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先週末、録画しておいたNHKスペシャルを見た。
ロシアワールドカップのベルギー戦、アディショナルタイムに起きた
コーナーキックからのカウンター、日本が負けたシーンの振り返り番組。
NHKらしく、関係者への丹念な取材と多数のカメラを用いた多角的な
分析によって、何故あの場面が生まれたのかを再確認しようという力作。
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全ての選手がインタビューに応じているわけではないが、概して日本の
選手にとっては見たくないシーンで、苦虫を噛み潰したような苦しい作業。
一方で、ベルギーの選手にとってはまるであのカウンターでの劇的な勝利が
必然であったかのような語り口になる、再び成功する確率はかなり低そうだが。
それでも、ドーハの悲劇の時もそうだったが、敗因をこうやって冷静に見つめる
作業にこそ改善の可能性があるわけで、皆がこのシーンを焼きつけておくべきかと。
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それはまた、観客・視聴者にとっても言えることかも知れない。
試合直後も含め、あの場面の対応にいろいろな批判が飛び交ったが、ピッチの
中にいる選手は必ずしも意思統一されていない、そのことを理解する必要がある。
#この番組、CKを蹴った本田へのインタビューがあればなお良かったが
だから、映像だけを見てまるでゲームをするように「こう動くべきだった」とか
「こうやってないのはおかしい」という批判そのものが実は当てはまらないかと。
チームとしてのリスクとリターンが交錯する場面で、全員の意思統一がいかに
難しく、そうした不確実な中で試合が行われていることを知るのも意味がある。
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いろんな見方があるから面白いんだよ(-_-;