田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

元オーム信者に無罪判決、東京高等裁判所

2015年11月29日 | 宗教その他
 1995年に全国指名手配され、2012年に逮捕された、元女性信者の話です。もう三年も経ったのですね。月日の流れは早いです。
 
 ところで、なぜ時効が成立しなかったのか不思議でしたが『2011年まで共犯者の公判が行われていたため、刑事訴訟法の規定により、公訴時効は停止となる形で、捜査が継続していた。これにより、元女性信者に対する東京都庁小包爆弾事件の、殺人未遂罪と爆発物取締罰則違反罪での訴追は、共犯者の公判期間分延長となり、2024年に公訴時効が成立することになっていた』そうです。
 
 昨晩夕御飯を食べながら妻とこの件を話しました。二人共「無罪は無いよな、逃げていたのだから、悪いってことを自覚してる」で、一致しました。
 
 一審は裁判員裁判だったそうで、裁判員を務めた方の意見「私達の判決が無駄になった」と聞きました。うなづけるところもありますが、裁判員裁判を重視するあまり、以後の判決が一審判決に左右されるのであれば、三審制度が無になります。しかし、国民の常識的な感情を判決に関わらせる制度だったからこそ、逃げ隠れしたことが許せなかった普通の感情も理解できます。
 
 また被害で左手指を失った都庁吏員の痛々しい傷跡を見て、被害者同様、許せいない気持ちもありました。
 
 朝刊に、オームに襲撃されて殺されかけた長岡弘行さんは「良かった。マインドコントロール下の犯行を、高裁判決は理解したのだ。しかし、関わった過去は許されない、二度と事件が起きないように、自分の頭で考えられる人間に戻って欲しい」と語ったそうです。私も強くそう思います。
 
 宗教に溺れた人が、なぜコントロールされてしまったのかを語って欲しいのです。そうすれば、それを逃れる術を私達は学ぶことができるはずです。糖尿病で苦しむ我が子を、得体のしれない祈祷師に委ねたり、まして金銭を与えるなど到底理解できません。しかし相手が詐欺師であったら、普通の人は確実に騙されます。防ぐには手口を明らかにして、多くの人達が常に考えておくことが必要だと思うのです。もしオームの元信者が「悪い面もあったが、良い面もあった」と発言したら、私達は気持ちよくそれが聞けるでしょうか?。私にはできません。