田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

南部連合 リー将軍の像

2017年08月20日 | 日記
 先日のアメリカでの白人至上主義者らが開いた集会で起きた衝突事件のきっかけが、南部連合に関連する記念物が米国各地で撤去されていることが引き金らしい。昔々、歴史で習った南北戦争を詳しく知らない。少しだけ復習。
 
 南北戦争は、1861年に起こったアメリカ合衆国、いわゆる北軍とそこから分離したアメリカ連合国、南軍の間の戦争である。アメリカを北部と南部に分断した戦であるが、形式的には二国間の戦争であった。アメリカ史では内乱とされている。
 
 建国以来の南部と北部の地域的性格の違いに、黒人奴隷制問題が加わり、西部に新しい州が出来るにつれ、自由州と奴隷州のいずれにするか、ぬきさしならぬ対立に至った。
 
 4年にわたる戦闘の結果、北部が勝利したことによって、産業資本を中心とした近代国家としての統一は保たれ、また奴隷制廃止によって市民社会としての体裁が整えられた。しかし、南北の対立、黒人差別問題はその後もアメリカ合衆国の抱える最大の問題として継承されることとなった。
 
 1861年の我が国は幕末、徳川家茂の時代、明治維新に向かって新しい国造りの時代だ。アメリカも4年後、北軍の勝利で新しい国となる。北軍勝利の大統領リンカーンは「アメリカ合衆国憲法修正第13条による『奴隷解放』宣言」と「人民の人民による人民のための政治を地上から絶滅させない」のゲティスバーグ演説が、あまりに有名で、それを以って政治家の理想となった。トランプ氏はリンカーンをどう考えるのか。
 
 アメリカ合衆国憲法修正第13条とは
 第1節 奴隷制もしくは自発的でない隷属は、アメリカ合衆国内およびその法が及ぶ如何なる場所でも、存在してはならない。ただし犯罪者であって関連する者が正当と認めた場合の罰とする時を除く。
 第2節 議会はこの修正条項を適切な法律によって実行させる権限を有する。