広く浅く

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新型バス停?

2015-07-01 20:00:43 | 秋田のいろいろ
先日のバス停のポールの表示板の続き。
元・美短入口下り側が転用された「神田」バス停から少し南へ進むと、天徳寺バイパス。
天徳寺バイパス
従来の神田(外旭川小学校前の旧道)経由の一部便を振り替える形で2014年春から新設された、天徳寺バイパス経由の神田線が通るようになった。
もちろんバス停も新設された。バスが通る設計でない道路にポールを置いた状態なので、安全面や上屋などのサービス面では改善の余地があるかもしれない。
 「八幡田一丁目」
「八幡田一丁目」は運賃が変わる停留所なので、神田経由の「笹岡入口」に相当する。秋田駅方面から乗った場合、笹岡入口や八幡田一丁目を過ぎると(=次の神田/八幡田二丁目まで乗ると)、一気に50円も値上がりしてしまう。

一見、市営バス仕様を踏襲した、現在の中央交通主流タイプに見えるものの、遠くから見ただけで、このバス停のポールに少々違和感を覚えた。
違和感というのは、バランスの悪さ。表示板が大きく、時刻表の枠が1つだけのわりには上のほうに付いている(あるい全体の背が低い?)。そのため頭でっかちに見えてしまうようだ。

さらによく見ると、
台座
従来はただのコンクリートの塊みたいなものだったのが、これは金属の枠があってその中にコンクリートが収まっていて、いくぶんコンパクト。
支柱は台座に直接挿しているのではなく、台座にネジ止めされていて、支柱を交換できるようになっているようだ。
支柱用とは別に小さな穴が2つ開いている。

表示板
表示板を支柱に止めるネジ穴(ボルト穴)の位置が従来タイプと異なり、間隔が広がっている。
(再掲)従来タイプは2つのボルトが近接していた
従来の市営バスタイプは、ネジ穴の位置がすべて共通だったようで、だからこそ、美短入口の表示板を神田や楢山本町へ転用することが可能だったのだろう。神田など、円形→角型(城デザイン)→円形と形状も変わっている。
既存タイプとこの新タイプの間では、穴を開け直さないと転用ができなくなる。(ただし、上の写真の神田でも支柱側に穴を開け直したような痕跡がある)
【2016年11月20日追記】よく見たら、新しい表示板にも、従来の支柱に対応していそうな穴が2つ空いている。新しい表示板を既存の支柱にそのまま設置することはできるようだ。

時刻表枠
時刻表の枠を支柱に固定する金具も、従来と異なり、なんとなく仰々しく見える。

以上からして、細部に従来とは相違点があり、「新型バス停」と呼んでよさそう。(だとしても、登場から1年以上経っている)
なお、2011年の愛宕下橋経由新設時に、新設されたポールは、従来と同じ仕様だった。【3日追記】2013年の「美術大学前」も従来仕様。
今春、新庁舎ができてコミュニティバスが再編された潟上市(中央交通系列に委託)にも、同じタイプのポールが置かれたらしい。
今後、表示板のみの更新も継続しながら、ポールそのものを新設または更新する時は、これが置かれていくのだろうか。
※同じ通りで天徳寺より東側の既存バス停3本も、このタイプに更新されていた。しかも誤字が…この記事末尾にて。
※以降、他にも設置されているが、微妙な差異もある。この記事後半。
※同じバス停が、山形市の山交バスでも採用されていた。
※秋田市下浜の国道7号線沿いにある、秋田市マイタウンバス西部線・豊浜ふれあい号(秋田市が中央交通子会社の秋田中央トランスポートに委託して運行)のバス停の一部も、このタイプに更新されていた。それ以前は、秋田市営バス時代に設置されたカット文字タイプが、社名部分を中央交通(直営時代)→トランスポートの変更を経て、少なくとも2012年10月(Googleストリートビューで確認)までは設置されていた。
※このバス停ポールの正体や値段が判明した!
※2022年に、頭でっかちの台座の模倣品(?)っぽいものが登場。この記事後半。


ところで、市営バス移管前の中央交通では、「バスで行こう」のキャッチコピー入りの支柱2本のポールが主流だった。
再掲
色合いとかデザインが好きだったけれど、市営バス移管後は、「バスで行こう」の更新用としても市営バスタイプのポールが置かれるようになり、「バスで行こう」ポールは減少傾向。(一方で、コミュニティバス化されたバス停には比較的残っている。中央交通は見限って放置し、秋田市や受託事業者はそこまで手が回らないのだろう)
(再掲)
「バスで行こう」が廃れた理由(であるかもしれないこと)を思いついた。
表示板の形状が制約されること。三方を枠で囲まれ上部がカーブしているから、表示板のサイズは厳密に決まってしまう。
さらに、ネジ穴は少なくとも3か所必要(上の市民広場前では5穴あるが、3つだけで留まっている。他の停留所は3穴が多い)。
その点、市営バスタイプなら、ネジ穴2つの位置さえ揃っていれば、上の表示板の形状は制限されない。円形の直径が違っても四角形でも。自由度が高いというか、その時々の気まぐれに対応しやすい。
  市営バスタイプの円形表示板に変えるにしても、単なる市営バスの色違いでなくデザインを「バスで行こう」にすることくらいはやっても良さそうだけどね。

あと、羽後交通のポールって、形状は「バスで行こう」と同一だけど、ネジ穴が違う
(再掲)

(再掲)
下辺に3つもネジ(2つに省略したものもある)。上方の3つはおさえてるだけ?

このような昔ながらの単に置くタイプのバス停ポール(だるま型とかひまわり型と呼ばれる)を商品として製造するメーカーも存在するが、この程度なら町工場の鉄工所あたりにお願いすれば作ってくれそうな気もする。秋田の各バス会社のはどうなんだろう。
八幡田一丁目の台座に、使わない小さい穴が2つあるのは、羽後交通タイプの上部を取り付けるための穴のようにも考えられるから、汎用品なんだろうか?
コメント (5)
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