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新潟駅工事の現状

2019-09-02 17:46:44 | 旅行記
いなほで新潟駅に到着
これまで新潟駅には、数時間途中下車したり、改札を出ずに乗り換えたりで何度か利用している。駅も街も、今回初めてじっくりと見ることができた。
ただ、何年も前から、高架化や駅舎と周辺の整備がずっと続いており、訪れるたびに造りが変わっているし、今回は特にごちゃごちゃとしていた。工事中だから仕方ないけれど。周辺整備まで含めると、まだ当分かかりそう。
以下、2019年8月の状況です。

新潟市街地は駅北側「万代口」側。反対の「南口」が新幹線側で、改札口の名称としては東口と西口。
万代口駅舎
今の万代口側駅舎は、いかにも国鉄駅舎らしい造り。4階建て(客は立ち入れないはず)で大規模なのが、駅(または鉄道管理局や街)の規模を示し、壁が真っ白いのは珍しいかな。
新潟地震の前年1963年にできたそうで、いずれは解体されて新しくなる。

工事前は、万代口の改札を入るとすぐ在来線1番線で、各ホームへつながる跨線橋の階段があった。これも典型的国鉄駅の造り。
現在は、かつての地上在来線ホームはすべてなくなり、万代口寄りには仮の在来線地上ホームが1面2線(8・9番線)あるだけ。残りの在来線ホームは新しくなって3階に高架化されて、新幹線ホームの隣になった。万代口から新ホームへは、2階へ上がって従来の跨線橋~仮設通路みたいなのを相当歩かされる。
狭い部分もある。先を右折すると新ホーム上がり口
仮の通路は90度曲がって、さらに少し進むと、新しいコンコースへ出て、在来線各ホームへ上がることができる。万代口から見て逆「コ」の字の移動。
新コンコースは別世界。正面奥の人が多い部分が万代口への仮設通路
新潟駅は在来線の利用者もかなり多い。そのためか在来線各ホームへつながるコンコースも相当広い印象を受けた。今のところ、片隅にNewDaysが1つあるだけ【2日21時追記・トイレや待合室もある】で、自販機もなくがらんとしているようにも感じた。
床はグレー系の落ち着いた色合い。
発車標に内蔵された時計が、蛍光黄緑色のよくあるヤツ(セイコーファインクロック)でない、白地に黒い文字盤・針なのが珍しい。


ところで、改札に入らずに南北を行き来する自由通路もある。見た感じ古そうなものだったが、そちらでの行き来もなかなか遠く感じた。今回はフリーきっぷ「えちごツーデーパス」を買ったので、入場券として使って、いくぶん近い(気がする)改札内で何度か行き来した。ただ、自由通路の窓から、高架化工事の状況がよく見えたのはおもしろかった。
右が万代口方向
↑地面がかつての在来線ホーム跡。それが左上へ高架化されたということのようだ。左右の渡り廊下のようなのが、元跨線橋=延々と歩かされる通路のはず。
反対側
↑地上に残る在来線仮8・9番線。いずれ高架に移るのだろう。

新潟の駅ビルは「CoCoLo新潟」。建物がやたらと分散していて、これも分かりにくい。万代口側、南口側両方に、本館、○館、さらに「西N+」等々7つの建物に分散している。テナントは土産物屋からビックカメラまで多種多様で、初めて訪れた人は目的の店がどこにあるのかが把握できない。
東(館が付かない)はマツキヨと飲食店
東の2階入口前には、犬の銅像。雪崩に遭った飼い主を2度も助けたという昭和初期の柴犬「忠犬タマ公」。前から知っていたけどメスだったんだね。柴犬なのに尾が巻いてないのは珍しい。
前で待ち合わせする人は見かけなかった。タマ公像はハチ公より親しまれているのか、新潟県内にはここを入れて4基、横須賀市にもあるそうだ。

以上、改札内での移動距離や買い物を勘案すると、南側から出入りしたほうが何かと便利。でも、北側・万代口のほうに用がある旅行者が圧倒的だろうから、いかんともしがたい。工事完了まで辛抱。

再び改札内。新しい在来線高架ホームへ。
現時点では、在来線が高架で2~5番線、地上仮で8・9番線、新幹線が11~14番線。うち2番線は、工事現場との境目のためか異様に狭く、階段に列を作って乗車待ちし、駅員や警備員も張り付くという、異様な状態。
いなほが同一ホームで乗り換えできることから分かるように、既存の新幹線ホーム11番線の隣に、新しく造った在来線高架5番線がくっついている。新/在ともすっぽり屋根で覆われているが、屋根はそれぞれで別物。
左端が2番線。115系が1本、残り3本はE129系
普通列車で4つのホームが埋まっているのも、需要と本数の多さの現れ。
115系電車は残り7編成で、それぞれ歴代の6種類の塗装をまとっている。これは115系本来の「湘南色」「カボチャ色」で、3両で越後線へ向かうところ。

新在の乗り換えが容易になった新ホームではあるが、問題もあるように感じた。
5番線にいなほが入線
上の写真は5番線のいなほ自由席(5号車?)の乗車位置。乗車待ちの列ができている。
5番線と11番線の間は、2か所の改札口以外は柵などで行き来できないようになっている。1面2線構造ではあるが、実質は1面1線×2。だから、在来線ホームの専有面積(通行や滞留できるスペース)は、一般的な1面2線ホームよりも少ない。
さらにこの位置では、ホーム内側にキオスクがあるため、キオスクと黄色い点字ブロックの広くはないスペースに並ぶことになる。キオスクの裏側(ホーム内側)は新幹線ホームとの仕切りを兼ねており、在来線側の客は通れない。
だから、この状態でここを通過しようとする人は、黄色いの外側に出るしかない。
上の写真撮影前には、黄色い線の上を歩いて通ろうとする人がいて、まさに入線してきた電車に警笛を鳴らされていた。駅員が配置されたり、肉声放送で注意喚起するようなことはなかったと思う。
まずは監視と注意喚起、さらには停止位置・乗車位置の変更、さらにはホームドアの設置などできることは多い。
なお、5番線はいなほ専用でなく、普通列車なども発着。
【2日21時補足】この時並んでいる方々が、床面に示された線と逆方向に並んでしまっている(本来はもっとも狭い部分には並べないようになっている?)ような感じもする。どちらにしても広いとは言えない幅だし、逆に並んでいるのなら駅員が正しく誘導すべきで、これでは危険。

もう1つは、供食設備。新幹線もいなほも車内販売が縮小され、乗り換えの時に何か買いたい人もいるはず。
それなのに、このホームには、売店はこのキオスク1つしかないようだ。自動販売機はいくつかあるが、もう少し台数があってもいいと思う。


最後に新潟駅在来線ホームの自販機。よそとは違った。
5番線の自販機、柵の向こうが新幹線ホーム
上の写真で新幹線側のホームにかすかに写っているが、白に水色の模様が入った、JR東日本ウォータービジネスの「acure」の飲料自販機。秋田駅などJR東日本エリアではおなじみ。
一方、在来線側の自販機はグレーのボディ。
「acure」のロゴはあり、そういうデザインなのかとも思うが、側面には「N PROJECT」とある。新潟のNっぽいけど、何?
2018年春に、CoCoLo西N+のオープンに併せて発足したもので、「新潟の多様な自然・歴史・風土に培われた豊かなショク(食・職)文化を軸に、新たな価値創造と地域の発信を進めるプロジェクト」。なんだかよく分からないけど、どっちにしても自販機のラインナップはごく普通で、新潟らしさはないのでは?


その隣に、同色ボディで飲料ではない自販機があるのも特徴。在来線側では飲料とこれがセットで置かれているのが多かった。
紙パック飲料とかパンなどを売るのは全国的に見かける、テンキーで商品番号を入力するタイプの自販機。Suicaは使えない。
「プチモール」とある
扱う商品は、アルフォート、チョコあ~んぱん、きこりの切株、フェットチーネグミ、プチ、味ごのみ、羽衣あられ等々。新潟に本社があるブルボンの製品ばかり。
賞味期間が長い菓子パンが3種類ほど発売されており、愛知県の「COMO」ブランド。場所や時期によりパスコなどが入っていることもあるそうで、パンだけはブルボン以外。
どうもJRとは直接関係なく、ブルボン自身がやっている自販機事業のようだ(ボディにも小さくロゴがあった)。首都圏でも展開していて、Suicaが使えるものも存在するらしい。秋田では、少なくともブルボンばかりの自販機は見たことがない。

細長い「プチ」の包装など、入れるべき枠から少しはみ出していて、中で引っかかって商品が出てこない心配をしてしまうが、大丈夫なんでしょう。この自販機って、入れる商品の形状はかなり融通が利くんだね。

商品名にはなじみがあっても秋田のスーパーでは見たことがない味のものもあり、新潟限定もしくは自販機限定の商品もあるかもしれない。
地元企業の商品を集めた売店代わりにということで、これがN PROJECTなら多少は分かる。県外の者としては、「ブルボンのお菓子販売機」と大々的にしてもらったほうが、目に付いて買いたくなるのですが…

JR東日本新潟支社管内では、酒田駅の自販機もまた独特だった。後日。
※旅行記の続きはこちら(カテゴリーが違います)。

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2 コメント

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Unknown (とき)
2019-09-15 19:33:14
新潟出身ですが、新潟に戻る時新潟駅工事まだ終わらないのかと毎回思ってました。行く度に変わってます。
秋田にない松屋で時間あれば昼飯済ませます。

余談ですが
新潟限定、亀田製菓の新潟限定のサラダホープおすすめです。あと、ヤスダヨーグルトのヨーグルトが濃厚で美味しいです。
バスセンターのカレーも有名です。懐かしい給食の味。
新潟名物 (taic02)
2019-09-15 22:00:14
新潟駅は当分かかりそうです。いかに大事業かということでしょうね。
さすが大きい街だけあって、店や名物もいろいろあるなと感じました。

ご紹介しただいたものは、どれも存在は知っていましたが、食べたのはヤスダヨーグルトだけでした。
以前、詰め合わせをいただいたことがあり、その後新潟に行って何度か買って飲んでいました。今回は直営のお店を見つけ(新潟駅ビルと長岡駅ビル)、ソフトクリームを食べました。やはり濃厚で良かったです。
バスセンターカレーは、帰ってから蛭子太川のバス旅番組で、まさに食べるシーンを見て、行っておけばよかったかなと後悔したところです。次回の宿題ですね。

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