるか、ということでもあるが、冬だけでなく通年で
観光客を増加させ、収益の最大化に価値基準を置けばリスク分散は必要だろう。
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海外みたいな雰囲気なんだろうなー(-_-;