田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

行き過ぎだと思う差別用語の自粛

2015年05月25日 | 日記
 23日(土曜日)J-CASTニュース『女優の市原悦子さんが出演したNHKの番組で「かたわ」「毛唐」という言葉を口にし、アナウンサーが後で謝罪する一幕があった』そうだ。それを見た市原さん、ひどく驚いた顔をなさったそうだ。
 
 その番組とは、市原さんが好きな話「やまんば」を紹介し「私のやまんばの解釈は世の中から外れた人。たとえば『かたわ』になった人、人減らしで捨てられた人、外国から来た『毛唐』でバケモノだと言われた人」と発言。世間から疎外され、山に住んでいた人たちが「やまんばの原点」になったと思うと説明した。にっぽん昔ばなしの市原さんの言うことはうなずけます。
 
 ところが「かたわ、毛唐」が自主規制の放送禁止用語に当たるらしい。かねがね差別用語の線引が分からない。不思議に思うようになったのは、今から35~40年ほど前、お役所の仕事で『障害者用便所』とあるのを『車いす用便所』のほうが良いのではないかと提案した。担当者は「以前から障害者なる言葉を使っているから、このままで良い」と答えた。
 
 近頃、しょうがいを「障害」「障碍」「障がい」と書くことがあり、表記がなぜ変わるのか知りたいものだ。さきほどの障害者用便所は車いす用便所となり、近頃は多目的便所になった。幼児のオムツ替えなどにも使えるから、これは正しい意味合いだと思うが、障害者用便所をやめたかったのであろう。
 
 体が不自由な人を言葉で表現することが差別になるやもしれぬから、漠然とあいまいな言葉で濁しているような気がしてならない。障害の具合を言葉で表すことが差別であろうか、私には分からない。