田神六兎の明るい日記帳

田神六兎の過去、現在、そして起こるであろう出来事を楽しく明るくお伝えします。

価値観の違いかな?

2013年08月18日 | 日記
 我が家は出来るだけ子供達に干渉しない主義を貫いています。娘夫婦は電車で三十数分、息子は車で三十分少々の街に住んでいます。二家族とも子供がいません。孫がいないせいか、しばらく会っていません。時々ですが、妻には電話、私にはメールが届きます。そんな関係です。
 息子から「16日夕刻に家に寄ろうと思うが良いか?。」とメールで聞かれ、「お母さんの都合を聞いて返事する。」と返信しました。その日のうちに「OK、了解、粗食を用意して待ってる。」とOKメールを流しました。妻はお盆の繁忙期でしたが、久しぶりに息子夫婦に会えるので、お寿司を買い、汗をかきかき帰宅しました。急いで惣菜を作り二人を待ちました。
 約束の時間を少し廻ってから来ました。挨拶もそこそこに愛犬の世話をする二人を黙って見ていました。愛犬はブリーダーが母犬としていたのを、子を生めなくなったので、只でもらったそうです。とても可愛いチワワです。育った環境がそうさせるのか、人に怯えた表情が哀れに見えます。二人はそんな犬に愛情を注ぐのが優しさだと確信しています。
 お寿司を食べながら施設の婆さまの話をしました。婆さまは元気な頃から「充分長生きさせてもらったからいつ逝っても良い。もしもの時に、死に際に会わせようとの連絡は一切無用。お前が死を認めてから、皆や本家に知らせてくれ。」と言ってました。それを息子夫婦に話してから、婆さまの死期が近いことを話しました。「会うか?。」との問いかけに「来月の○日は、Aちゃん(息子の妻)はダメだけど午後なら良い。」と言ったのでした。認知症が進んだとは言え、婆さまが息子に会うときはいつも夫婦二人でした。婆さまが記憶を鮮明に残していると、気丈な婆さまは必ず不思議に思うでしょう。息子の言葉に若干の不安を感じました。もし見舞ってくれるなら、嫁も同伴したほうが良いと思うのですが、二人の気持ちはチワワに向いたままでした。
 肝心の婆さまの容態を考えると、面会しないほうが良いこともあります。「じゃぁ、メールで確認を取り合おうな。」と言いました。息子は「メールは嫌だから、今決めておこう。決められるだろ。」と言い放ちました。息子の配慮の無い言葉使いに、今風の言葉で『イラッ』としました。
 婆さまの言葉を遺言と考えるか、それとも息子の会いたい気持ちを重視するか判断に迷いました。人に怯えるチワワと死と向かい合う婆さまに対する、若い世代の価値観と、私のそれの違いに少々驚きました。そして、二人に会えるのをとても楽しみにしていた妻に『イラッ』とした私の心を見抜かれてしまいました。少し反省してます。ごめんね~。 盆休み最期の日に書く