広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

バス停2題

2011-10-12 23:37:20 | 秋田のいろいろ
秋田市内のバス停の話題を2つ。

●昔の名前で出ています
秋田市北部の中央部寄り、外旭川(そとあさひかわ)地区を走る「笹岡線(神田笹岡線)」。
秋田駅方面からは他路線(旭野団地方面)と同じ経路を走り、「笹岡入口」バス停を過ぎて、田んぼの中へ分岐して、笹岡方面へ向かう。
その分岐後最初のバス停が外旭川中学校のそばにあり、名前は「天徳院前」。
そういう名前のお寺でもありそうだが、そうではなく「天徳院ニュータウン」の前という意味らしい。旧秋田市交通局による命名です。(ニュータウンの名前は、天徳寺にちなむのだろう)
 2010年6月の記事の再掲(矢印はこの記事とは無関係)
2010年6月時点では、上の写真のような、秋田市営バスタイプの「ダルマ型」バス停が立っていた。
おそらく、交通局が設置し、路線移管に伴ってそのまま譲渡され、運行会社名だけを書き換えて使っていたと思われる。
※この記事で取り上げるのは、上り側(秋田駅方面)バス停のポールです。

ところが、今年の8月に久々に行ってみると…
※8月撮影のため、周囲の田んぼはまだ青々としています。
バス停が替わっている!
2009年5月22日の記事でも取り上げた、中央交通が昔、設置していた、オリジナルタイプのダルマ型バス停だ。

上部が逆U字型で、オレンジ色(なんでオレンジなのかは不明)部分のロゴ、そして「バスで行こう」というキャッチコピーが印象的だった。
僕はこれを見ると「中央交通のバス停だ」と実感し、デザイン的には市営バスのよりも好きだった。
しかし、ここ数年で新設・更新されるバス停は、なぜか市営バスタイプのもの(上部の社名表示部分だけ色が違う)ばかりで、このオリジナルタイプは減少傾向。
天徳院前のものは錆が出ていて新品には見えないが、「天徳院前」という文字は比較的丁寧(紙に印字したのをセロテープで貼ったような雑なのでなく)に表示されている。いつ、どうしてこれに替わったのだろう?


あれ? ちょっと待って!
神田笹岡線は、今年3月で廃止されている。
秋田駅-笹岡入口間は廃止(旭野団地線で代替)、笹岡地区については秋田市が運行する「秋田市マイタウン・バス笹岡線」となっていたはず。
実際の運行は民間会社に委託しているが、その委託先は中央交通ではなかったはず。それなのに中央交通と書かれたバス停が残っている?

と思いながら、反対面へ回ってみる。
こちらがバスの進行方向から見える面で、時刻表が掲示されているので、「正面」になるのか。
ん?!
こちら側は何か違う。



なんと、
「キングタクシー」(秋田市の大手タクシー会社、キングタクシーに委託されている)
「秋田市マイタウン・バス/キングタクシー」というシールを上からべったり貼っていたのだった!
「バスで行こう」の文字が一部だけ見え、シールが若干曲がってはみ出しているのが、貧乏くさい。せめて、下の表示を完全に消してから、まっすぐに貼り、裏面の「中央交通」も消してほしかったようにも思う。

実際のところ、この次の「神田」バス停が終点なので、ここから乗車する人はまずいないので、これで差し支えないのでしょうけど。

田んぼと以前の運行会社名のままのバス停

その後の小変化


●タク・ストップ?
秋田市北部、JR奥羽本線と国道7号線が並行する飯島地区(飯島の話題をアップすると言っておきながら、遅れてます。すみません)。
JR上飯島駅前の「飯島二区」バス停とその北で多くのバスが折り返す「飯島北(旧交通局北営業所)」バス停の間に、「飯島松園」バス停がある。
「松園」という住所はないが、「松園公民館」があるようなので、町内会か何かの名称が由来だろうか。(海岸に近く松林があるから「松園」か)

てっきり、「まつぞの」と読むのだと思っていたが、
「しょうえん」だそうです。
上の写真は、中央交通のバス停。
交通局末期に設置された、2社共同のポールを使い続けているので、下に「秋田市営バス」の文字が透けている。


実はこの一帯のバス停には、中央交通のバス停のほかに、もう1本のポールが立っている。
それは、上記笹岡線よりも先に2008年に廃止・マイタウンバス化されている「秋田市マイタウン・バス北部線」の2路線(金足方面と下新城方面)のもの。「北部ふれあい号」という愛称があり、こちらもキングタクシーが運行を受託している。
※マイタウン・バス単独の停留所(中央交通にない停留所)や、2社で場所が異なる停留所も、一部あり。

秋田市マイタウン・バスでは、笹岡線のように毎日必ず運行される路線もあるが、この北部線などは予約があった場合だけ運行される路線(いわゆるデマンド方式)。
バス停をよく見てみると、

デザインは笹岡線のと同じだが、「秋田市マイタウン・バス」ではなく「北部乗合タクシー」となっている。
でも、これはあくまでも秋田市マイタウン・バスなのだから、そう表示した方が分かりやすいと思う。
そして、
「バス停」ならぬ「タク停」だって!
実際にはバスではなくワゴン車みたいなジャンボタクシーが使われているようだが、それが停まる場所は「タクシー停留所」、「タク停」というわけか。

全国的にこのような予約制乗合タクシーはあり、「タクシー停留所」が存在しているようだが、他の地域で「タク停」の名称を使っている所はないようだ。どうも、秋田市オリジナルのネーミングらしい。

※秋田市マイタウン・バスでは、定期的に運行委託先が見直されるので、将来的にはキングタクシー以外の事業者に変更される可能性もあると考えられます。
この記事後半も参照
※2021年でも北部線はキングタクシーが受託し、「タク停」表記が残っている。しかし、2021年春新設の表示板では、同デザインながら「タク停」の文字がなくなった。この記事にて

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