昨日の記事で新聞を貼りました。その文中に『地域によっては「止め焼香」といって、全ての焼香の最後を締める形で・・・・顔を立てたりする対応があります』とありました。私の地方はまさにこれで、自治会の長がこの任に当たります。参列席の末席ですが、弔問者席で葬儀を見守るのが習わしです。
十数年前の話です。多分に私の愚痴ですがお聞きください。高齢者が多い私の団地、伴侶を亡くし一人暮らしのご老人も多く、部屋の設備の故障などで困る人が多いのです。トイレの詰りなどを業者に依頼すれば一万円近く請求されます。我が家と親しい人は妻に相談、妻から「○棟の△△さん、困ってるらしいから行ってあげて、無理だったら業者教えてあげて」とオイラの携帯に緊急出動要請があります。また、団地内の友人にはそれぞれの専門家がいますので、少しの修理や、代理出動はお手のものです。
ある年の団地の総会で「緊急時に相談できる常設の会を作って欲しい」と懇願され、私を含め数人がその任に当たることこになりました。
便所の詰まりが一回、上の階からの漏水が一回の緊急要請があっただけで、大したことは発生しませんでした。それから二三年すぎた年度初め、団地管理組合の理事会から、出席せよとの呼び出しがありました。会におもむくと、高齢の町内会長さんが「あんたらの集まりはただの諮問機関だから、なんたらかんたら・・・」と言い始めました。私は『何?シモンキカン、なんのこと?』と不思議そうな顔をしたら、町内会長さんが「諮問機関の意味がわからんの?」だってさ!!。言いたいことは「お前ら、出しゃばるな」ってことでした。出た杭が打たれたのでした。そんなに出てないのにねぇ。
それから間もなくして、私の班のご老人がお亡くなりまりました。大学で教鞭をとっていた方でしたので、参列者が多く予想されました。葬儀社の他、班の全員でお手伝いをしました。
大きなホールでしたが、弔問客が入りきれないほどでした。葬儀社の方が「止め焼香を町内会長にお願いしたい」と言いに来ました。忙しく働く私達を、何もせず眺めていた町内会長にその旨を伝えたら態度が豹変「それって何ですか?。何をするのですか?。知りませんので田神さんやってくれませんか?。私はできません・・」もう馬鹿かこの老人は『便所の詰まりは代わって修理出来ても、止め焼香の代理は出来ない!』と思ったものでした。
見えないところで焼香の方法を教え、混雑する招待客の席に着席させ、「焼香の最後ですから止め焼香と言います。締め括りの大切な役です。遅すぎず、早すぎないように、アナウンスで名前が呼ばれたら前へ行けば良いです。挨拶は先ほど教えたとおりやれば恥はかきません」と小声で言いました。泣きそうな顔で「田神さん、隣に座っていてください」って震えていました。まだ受付の仕事が残っているから無理だと言うと、今にも泣きそうな顔でした。葬式だから泣いても良いのだけどね・・・。
オイラは『諮問機関なんて小難しい言葉を使っているのに、止め焼香を知らない高齢者が現実社会にいらっしゃる』ことがとても驚きでした。もちろん町内会長がクリスチャンで無いことを真っ先に確認したオイラでした。おしまい。
十数年前の話です。多分に私の愚痴ですがお聞きください。高齢者が多い私の団地、伴侶を亡くし一人暮らしのご老人も多く、部屋の設備の故障などで困る人が多いのです。トイレの詰りなどを業者に依頼すれば一万円近く請求されます。我が家と親しい人は妻に相談、妻から「○棟の△△さん、困ってるらしいから行ってあげて、無理だったら業者教えてあげて」とオイラの携帯に緊急出動要請があります。また、団地内の友人にはそれぞれの専門家がいますので、少しの修理や、代理出動はお手のものです。
ある年の団地の総会で「緊急時に相談できる常設の会を作って欲しい」と懇願され、私を含め数人がその任に当たることこになりました。
便所の詰まりが一回、上の階からの漏水が一回の緊急要請があっただけで、大したことは発生しませんでした。それから二三年すぎた年度初め、団地管理組合の理事会から、出席せよとの呼び出しがありました。会におもむくと、高齢の町内会長さんが「あんたらの集まりはただの諮問機関だから、なんたらかんたら・・・」と言い始めました。私は『何?シモンキカン、なんのこと?』と不思議そうな顔をしたら、町内会長さんが「諮問機関の意味がわからんの?」だってさ!!。言いたいことは「お前ら、出しゃばるな」ってことでした。出た杭が打たれたのでした。そんなに出てないのにねぇ。
それから間もなくして、私の班のご老人がお亡くなりまりました。大学で教鞭をとっていた方でしたので、参列者が多く予想されました。葬儀社の他、班の全員でお手伝いをしました。
大きなホールでしたが、弔問客が入りきれないほどでした。葬儀社の方が「止め焼香を町内会長にお願いしたい」と言いに来ました。忙しく働く私達を、何もせず眺めていた町内会長にその旨を伝えたら態度が豹変「それって何ですか?。何をするのですか?。知りませんので田神さんやってくれませんか?。私はできません・・」もう馬鹿かこの老人は『便所の詰まりは代わって修理出来ても、止め焼香の代理は出来ない!』と思ったものでした。
見えないところで焼香の方法を教え、混雑する招待客の席に着席させ、「焼香の最後ですから止め焼香と言います。締め括りの大切な役です。遅すぎず、早すぎないように、アナウンスで名前が呼ばれたら前へ行けば良いです。挨拶は先ほど教えたとおりやれば恥はかきません」と小声で言いました。泣きそうな顔で「田神さん、隣に座っていてください」って震えていました。まだ受付の仕事が残っているから無理だと言うと、今にも泣きそうな顔でした。葬式だから泣いても良いのだけどね・・・。
オイラは『諮問機関なんて小難しい言葉を使っているのに、止め焼香を知らない高齢者が現実社会にいらっしゃる』ことがとても驚きでした。もちろん町内会長がクリスチャンで無いことを真っ先に確認したオイラでした。おしまい。