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北海道では、安くフットサルを楽しむことができる。
札幌市内の学校開放事業だけをみても、室内サッカー
指定校が30校以上あり(
ここ)、これらは予約さえ
取れれば、1時間あたり300円で使うことが出来る。
(1人あたり300円ではなく、その時間利用した全員で合わせて
300円/時間である。あまりに東京の値段と違うので、念のため)
誤解のないように言えば、利用者が集中する冬場には
体育館を使うのをあきらめ、とにかく使えるときだけ
安く使えばいい、と割り切れば、こんなにいい環境はない。
これはフットサルに学校開放がなかなか進んでいない
東京と比べて、はるかに優れたプレー環境だと実感している。
が、。。。皮肉にも、この環境が北海道のフットサルに
とって大きな足かせになっているように思えるのである。
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それでは、学校開放事業の何が問題なのか?
結論から言えば、今の状況は公共が場所だけを安く
貸しているに過ぎず、そのために民間主導であれば
提供されるであろう、多様なサービスが生まれないのだ。
例えば、東京では当たり前に提供されている、
・コート主催の個人参加型プログラム
・マッチメイク(対戦相手を探す)サービス
・トップ選手によるフットサルスクール
・レディース限定個人参加プログラム
・人数足りない場合の助っ人サービス
(以上、ミズノフットサルプラザの
サイト参照)といった、
利用者の多様なニーズに即したサービスは札幌では皆無に近い。
また最近、関東の民間コートではさらに新しい試みが進んでいる。
・個人参加型フットサル合宿(
ここ)
・フットサルコートとカフェの融合(
ここ)
・フットサルコートとスーパー銭湯(
ここ)
こういう新しいサービスは、公共主導では無理だろう。
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何故、多様なサービスや新しいサービスが必要なのか?
それは、学校開放や区の体育館が場所だけ貸しているような
画一的なサービスでは、フットサルの市場が広がらないからである。
今の学校開放事業では、シャワーはおろか更衣室すらロクに用意
されていないところが多く、男子だけならともかく、ミックス
チームが練習することすら想定されていないように思える。
チームに入っていない個人や女性、Over30、Over40といった
本当はやってみたい、お金を払ってでもボールを蹴りたい、
でもなかなかその機会がない、という潜在的な顧客層を、
現状では取り逃しているようにみえる。
#札幌リーグでOver35のリーグ戦が行われているが、例外的
フットサルの市場が広がらないと、どうなるのか?
結局、「フットサルで食べていく」人、つまりトップ選手の
雇用の場を作ることが出来ない(関東の多くのフットサルコート
で行われているクリニックは、トップ選手のアルバイト先として
僅かながらも経済的な支援につながっているはずだ)。
そしてトップ選手に対する雇用の場が出来ないということは、
別の仕事を持ちながらフットサルを続けるしかないということ。
プロ化を目前に控えた日本で、これは大きなマイナスである。
さらに、トップ選手のレベルが上がらないと、地域のレベルも
なかなか上がらない。(これはクリニックや日常触れるであろう
上位リーグの試合が、下のリーグの戦術に影響を及ぼすことからも
明らかで、実際に札幌ではフットサルというよりもミニサッカーの
スタイル、戦術的にいえば未成熟なチームがまだまだ多い)
それでは、どうすれば良いのか?
それはまた次回に。Ψ(`▽´)Ψケケケ
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