広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

JR東日本秋田周辺の小変化

2020-01-13 23:32:02 | 秋田のいろいろ
秋田周辺のJR東日本の最近の小変化をまとめて。
●英語放送?
昨年秋頃から、奥羽本線などの普通列車で「英語の車内放送が流れた」というツイッターの投稿などが出ていた。
実際に11月より後に何度か乗った奥羽北線の701系電車の中で、英語放送が流れた場面に遭遇した。
といっても、いつも必ず流れるわけではない。

・ワンマンでは流れない。車掌が乗っている場合に、(これまでの経験では)まれに流れるもしくは、特定のダイヤでだけ流れる。
・秋田駅発車後の肉声放送に続いて、携帯電話使用の決まりなどを女声で日本語、英語の順に放送。
・弘前駅停車中に、女声の英語で「新青森、青森行き」であることを放送。
・HB-E300系リゾートしらかみブナ編成で、上り・東能代発車直後に、携帯について英語のみ放送。
といった具合に、ごく限られた場面だけ。車両に英語放送装置が設置されたのだとすれば、こんな中途半端にはならないはず。
実は、初めて実際に聞いた時、とてもヘンに聞こえた。
乗客の誰かがラジオかスマホのスピーカーから大音量で流しているような、そんな音質だった。それが、天井のスピーカーから流れた。

2回目に遭遇した時は、初回よりは音質が良かった。
遠かったが、車掌室が見える位置に乗っていたので、見渡すと…
どうも、車掌がタブレット端末と車内放送マイクを手に持って、くっつけていたようだ。

つまり、車掌の業務用タブレットで英語を再生したものを、マイク経由で車内放送していた。
昔、テレビの音声をラジカセの内蔵マイクで録音していたのを思い出させる、原始的方法。

調べると、首都圏では2018年から、異常時の案内文(運休や遅延だけでなく、踏切で非常ボタンが押されたので確認中等にも対応)をタブレットで再生できるようになっていた。
既存車両ではやはりマイクで拾っているが、新型車両ではタブレットとケーブル接続して放送できる。

秋田でこれまで遭遇した限りでは、「新青森行きです」以外は、あまり意味がないように感じた。放送中は、車掌がタブレットとマイクを持っていないといけないのも、不格好だし、異常時などは手が回らないこともあるかもしれない。ワンマン列車での対応も必要(これはデータを追加すればいい話か)。

【19日追記】盛岡支社や仙台支社管轄の東北本線では、2019年春頃から、タブレットを使った放送が行われていたようだ。また、中国語もしゃべることができるらしい。
【2021年3月6日追記】2020年春には、大館、弘前、青森の3運輸区が統合したつがる運輸区が発足。同時期に新型コロナウイルス感染症流行により、外国人観光客などいなくなった。そのせいか、2020年春以降は英語放送を聞くことがなかった。しかし、2021年3月、若くはないつがる運輸区と思われる(おそらく元大館か弘前?)車掌さんが、肉声で英語放送していた。携帯電話、マスクなど感染対策、ドア開閉の3項目について、日本語に続けて流暢な英語で放していた。

●タブレットで知る
数年前から、上記車掌のほか、運転士や保線の人たちも、業務用タブレットを使っているようだ。
正月に弘前に行った時、行きの奥羽北線では速度規制が行われていた区間があったようで、そこにさしかかる以前から、「この先、遅れるかも」と案内があった。

途中駅で停車中、運転士がタブレットをしきりに見て、インターホンで後ろの車掌と話を始めた。
「速度規制解除のアラートが出た」と聞こえた。
その後、運転士から輸送指令(秋田支社にある指令室)に無線で呼びかけ(通じなくて、さらに業務用携帯電話も使って)、速度規制が解除されたことを確認し(おそらく正式に規制解除の指示を受け)、以降は遅れなしで運転された。

これまでの感覚では、速度規制の解除は、輸送指令側(もしくは駅長)から列車に対して無線連絡されるのが普通だったはず。
今回は、タブレットの通知(プッシュ通知みたいなの?)がきっかけで、逆に列車から指令へ呼びかける【14日補足・いわば「規制解除を要求」する】というのに驚いた。
おそらく、以前にはあり得なかったこと。世の中も変わったもんだ。


●トピコ口、アルス口も更新
2018年10月に、秋田駅中央改札口の近距離きっぷ自動券売機が「EV-4」型から「EV20」型へ更新された。
その後、2019年に入ると土崎、弘前、青森など地方駅での更新が進み、さらに無人駅にも設置された。

2019年の10月~11月下旬の間かと思うが、秋田駅の中央改札以外の2つの小さい改札口の券売機も、同様に更新された。
これまではトピコ口(~ぐち)、メトロポリタン口とも、EV-4が2台ずつ設置。
更新後は、トピコ口はそのまま2台置き換わったが、メトロポリタン口は1台に減らされた。
メトロポリタン口
↑引っこんでほとんど見えていないが左寄りに1台、前は右隣にも1台あった。
メトロポリタン口のほうが、トピコ口よりも利用者が少ないということなのだろうか。中央改札から離れている立地上、駅北側から来て乗る場合や、1・7・8番線発の列車に乗る場合は、あえてメトロポリタン口から乗車する人は多いように思っていたけど。
2021年にはSuicaのチャージ等に対応する改造がされた。

●運賃表設置
無人駅にも設置されたEV20券売機。
上飯島駅では、9月当初、地図式運賃表が遠い場所にあって分かりづらかった。11月初めに再訪すると、
小さいものが券売機に向かって左の壁に掲げられた

●精算機はこちら
2019年秋には、券売機が新しくなった無人駅もある一方、券売機が廃止というか改造され“磁気情報入り乗車証明書”発行機になった無人駅もあった。
その一環として、2019年10月初め頃、秋田駅中央改札口内に「のりこし精算機(自動精算機)」が新設された。

この精算機、木材で凹凸のある壁の中に埋めこむように設置されており、かつ各ホームから上がってきた客は角を曲がってすぐの位置にあるので、目立たない。
そのためか、11月中頃には、
「精算機はこちら→/精算機の使い方」という小さめの表示
さらに12月下旬頃には、曲がり角付近の壁に、
「←自動精算機はコチラ」の大きな表示
しかもそれが、
3枚も!
よほど使う人が少ないようで、使ってもらいたくてやっきになっているみたいだ。※その後、というかこの記事アップと同じ頃、さらに表示が追加されていた。

磁気式乗車証明書を持って秋田駅で下車する人がいるのは、男鹿線や羽越本線。それらの到着時にどうなっているかは未確認だが、現時点でこの精算機が使われているのを見たことは、1度もない。
また、秋田市郊外の新屋、羽後牛島、追分のような駅では、昼間は駅員がいて自動券売機が稼働しているが、夜間は無人になって稼働停止する。代わりは従来通りの磁気情報なしの乗車証明書。だから、夜間のこれらの方面からの列車到着時には、従来通り有人通路(精算所)に列ができてしまう。
自動精算機の稼働率を上げたいのならば、新屋、羽後牛島、追分で磁気証明書を出すといいのでは?(上飯島のような終日無人駅同様に、夜間も券売機を稼働させるとか、Suica導入といったこともできるわけだけど。)
2023年秋頃に新しい精算機に更新されると、磁気情報のない白い乗車駅証明書も精算できるようになった。
コメント
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