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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

復路検索/牛島方面/三獄根?

2015-10-26 21:30:36 | 秋田のいろいろ
秋田の中央交通のバスに関する話題いろいろ。
●復路検索開始
中央交通のホームページの時刻検索のことを以前取り上げた
ネットでバス時刻が分かること自体、20年前には考えられないことであり、ありがたいことではあるが、バス会社によって使い勝手に差があり、中央交通のものは必ずしも良いとは言い難い。よそから来る人、地理や路線網に不慣れな人にとっては、現行の検索方法では不親切で分かりにくい。
バス停名の部分検索(あいまい検索)とか、乗車バス停を指定すれば対応した降車バス停のリストが表示される(現行では無関係のバス停も選択できるので、結果でエラーが出るまで分からない)とか、路線図から検索するとか、任意バス停の時刻表を生成するとか、できてもいい。

中央交通の検索システムは、2008年頃に提供が始まってから、基本的には変わっていない。
当初はなかった「秋田駅から(路線を問わず)バス停名で探す」機能が追加されたり、当初は秋田駅から検索した場合しか運賃が表示されなかったのが、2013年頃からどの区間でも表示されるようになるという改善(?)はあった。


10月15日頃に検索した時は以前と同じはずだったのに、10月23日に検索したら、とある機能が追加されているのに気付いた。
これにより、検索の手間(クリックする回数)が軽減される場合があり、一定の評価ができる変更だ。
秋田駅から路線名ごとに検索する画面
赤で囲った部分が変わった。
従来はたしか「検索」だけだったボタンが、「往路検索」「復路検索」の2つになった。

従来の「検索」に相当するのが「往路検索」。
上の画像の場合、新屋線での秋田駅(西口)から美術大学前までの時刻・運賃が表示される。

説明書きも出ているが、新設の「復路検索」をクリックすると、逆方向の美術大学から秋田駅西口までが検索される。
つまり、1クリックで帰りのバス時刻を知ることができる。
復路検索の結果。「乗車口」が「美術大学前」になっている


乗車と降車それぞれのバス停名を指定して検索するほう(バス停名から探す時刻表)も、同じく。
復路検索した場合、画面上の「乗車」と「降りる」バス停が逆になって、若干戸惑うかも。
復路検索では、神田で乗って、通町で降りることになる

変更前の検索システムでは、秋田駅から乗る時は、降車バス停名を指定するだけで検索できるのに対し、その帰りは乗車バス停、降車バス停(秋田駅西口または東口)をそれぞれ指定しないとならず、ステップが多かった。
変更後は、バス停名を選び直さなくてよくなり、ボタンを押し直すだけですぐに帰りの時刻が分かり、とても便利になった。

ただし、一方通行区間などの停留所で、反対方向に同名バス停名がない場合は…
割山線の大悲寺前
「データがありません」エラーになってしまう。
代替のバス停候補を表示するとか、せめて片側にしかバス停がないことを示すとか、もう一工夫していただきたい。

それに、せっかく使いやすくなったのだから、トップページで改善されたことを告知すればいいのに…

【2016年3月3日補足】
一方通行路などの片側にしかバス停がない場合で、復路検索によって便利になる場合もある。秋田駅行き側にしかないバス停(から秋田駅まで)を調べる場合。従来なら、乗降バス停ともに選択する必要があったのが、(路線別には往路のバス停名がないので)五十音リストからバス停名を選択し、復路検索ボタンを押すだけでよくなった。
路線ごとの検索では、環状線でも復路検索はできるが、逆回りの時刻が表示されるのではなく、同じ方向で駅に戻る時刻が表示されてしまう。(逆回りが別路線として登録されているためだと考えられる)
また、秋田の環状線では、実際の乗車距離によって運賃が定められているので、遠回りの経路で乗った場合は高くなる。しかし、泉山王環状線や茨島環状線を検索すると、往路・復路に関わらず、常に最初の秋田駅から各バス停までの運賃が表示されてしまう(時刻は正常)。システム上の制約なのか、設定ミスなのか。(以上追記)


●見落としていた土日全廃
2015年10月のバスダイヤ改正をまとめていた
中央交通の告知の仕方が不親切というか分かりにくく、築地経由の土日全廃を見落としてしまっていたが、同様の見落としがまだありました。(「○○線は土日全便を廃止します」と明示すればいいのに、平日の時刻表に「※土日運休」を付加していて分かりにくい)
牛島方面の南大通り経由日赤病院線と二ツ屋福島線も土日が全廃になっていた!(改正前の土日は、南大通り経由は1往復、二ツ屋線は4往復運行)
これで、城南中学校/牛島小学校~牛島東七丁目付近も、土日はバスが1本も通らなくなってしまった。

南大通り経由日赤病院線は、以前は日赤病院の先、上北手の荒巻・古野(この)方面まで運行する「上北手線」だったのが、郊外路線の再編で日赤止まりに短縮されたもの。(元々は市営バス路線であり、その頃は日赤病院は移転前でなかった)
秋田駅から日赤病院には東口発着のほうが本数が多く速くて安いし、この路線の存在意義が薄れているのかもしれない。
二ツ屋福島線も、お客がたくさん乗っているのは、あまり見た記憶がない。土日全廃はやむを得ないのかもしれない。
二ツ屋や城南中周辺一帯は、それなりに住宅があり、悪天候の日に東五丁目などのバス停まで歩くのは、ちょっと大変そうだけど。


●車両センターへの足(JRの話題も交えて)
ところで、秋田市楢山~牛島にある、JR東日本の車両基地「秋田車両センター」。毎年秋の土曜日に一般公開が行われる。
今までは、敷地内に駐車場が設けられ自家用車で訪れることもできた。
路線バスもあった。それが、上記南大通り経由日赤病院線と二ツ屋福島線で、牛島東七丁目バス停が最寄り。二ツ屋線が環状運行する関係で、帰りに乗るバス停が2か所に分かれるなど運行形態が分かりにくく、記事にまとめたことがあった

ここ何年かは、抽選で当たった人を対象に、秋田駅から車両センターへ回送する車両に乗車して訪れる企画もあったけれど、あくまで当選者だけ。ほんとうは抽選なしで実施すれば、いちばん便利なんでしょうけど…
※天気が良ければ、羽越本線の羽後牛島駅や、各バス路線の牛島東五丁目(柳原・国道経由では牛島市営住宅前)バス停から歩いても、充分アクセス可能。


そして、10月24日に開催された今年は上記の通り、土日は最寄りバス停の路線バスが全便廃止になってしまった。
アクセスが不便になったかと思いきや、JR側でもアクセス方法に関して変更があった。
それは、「駐車場の提供なし」「秋田駅東口から車両センターまでの無料シャトルバスを30分間隔で運行」の2点。
青森や新潟の同種のイベントでは、最寄りのJR駅からシャトルバスを運行するのが恒例になっており、やっと秋田支社も重い腰を上げたかのようにも感じた。
駅から遠い秋田市内各所から車で訪れる人はアクセスが悪くなったかもしれないが、鉄道で遠方から来る人には、分かりやすくて便利になった。

チラシより
チラシでは「路線バスでは最寄りのバス停「牛島東七丁目」をご利用いただくのが便利です。」と、当日は1本も来ない路線バスを案内してしまっている。
このことからすれば、JR側で路線バスがなくなったのを知って、シャトルバスを出すことにしたのではなさそう。
今年は「秋田鉄道ふれあいフェスタ」と銘打って、秋田駅とセンターの2か所でイベントを同時開催したので、両方を見てほしい(スタンプラリーもあった)ということだろうか。

シャトルバスは、JRバスを使うのかとも思ったが、チラシには「立ち席を含めて定員70名、1台での運行」とあり、これはイオンモールの中央交通委託のシャトルバスと同じ。
実際に、中央交通の大型路線バス車両が使われたそうだ。エアロスターやエルガが担当し、ルートは横金線-跨線橋ではなく、明田地下道-南通築地・南中前-愛宕下橋-牛島東五丁目-牛島小前という、2度線路を渡って複数の路線バスルートを部分的にたどるようなものだったらしい。
土日の路線バスがなくなった、南中前や牛島小前を通るのが皮肉。

ちなみに、公開での展示車両は、いつも秋田にいるものばかりで、目玉のものがなかったとか。


●牛島方面の現状
前回の記事および上記の通り、やっぱりこの10月からの土日の牛島方面のバスダイヤは変化が大きいはず。
ざっとまとめてみる。
※以下のデータは、いちばん本数が多くなる秋田駅西口-牛島東一丁目間の運行本数・時刻でカウントしました。

いちおう、平日も検証。
下り(秋田駅西口発) 改正前69本→改正後67本
上り(秋田駅西口行き)  74本→70本

いずれも、始発・最終の時刻は変更なし。

問題の土日祝
下り 40本→31本 最終便時刻が20分繰り上げ
上り 42本→35本
下りは2割以上削減されたことになるけれど、本数で示すと、思ったほど減っていない感じもする。


土日の運行間隔(前の便の何分後に次があるか)にも注目してみる。
なお、平日は、早朝・夜遅くを除いて20分かそれより短い間隔で設定されている。
下り
改正前
は最大80分(19時00分の次が20時20分)。最小で10時から17時にかけて10分間隔が複数。一方で、昼間に30分前後ないところもあった。
つまり、11時00分、10分、40分、といったように、不均一な間隔だった。

改正後は最大で60分。最小が20分。
最終が20分早くなったり、減便されたりした結果ではあるが、全体で見れば運行間隔は均一化されたとも言える。
ただし、昼間の間隔が広がり、11時・13時・15時台は、御所野行きが1本ずつ運行されるだけで、他路線は1本もなく、昼間なのに60分間隔!
※11時・13時・15時台は、御所野行きの30分後に、並行する国道を通る柳原経由御野場行きはあり、羽越本線を越えた辺りから御野場にかけては実質的に30分間隔ではある。

上り
改正前
は4分~90分間隔。
やはり、昼間は10分間隔と30分弱来ないところがあり、不均一だった。

改正後は14分~85分間隔。
下りと違って、昼間に1時間空くところはないものの、20分程度と40分程度の間隔を繰り返し、不均一のまま。


土日昼間の上りは間隔が長く空く(上りは始発地がまちまちで、下りの折り返しなので、どうしても不均一になりやすい)気がしていたが、実際には下りのほうが極端だった。
かつては秋田市営バスと中央交通が競合し、市営バスだけでも御野場、二ツ屋、大住みなみ野2本と1時間に最低4本は走っていた(関連記事)昼間の牛島方面が、部分的ながらたった1本になってしまうとは、衝撃的。
新屋、割山、神田、泉方面などは、今も同じ曜日・時間帯に1時間に2本以上運行されている。それらと比べて牛島方面はそんなに需要がないのだろうか。

市営バスと中央交通が競合していたのが統合されて効率化された(以前が過剰だった)こと、沿線人口やバス利用者の減少という理由はあるのだろうが、郊外の農村部でもないのに1時間に1本とは、繰り返すけど衝撃的。
あまり間隔が空きすぎると、さらなるバス離れを招いてしまう。

牛島商店街の旧道を通るルートが最適とは言えなくなっているのかもしれない。例えば愛宕下橋経由の増発(と運賃計算を分離して安くする)、卸町・茨島-大住-御野場といった新ルートへの再編などを行って、新規需要開拓をするべきではないだろうか。

あるいは、JRが本気を出して、今は毎時1本あるかないかの秋田-新屋の羽越本線を増発してくれれば…


●新型バス停の三獄根
2014年春に設置された神田線のバイパス経由のバス停のポールが、従来とは異なるタイプのものであることを、紹介していた
その新設区間と同じ道路の東側には、別系統・路線が走っている。そこのポールも、同じタイプに変わっていた。

大学病院経由秋田駅東口(9月まではノースアジア大学)行きのバスが停まる片側だけの「天徳寺前」(西口発着とは別の位置)と、西口からの添川線(と東口行きも)の「三嶽根」の両側の計3本。
次の泉一ノ坪や泉東町は従来のままの模様。
2012年10月のGoogleストリートビューを見ると、天徳寺前は棒がサビサビだったが、三嶽根はそんなに傷んではいなさそうだった。

三嶽根
相変わらず全体的にアンバランスに見えてしまうが、ここは表示された文字もアンバランスに感じた。なんか上に寄っているような…
「嶽」がアヤシイ
「三“嶽”根」とするべきところ、間違って「三“獄”根」としてしまい、後から「山(やまかんむり)」をシール貼りしていた! それが青い部分にもかかって、上に寄っているように見えていたのだった。上下両側・裏表両面とも、同じ。

ローマ字の通り、「三嶽根」は「みたけね」と読む。「嶽」は弘前の岩木山麓の「だけ」と読む地名と同じ漢字。
「獄」は地獄の獄だから、「ごく」であって「だけ」とは読まないはず。誤変換ではない。手書き看板の時代ならいざしらず、発注や製作にパソコンで変換した文字を使っただろうし、ローマ字はちゃんと「みたけね」なのに、間違ってしまったのか。

なんていうミスだ! と糾弾するつもり、はありません。
なぜって? 僕も子どもの頃、同じような間違いをしたので…
しかも「三獄“谷”」だと思い込んでしまい、「さんごくだに」と読んだという、二重の間違い。中央交通さんをどうこう言う資格はないのです。
そういえば、当時(昭和末期の市営バス時代)の三嶽根停留所は、「棒バス停」だったような記憶も。道路も拡張前で広くなかった。

【2018年2月11日追記】関係ないけれど、2017年11月9日放送のNHK「ニュースシブ5時」の字幕で大相撲の「佐渡ヶ嶽部屋」を「佐渡ヶ獄部屋」と表示してしまったと、訂正していた。マスコミのくせに相撲部屋・年寄名跡の名前も変換できないような変換ソフトを使っているのだろうか?
NHKが間違うくらいだから、中央交通さんが間違えても無理もない、のかな?

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2 コメント

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三嶽根 (FMEN)
2015-10-27 02:27:05
道路拡張があったんですか。
古地図で不思議だと思ったのはこのせいでしょうか
・県道が天徳地下道を経由せず、交番から工業高校の西を通り、桜町から狭い道を抜けてすわ町に入る指定
・んで、工業高校近くの踏切に泉東町なるバス停がある
と、なると昔は三嶽根付近は全然違う街でバスも入れないようだったんでしょうか?
大昔は分かりませんが (taic02)
2015-10-27 21:34:11
道幅が広がった程度で、基本的には昔とさほど違わないはずです。
昭和末期~平成初期頃までは、天徳寺-旭川・手形地区へ至る道は、農村部らしいくねくねした細い道で、それを拡張したのではないでしょうか。(だから旧道/新道の区別はない)
左方向の神田と同じく、三嶽根付近もバスはかろうじて通行できました。

交番は正式には「泉駐在所」。昔は、泉村の中心地があの辺りだったのでしょう。

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