泉外旭川駅開業に伴い、コミュニティバス「秋田市マイ・タウンバス 北部線(※)」の1路線がリニューアルされ、「外旭川笹岡循環コース」となった。※事業主体・秋田市、運行受託・キングタクシー。
それにより、秋田中央交通の一般路線バス・神田線のバイパス移行でバスが通らなくなった、旧道区間を再びバスが走ることになった続き。路線概略は、前回の記事を併せてご覧ください。
前回は「時計回り」方向に、外旭川駅前広場から、神田の旧道を抜けて、神田線の経路でもあるバイパスへ右折して合流するところまで。
右折して大通りに出てすぐが「八柳二丁目」(住居表示実施以前の「八柳一区」)。
中央交通神田線のバス停と同じ位置をバス停とし、両側に、マイタウンバスのポールが置かれた。
神田線下り&本路線時計回り側は、2本仲良く並んでいるのだが、上り&反時計回り側では、
街路樹のイチョウ1本分間を置く
というか、ここには、黒いフレームで透明な壁と屋根の上屋があった。
市営バス末期に設置されたもので、原の町や帝石前と同じタイプのはず。ポールは置かれず、透明な壁にサツキのイラストとともにバス停名が表示されていた。
Googleストリートビューでさかのぼると、2019年9月には上屋がまだあって、2020年8月には撤去され、現在と同じ位置に中央交通のダルマ型ポールが置かれていた(台座はどこかの転用品)。
工事のジャマになるとか、車が突っこんで破壊されたとかいう環境ではなさそう。風雪による損壊や腐食などでもあったのだろうか。
マイタウンバス用新設時に、向かい側では仲良く並べたのに、こちらはどうして離して置いたのか、傾斜があるなどでもなく理由は思いつかない。
進んで次が「卸売市場入口」。
神田線上り・マイタウンバス反時計回り側
道路外側に、古い待合小屋がある。壁は後年に張られたようだが、古い看板がかかっている。
「卸売市場入口停留所」
こういう小屋の待合所は、新屋線の茨島近辺にもあるが、乗客もバス運転士も、互いに存在を確認しづらい欠点がある。
ここのポールは、上下とも、
仲良くぴったり並ぶ
中央交通・神田線も、バス停名称は「卸売市場入口」。しかし、ここの中央交通の表示板は上下とも、市営バス時代設置のナール・ローマ字入りで「市場入口」と表記。市営バスもこういう点はいい加減だった。
卸売市場入口から先は、一般路線とマイタウンバスで異なるルート。
一般路線・神田線は、もうしばらく直進。「八柳三丁目(旧・八柳二区)」、県道72号(新国道~アンパス~北インター)を越えて「外旭川病院前」、そこを右折して「旭野団地」、さらに中へ入って「外旭川市営住宅前」など団地内を周回。市営住宅止まりの系統もあるが、秋田厚生医療センターへ行く系統も2つあり、1つは県道72号へ出て一気に医療センターへ。もう1つは県道からもう1つ東側を通って、外旭川サテライトクリニックがある「外旭川中谷地」を経て医療センターへ。
マイタウンバスは、旭野団地~市営住宅へは立ち寄らず、中谷地~医療センターへ向かう。
といっても、単純に県道を進んだりはしないし、八柳三丁目バス停がない。少々分かりづらいのだが、利用者の利便性を考えた経路なのだと思う。
「八柳三丁目」は、スーパーマーケット「ナイス外旭川店」のほぼ前にある。
神田線上りでは、ナイスで買い物をした高齢者がここから乗りこんで、短距離乗車して降りていくという利用が、それなりにされているようだ。
と言っても、下り側は信号機まで回って横断しないといけないし、店の前の駐車場が広いので、建物までそれなりに歩く。
ナイスの前。店舗は左方、先方に八柳三丁目上りバス停
八柳三丁目バス停が存在しない、マイタウンバスでは…
方向によってルートが変わる。神田→厚生医療センターの時計回りでは、卸売市場入口の次の交差点を右折して、卸売市場のほうへ向かう。神田線が1996年春に卸売市場を通らなくなって(神田線平成史)以来、25年ぶりにバスが通るのだろう。
奥が交差点。その左方向が卸売市場入口バス停、卸売市場は背後左
曲がって間もない地点に、上の写真右の建物「スーパードラッグアサヒ外旭川店」がある。元は卸売市場の小売部門みたいなので、後にスーパーのビッグフレック→ビフレの外旭川店(過去の簡単な記事)。居抜きで2019年にドラッグストアになった。
ここにバス停があるとのことだったのだが、探すのに非常に苦労した。実は上の写真に写っているのです。赤い車の右側に。
電柱に隠れるようにポール。向かいはスイミングスクール
キングタクシーのバス停は、表示板が片面だけで、その面をバスから見える向きにするのが原則のようだ。
この置き方では、電柱に隠れてしまう。どうして電柱の逆側とか、歩道側に置かないのか。
そのバス停名は、
「ナイス入口」
ここなら広い道路横断の必要なく(ただし車がたまに通る狭い道・交差点はあるので注意)、150メートルほどでナイス店内。スーパードラッグアサヒも便利。バス(ワゴン車)が大きい交差点で右折するのを回避する意味もあるかもしれない。
そして逆方向、厚生医療センター→神田の反時計回りは、ここは通らない。対応するバス停は、
「ナイス前」
前というからには、その場所は、
ほんとにナイスの玄関前!(裏面向きですが↑がバス停)
駐車場の中、店舗出入り口ギリギリにバス停があった。ここならナイスそのもの、軒先が待合所代わりになる。公道上ではないものの、横断歩道相当部分と重なってしまうのは、問題かもしれない。
(下の図もご覧ください)医療センター・中谷地方向から県道を南下してきて、交差点を左折せず、その手前でナイス駐車場に入り、駐車場を東へ突っ切った所にこのバス停。この後、八柳三丁目バス停側から道路へ出て、卸売市場入口へ向かうようだ。
交差点を通る代わりに、ナイス駐車場で県道から市道へ抜ける形。
【6月1日追記】ただ、ナイスで買い物を終えて、笹岡へ帰る人は歩いてナイス入口から乗ることになる。それを思えば、時計回り側こそ、ナイスの軒先に乗り付けたほうが親切。もうひと工夫できないだろうか。
弘前市と周辺では、弘南バスがスーパーマーケットの駐車場内にバス停を設置している。城東のカブセンターや浪岡や安原のマックスバリュのほか、イオンタウン弘前樋の口にも入るようになった。
北秋田市でも、秋北バスがイオンタウン鷹巣の駐車場に入る。
秋田市では初ではないだろうか【6月1日訂正・コメント欄の通り、昨2020年から東部・上北手コースが、スーパーセンターアマノ御所野店に乗り入れている。】。しかもナイスだけではない。
Googleマップに加筆。赤がマイタウンバス、緑が神田線
県道の北隣の小さい交差点角には、「グランマート外旭川店」もある。
この交差点は、神田線の医療センター系統が県道へ出入りするポイントなのだが、バス停としては旭野団地が最寄りで250メートルほど。
マイタウンバスは、グランマートでも駐車場に入る。
「グランマート前」
こちらはスーパーの玄関付近には設置できなかったようで、並びのクリーニング店の横、屋根もなくてちょっと微妙な位置。車がびゅんびゅん通る道路沿いよりはマシか。利用者数にもよるがベンチでも置けばいいと思う。
こちらもまた交差点角であるため、出入りは大変そう。詳細は不明なので、上の加筆地図のこの部分はテキトーです。
公式な路線図から読み取れる限りでは、時計回りでは卸売市場側から交差点を直進して、駐車場内へ、バス停通過後県道へ出て北上。
県道を南下する反時計回りでは、路線図を見るとグランマートの敷地もしくはその外(裏手)を、ぐるりと1周しているように描かれている。県道からの右折や信号に伴う他車の動向のためだろう。
バス停紹介はここまで。これ以降は両方向でルートが同じになり、中谷地経由神田線とも同じルート。
時計回りでのグランマートの次は、外旭川中谷地、秋田厚生医療センター。そして、この路線の主要な目的地である笹岡に立ち寄って、天徳院前、旧道へ出て泉外旭川駅へと戻る。
神田線の場合は、中谷地経由になるのは平日と土曜日だけのはず(サイトの検索にはそう表示されない)だけど、マイタウンバスは毎日通るということでしょう。
【6月1日追記】報道によれば、最近の秋田中央交通では、原則としてバス停名称は地名とし、店舗や施設の名を使うことはないそうだ。頻繁に名前が変わる施設がありこりたのか。一方で、上記の通り秋田市マイ・タウンバスとしては、店舗名のバス停でも構わないことになる。どうせなら外旭川中谷地も「外旭川サテライトクリニック前」にすればいいのに。
さて、新たにマイタウンバスのルートとなった、泉外旭川駅~卸売市場入口~秋田厚生医療センター。ここでは神田線とルートが重なる。
秋田市内のほか地域のマイタウンバスでも、一般路線バスと重複するものはある。
その対応はまちまちで、マイタウンバス側では競合区間内相互のみの利用はできない(乗車/降車どちらかが競合区間外である必要)ものと、普通に乗降できるものとがある。
北部地域では、外旭川以外の各コースの国道7号では前者なのだが、外旭川では後者。この区間内での乗降もできるので、神田線と競合することになった。
この区間で完全に同一のバス停としては、八柳二丁目、卸売市場入口、外旭川中谷地、秋田厚生医療センターの4停留所だけだが、位置と名称が若干違うものを含めれば、大雑把に泉外旭川駅~医療センターまで新規区間すべてが競合すると言える。
初乗り運賃は、一般路線が170円、マイタウンバスが200円と運賃体系は異なる。
泉外旭川駅(外旭川駅前広場)最寄りの神田線のバス停は「水口入口」なので、そこからいくつかのバス停までの所要時間と運賃を比較してみる。
やはり今回のルート変更の意義は、この路線の本来の利用者であろう、笹岡集落の人たちの利便。バスで2つのスーパーマーケットへ出かけられるという点で、画期的ではないだろうか。
※マイタウンバス化以前・神田笹岡線時代は、土崎駅前まで行っていたので、そっちで買い物はできた。マイタウンバス化後は乗り継がずに買い物することは不可能だったはず。
以上のような、意欲的に思える、秋田市マイ・タウンバス北部線 外旭川笹岡循環コース。
便数の少なさ、車両の小ささもあって、多数の利用は想定していないのだろうけれど、もう少し工夫すれば客を増やせる余地がありそう。廃止代替であっても一般路線バスに負けない交通手段になれるかもしれない。
そして2022年秋になるという道路改良後、一般路線も外旭川駅前広場に乗り入れる時には、どのような路線になるだろうか。
【2023年9月14日追記】一般路線・神田線の駅前広場乗り入れは2023年2月23日から、上下全便立ち寄り。
マイ・タウンバス外旭川笹岡循環は、2023年10月から全便予約式に変更になってしまった。利用者が多くなかったのだろうが、よそ者には利用しづらくなってしまった。
それにより、秋田中央交通の一般路線バス・神田線のバイパス移行でバスが通らなくなった、旧道区間を再びバスが走ることになった続き。路線概略は、前回の記事を併せてご覧ください。
前回は「時計回り」方向に、外旭川駅前広場から、神田の旧道を抜けて、神田線の経路でもあるバイパスへ右折して合流するところまで。
右折して大通りに出てすぐが「八柳二丁目」(住居表示実施以前の「八柳一区」)。
中央交通神田線のバス停と同じ位置をバス停とし、両側に、マイタウンバスのポールが置かれた。
神田線下り&本路線時計回り側は、2本仲良く並んでいるのだが、上り&反時計回り側では、
街路樹のイチョウ1本分間を置く
というか、ここには、黒いフレームで透明な壁と屋根の上屋があった。
市営バス末期に設置されたもので、原の町や帝石前と同じタイプのはず。ポールは置かれず、透明な壁にサツキのイラストとともにバス停名が表示されていた。
Googleストリートビューでさかのぼると、2019年9月には上屋がまだあって、2020年8月には撤去され、現在と同じ位置に中央交通のダルマ型ポールが置かれていた(台座はどこかの転用品)。
工事のジャマになるとか、車が突っこんで破壊されたとかいう環境ではなさそう。風雪による損壊や腐食などでもあったのだろうか。
マイタウンバス用新設時に、向かい側では仲良く並べたのに、こちらはどうして離して置いたのか、傾斜があるなどでもなく理由は思いつかない。
進んで次が「卸売市場入口」。
神田線上り・マイタウンバス反時計回り側
道路外側に、古い待合小屋がある。壁は後年に張られたようだが、古い看板がかかっている。
「卸売市場入口停留所」
こういう小屋の待合所は、新屋線の茨島近辺にもあるが、乗客もバス運転士も、互いに存在を確認しづらい欠点がある。
ここのポールは、上下とも、
仲良くぴったり並ぶ
中央交通・神田線も、バス停名称は「卸売市場入口」。しかし、ここの中央交通の表示板は上下とも、市営バス時代設置のナール・ローマ字入りで「市場入口」と表記。市営バスもこういう点はいい加減だった。
卸売市場入口から先は、一般路線とマイタウンバスで異なるルート。
一般路線・神田線は、もうしばらく直進。「八柳三丁目(旧・八柳二区)」、県道72号(新国道~アンパス~北インター)を越えて「外旭川病院前」、そこを右折して「旭野団地」、さらに中へ入って「外旭川市営住宅前」など団地内を周回。市営住宅止まりの系統もあるが、秋田厚生医療センターへ行く系統も2つあり、1つは県道72号へ出て一気に医療センターへ。もう1つは県道からもう1つ東側を通って、外旭川サテライトクリニックがある「外旭川中谷地」を経て医療センターへ。
マイタウンバスは、旭野団地~市営住宅へは立ち寄らず、中谷地~医療センターへ向かう。
といっても、単純に県道を進んだりはしないし、八柳三丁目バス停がない。少々分かりづらいのだが、利用者の利便性を考えた経路なのだと思う。
「八柳三丁目」は、スーパーマーケット「ナイス外旭川店」のほぼ前にある。
神田線上りでは、ナイスで買い物をした高齢者がここから乗りこんで、短距離乗車して降りていくという利用が、それなりにされているようだ。
と言っても、下り側は信号機まで回って横断しないといけないし、店の前の駐車場が広いので、建物までそれなりに歩く。
ナイスの前。店舗は左方、先方に八柳三丁目上りバス停
八柳三丁目バス停が存在しない、マイタウンバスでは…
方向によってルートが変わる。神田→厚生医療センターの時計回りでは、卸売市場入口の次の交差点を右折して、卸売市場のほうへ向かう。神田線が1996年春に卸売市場を通らなくなって(神田線平成史)以来、25年ぶりにバスが通るのだろう。
奥が交差点。その左方向が卸売市場入口バス停、卸売市場は背後左
曲がって間もない地点に、上の写真右の建物「スーパードラッグアサヒ外旭川店」がある。元は卸売市場の小売部門みたいなので、後にスーパーのビッグフレック→ビフレの外旭川店(過去の簡単な記事)。居抜きで2019年にドラッグストアになった。
ここにバス停があるとのことだったのだが、探すのに非常に苦労した。実は上の写真に写っているのです。赤い車の右側に。
電柱に隠れるようにポール。向かいはスイミングスクール
キングタクシーのバス停は、表示板が片面だけで、その面をバスから見える向きにするのが原則のようだ。
この置き方では、電柱に隠れてしまう。どうして電柱の逆側とか、歩道側に置かないのか。
そのバス停名は、
「ナイス入口」
ここなら広い道路横断の必要なく(ただし車がたまに通る狭い道・交差点はあるので注意)、150メートルほどでナイス店内。スーパードラッグアサヒも便利。バス(ワゴン車)が大きい交差点で右折するのを回避する意味もあるかもしれない。
そして逆方向、厚生医療センター→神田の反時計回りは、ここは通らない。対応するバス停は、
「ナイス前」
前というからには、その場所は、
ほんとにナイスの玄関前!(裏面向きですが↑がバス停)
駐車場の中、店舗出入り口ギリギリにバス停があった。ここならナイスそのもの、軒先が待合所代わりになる。公道上ではないものの、横断歩道相当部分と重なってしまうのは、問題かもしれない。
(下の図もご覧ください)医療センター・中谷地方向から県道を南下してきて、交差点を左折せず、その手前でナイス駐車場に入り、駐車場を東へ突っ切った所にこのバス停。この後、八柳三丁目バス停側から道路へ出て、卸売市場入口へ向かうようだ。
交差点を通る代わりに、ナイス駐車場で県道から市道へ抜ける形。
【6月1日追記】ただ、ナイスで買い物を終えて、笹岡へ帰る人は歩いてナイス入口から乗ることになる。それを思えば、時計回り側こそ、ナイスの軒先に乗り付けたほうが親切。もうひと工夫できないだろうか。
弘前市と周辺では、弘南バスがスーパーマーケットの駐車場内にバス停を設置している。城東のカブセンターや浪岡や安原のマックスバリュのほか、イオンタウン弘前樋の口にも入るようになった。
北秋田市でも、秋北バスがイオンタウン鷹巣の駐車場に入る。
秋田市では
Googleマップに加筆。赤がマイタウンバス、緑が神田線
県道の北隣の小さい交差点角には、「グランマート外旭川店」もある。
この交差点は、神田線の医療センター系統が県道へ出入りするポイントなのだが、バス停としては旭野団地が最寄りで250メートルほど。
マイタウンバスは、グランマートでも駐車場に入る。
「グランマート前」
こちらはスーパーの玄関付近には設置できなかったようで、並びのクリーニング店の横、屋根もなくてちょっと微妙な位置。車がびゅんびゅん通る道路沿いよりはマシか。利用者数にもよるがベンチでも置けばいいと思う。
こちらもまた交差点角であるため、出入りは大変そう。詳細は不明なので、上の加筆地図のこの部分はテキトーです。
公式な路線図から読み取れる限りでは、時計回りでは卸売市場側から交差点を直進して、駐車場内へ、バス停通過後県道へ出て北上。
県道を南下する反時計回りでは、路線図を見るとグランマートの敷地もしくはその外(裏手)を、ぐるりと1周しているように描かれている。県道からの右折や信号に伴う他車の動向のためだろう。
バス停紹介はここまで。これ以降は両方向でルートが同じになり、中谷地経由神田線とも同じルート。
時計回りでのグランマートの次は、外旭川中谷地、秋田厚生医療センター。そして、この路線の主要な目的地である笹岡に立ち寄って、天徳院前、旧道へ出て泉外旭川駅へと戻る。
神田線の場合は、中谷地経由になるのは平日と土曜日だけのはず(サイトの検索にはそう表示されない)だけど、マイタウンバスは毎日通るということでしょう。
【6月1日追記】報道によれば、最近の秋田中央交通では、原則としてバス停名称は地名とし、店舗や施設の名を使うことはないそうだ。頻繁に名前が変わる施設がありこりたのか。一方で、上記の通り秋田市マイ・タウンバスとしては、店舗名のバス停でも構わないことになる。どうせなら外旭川中谷地も「外旭川サテライトクリニック前」にすればいいのに。
さて、新たにマイタウンバスのルートとなった、泉外旭川駅~卸売市場入口~秋田厚生医療センター。ここでは神田線とルートが重なる。
秋田市内のほか地域のマイタウンバスでも、一般路線バスと重複するものはある。
その対応はまちまちで、マイタウンバス側では競合区間内相互のみの利用はできない(乗車/降車どちらかが競合区間外である必要)ものと、普通に乗降できるものとがある。
北部地域では、外旭川以外の各コースの国道7号では前者なのだが、外旭川では後者。この区間内での乗降もできるので、神田線と競合することになった。
この区間で完全に同一のバス停としては、八柳二丁目、卸売市場入口、外旭川中谷地、秋田厚生医療センターの4停留所だけだが、位置と名称が若干違うものを含めれば、大雑把に泉外旭川駅~医療センターまで新規区間すべてが競合すると言える。
初乗り運賃は、一般路線が170円、マイタウンバスが200円と運賃体系は異なる。
泉外旭川駅(外旭川駅前広場)最寄りの神田線のバス停は「水口入口」なので、そこからいくつかのバス停までの所要時間と運賃を比較してみる。
水口入口~卸売市場入口 2分190円
外旭川駅前広場~卸売市場入口 10分200円
水口入口~旭野団地 6分230円
外旭川駅前広場~グランマート前 15分250円
水口入口~外旭川中谷地 16分280円
外旭川駅前広場~外旭川中谷地 19分310円
水口入口~秋田厚生医療センター 16分(中谷地経由19分)330円
外旭川駅前広場~秋田厚生医療センター 23分360円
※ちなみにJRからバスに乗り継いで医療センターへ行く時、土崎駅か泉外旭川駅かの問題。バスで土崎駅前~医療センターは12分250円と、泉外旭川より早くて安いが、本数は多くないので悩ましい。
以上、競合区間ではマイタウンバスのほうが多少高額になっている。本数も少ないことから、神田線の強力なライバルではないのだろう。【6月1日補足・手続きをした秋田市民の高齢者ならば、コインバス事業でどちらも100円均一になる。】外旭川駅前広場~卸売市場入口 10分200円
水口入口~旭野団地 6分230円
外旭川駅前広場~グランマート前 15分250円
水口入口~外旭川中谷地 16分280円
外旭川駅前広場~外旭川中谷地 19分310円
水口入口~秋田厚生医療センター 16分(中谷地経由19分)330円
外旭川駅前広場~秋田厚生医療センター 23分360円
※ちなみにJRからバスに乗り継いで医療センターへ行く時、土崎駅か泉外旭川駅かの問題。バスで土崎駅前~医療センターは12分250円と、泉外旭川より早くて安いが、本数は多くないので悩ましい。
やはり今回のルート変更の意義は、この路線の本来の利用者であろう、笹岡集落の人たちの利便。バスで2つのスーパーマーケットへ出かけられるという点で、画期的ではないだろうか。
※マイタウンバス化以前・神田笹岡線時代は、土崎駅前まで行っていたので、そっちで買い物はできた。マイタウンバス化後は乗り継がずに買い物することは不可能だったはず。
以上のような、意欲的に思える、秋田市マイ・タウンバス北部線 外旭川笹岡循環コース。
便数の少なさ、車両の小ささもあって、多数の利用は想定していないのだろうけれど、もう少し工夫すれば客を増やせる余地がありそう。廃止代替であっても一般路線バスに負けない交通手段になれるかもしれない。
そして2022年秋になるという道路改良後、一般路線も外旭川駅前広場に乗り入れる時には、どのような路線になるだろうか。
【2023年9月14日追記】一般路線・神田線の駅前広場乗り入れは2023年2月23日から、上下全便立ち寄り。
マイ・タウンバス外旭川笹岡循環は、2023年10月から全便予約式に変更になってしまった。利用者が多くなかったのだろうが、よそ者には利用しづらくなってしまった。