埋めて掘ってまた埋める

　昔々映画で見た記憶です。囚人に穴を掘らせる。囚人たちは『墓穴を掘らされる・・』と当然思う。掘り終え、恐怖に怯えていると「埋めろ」と命令される。ひとまず墓穴では無かったことを安心しながら埋め終える。翌日、再び「掘れ」と命令される。『今度こそは墓穴に違いない・・』しかし、掘り終えると再び「埋めろ」と命令される。恐怖と期待で戦意を失わせる方法らしい。
　
　さて豊洲ですが、地中の毒物から上部を守るために、土の入れ替えと盛土をして建物を作ったそうですが、素人が考えても、建物を支える基礎工事は必要です。基礎工事は土を掘ります。地下があれば大きな穴を掘り、埋めた土を掘り返します。
　
　建物が出来上がれば、隙間は埋めます。掘った土がどこかに山積みしてあればそれを戻して埋めれば良いですが、置き場は無いでしょうね。だとすると、外で捨てて、また買わねばなりません。誰かが「また土を買うのかい？。地下空間があっても良いのじゃないか？」って言い出しそうだ。皆んな「そうだ、そうだ。税金だもんね。無駄使いは止めようぜ」ってことじゃないか？。
　
　百歩譲って節約のために考えたのなら常識的だけど「埋め戻す土を買ったことにして、お偉いさん達と山分けしようぜ。埋めて掘って、また埋めるなんてバカらしい」ってことなら、市中引き回しの上打ち首にして欲しいオイラです。