田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

体に無駄なもの無し

2018年11月03日 | 日記
 昔々のオイラは『トンボ熱の六兎』と言われていた。突然の頭痛と発熱、冷蔵庫がなかった時代だから、隣町まで氷を注文した。兄や父がオートバイで受け取りに行った。
 
 当時、三万台といわれていた黒塗りの自動車(ナンバープレートが、大型車を示す、3万の桁から始まっていた)で、隣町の医者が駆けつけた。お尻に注射を打たれ、飲み薬を飲まされた。医者は帰る時に、大きなカギ型の棒を車に差し込み、廻してエンジンをかけた。皆が頭を下げて礼を言っているスキに窓から覗くオイラだった。
 
 頭を氷嚢と氷枕で冷やされ、明け方には冷えすぎて頭痛。平熱に戻って、家族が安心した。熱の急上昇、急降下だからトンボ熱だったらしい。医者は、いつも「扁桃腺を取ったほうが良い」と言っていた。
 
 従兄弟が扁桃腺の手術をした。入院の帰り、我が家に立ち寄った。唾が飲み込めず、チリ紙を口に押し付けていた。痛々しかったのと、恐ろしさが先にたった。熱が出ても、食べられなくても手術は嫌だと思った。
 
 当時、スイカの種を飲み込んでしまうと盲腸炎になると言われていた。誤って飲み込んだ時の夜は怖かった。オイラの頭の中は、お腹のどこかにある盲腸で、スイカの種が発芽する悪夢でいっぱいだった。
 
 ネット情報によれば、大腸の端に位置する「虫垂」は、現代のヒトが生きる上で特に必要不可欠な器官とは考えられておらず、虫垂内で何らかの理由で細菌が繁殖して虫垂炎を引き起こすと、重症化する前に切除されることもあります。そんな虫垂がパーキンソン病の発症率に大きく関わっているという研究結果の報告もあるそうです。
 
 昔は何でもかんでも、手術で取っちゃった。残しといて良かった。