田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

社員研修ってやってるの?

2017年08月09日 | 日記
 某製薬会社の新入社員研修で、人格を否定されるなどしたのが原因と疑われる自殺が、裁判になったらしい。オイラぐらいの年代の人なら記憶があるだろうが、一昔前の社員研修は、体育会系のノリのシゴキを、テレビでもさかんに、宣伝じみた番組が流されていた。研修最終日に、抱き合って感激に浸る社員が感動的に放送され、オイラには嘘っぽく、詐欺っぽく見えた。
 
 その後このような研修が『自己啓発セミナー』として、とても高い参加料を伴う研修に名を変えたように思う。実際に私も誘われたことがあったのだが、誘った二人の知人の一人は姿を消し、他の一人は菩薩像のような写真を常に携帯し、写真に頼るような行動で、すっかり信用を無くしてしまった。
 
 サラリーマン時代の後半、職務で新人研修が仕事の一つだった。毎年一人から二人の新人と机を並べ、実務をこなしながら教育した。新人の多くが『研修でシゴカれる』と恐れていた。私は「他人に君達を教育させるなんて、そんな無駄はできません。できるだけ早く、会社が利益を得られるような社員になって欲しい、その一年です。半年、いや三ヶ月で利益が出せるようになると思います」と『脅し、なだめ、すかし、おだてて』共に働きました。
 
 教育を兼ねての実務だったので、工程に余裕を持たせてあったが、新人君もその仕組が分かると「締切前にやっちまいましょう」と言えるのだった。一つの仕事を共に成し遂げた仲間は、大げさに言えば戦友とも言える。社会で初めて成し遂げた仕事は、いつまでも心に残るものである。現に私がそうであるから、新人教育を大切にした私である。しかし、残念ながら、今はその気配すら感じない。企業に余裕が無いそうだ。